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「こめかみの血管が浮き出る」原因はご存知ですか?考えられる病気も医師が解説!

「こめかみの血管が浮き出る」原因はご存知ですか?考えられる病気も医師が解説!
こめかみの血管が浮き出る時、身体はどんなサインを発しているのでしょうか?Medical DOC監修医が考えられる病気や何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。
中村 雅将

監修医師
中村 雅将(医師)

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弘前大学医学部卒業。弘前大学大学院医学研究科卒業。腎臓専門医・透析専門医・内科専門医として弘前大学、徳島大学、社会医療法人川島会川島病院、医療法人清永会矢吹病院などで臨床経験を積み、現在は医療法人さくら さくら記念病院に副院長として勤務。医学博士。日本内科学会総合専門医、日本腎臓学会専門医・指導医、日本透析医学会専門医・指導医の資格を有する。

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「こめかみの血管が浮き出る」原因と治し方

こめかみの血管が浮き出る現象は、主に浅側頭動脈が目立つ状態を指します。これは一時的な生理的変化から、病的な原因までさまざまな要因が関与します。以下に詳細をまとめます。

こめかみの血管が浮き出る原因と治し方

こめかみの血管が浮き出るのは、血管の拡張や皮膚が薄い部位にあるため目立つことが原因です。短時間で一時的に現れることもあれば、痛みや腫れを伴う場合もあります。また、頭痛や発熱、視力低下などの症状を伴う場合は深刻な病気が隠れている可能性があります。 軽度の症状の場合、冷たいタオルや保冷剤で患部を冷やすことで血管の収縮を促したり、ストレスや緊張を解消し体をリラックスさせる、水分補給をするといった対応で改善が期待されます。ただし、これらの方法で症状が改善しない場合は医療機関を受診してください。

お酒を飲むとこめかみの血管が浮き出る原因と治し方

お酒を飲むことでこめかみの血管が浮き出る場合、アルコール摂取により血管が拡張し、特に皮膚の薄い部分で血管が目立つことがあります。アルコール代謝中に生じるアセトアルデヒドが体内に蓄積すると、顔の赤みや血管拡張が起こりやすくなります。特にALDH2酵素の活性が低い人(いわゆるお酒に弱い体質の人)に多く見られます。顔のほてり、頭痛、軽いめまい、発汗などが一般的な症状です。飲酒後すぐに症状が現れる場合もあれば、少し時間が経過してから現れることもあります。また、アルコール分解能力(主に遺伝的要因)によって症状が強く出る人とほとんど出ない人がいます。冷たいタオルや保冷剤をこめかみに当てると血管が収縮し、症状が和らぎます。飲み物に氷を入れるなど、体全体を冷ます工夫も有効です。お酒と一緒に水を摂取することで、アルコールの濃度を下げ、血管拡張の影響を軽減できます。横にならずに椅子に腰掛け、頭を高く保つと血液の流れが安定しやすくなります。飲酒量を減らす、または飲む速度を落とすことで、症状の悪化を防ぐことが可能です。

お風呂に入るとこめかみの血管が浮き出る原因と治し方

お風呂に入るとこめかみの血管が浮き出る場合、入浴によって体が温まることによって血管が拡張し、こめかみなど皮膚が薄い部分で特に目立つことがあります。頭がほてる感覚、顔の赤み、軽いめまい、動悸、場合によっては頭痛を感じることがあります。熱すぎるお湯(42℃以上)は避け、38~40℃程度のぬるめのお湯にしましょう。これにより血管の過剰な拡張を防ぎます。長時間の入浴は血管拡張を助長するため、10~15分程度を目安にしましょう。入浴後に冷たい水で顔を洗う、冷たいタオルをこめかみに当てるといった対応で血管が収縮しやすくなります。入浴前後にコップ1杯程度の水を飲むと、体温調節がスムーズになり、症状が落ち着くことがあります。また、お風呂から出た後はゆっくり座って休むようにしましょう。

ストレスでこめかみの血管が浮き出る原因と治し方

ストレスが原因でこめかみの血管が浮き出る場合、精神的ストレスが交感神経を刺激し、血管が収縮・拡張を繰り返すため、こめかみの血管が目立つことがあります。精神的なプレッシャー、不安、緊張、疲労、睡眠不足などが誘因となりストレスがかかった直後や、長時間の緊張の後に頭痛(特に緊張型頭痛や偏頭痛)、拍動感、顔や頭のほてり、肩や首のこりを自覚するようになります。対応としては深呼吸や腹式呼吸を数回行うことで、自律神経を整え、血管の過剰な反応を抑えます。静かな場所でリラックスをこころがけ、軽いストレッチやマッサージを行い、首・肩・頭部周辺の血流を改善させます。冷たいタオルなどをこめかみに当てると血管が収縮し、浮き出た血管が目立たなくなります。

すぐに病院へ行くべき「こめかみの血管が浮き出る」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。 応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。 以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

新たに発生した側頭部の強い痛み・顎跛行・視覚障害・脳虚血症状の場合は、内科・膠原病内科・眼科へ

こめかみの血管が浮き出る生理的な原因を列挙してきましたが、病的な原因としてもっとも重要なものに側頭動脈炎による以下の様な症状が挙げられます。これらは、進行を放置すると視力喪失や脳血管障害といった重大な合併症を引き起こす可能性があります 1. 視覚に関する症状 突然の視力低下、または視野欠損。 2. 側頭部の痛みと血管の異常 側頭部に新たに出現した拍動性の頭痛。 側頭部の血管の腫れ、硬化、圧痛。 側頭部の拍動が消失している。 3. 顎の異常 顎跛行(がくはこう):咀嚼時に自覚される顎の疲れや痛み。 4. 全身症状 発熱(原因不明の微熱や高熱)。 倦怠感や体重減少。 リウマチ性多発筋痛症に関連する肩や腰の痛み。 5. 神経症状 めまい、片麻痺、言語障害などの脳虚血症状。 頭皮の痛み(触れると敏感になる)。

受診・予防の目安となる「こめかみの血管が浮き出る」のセルフチェック法

こめかみの血管が浮き出ることが自覚され、前述した対応でも改善しない場合は側頭動脈炎といった病気の可能性を視野にいれ検査治療をしていく必要があります。側頭動脈炎は多彩な症状を呈しますが、特に以下のような症状を自覚している場合は医療機関を受診しましょう。 ・視覚障害が出現している場合  →失明のリスクが高いため、至急受診してください。 ・新たに発生した側頭部の強い痛みがある場合  →動脈炎の進行が疑われます。 ・顎跛行や脳虚血症状がある場合  →動脈炎が他の血管にも影響を及ぼしている可能性があります。

「こめかみの血管が浮き出る」症状が特徴的な病気・疾患

ここではMedical DOC監修医が、「こめかみの血管が浮き出る」に関する症状が特徴の病気を紹介します。 どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)

側頭動脈炎(Temporal Arteritis)は、巨細胞性動脈炎(Giant Cell Arteritis, GCA)とも呼ばれる自己免疫疾患で、中大動脈を侵す血管炎の一種です。特に頭部の血管、特に側頭動脈に炎症が生じることが多い疾患です。米国や欧州で比較的多くみられる種類の血管炎です。男性よりも女性に多くみられ一般的には55歳以上の人がかかります。約40~60%にはリウマチ性多発筋痛症の症状もみられます。 原因は完全には解明されていませんが、免疫系の異常が関与しており、遺伝的要因や環境要因が影響していると考えられています。 巨細胞性動脈炎では、頭部に向かう太い動脈が侵されるため、こめかみや後頭部に激しく時にズキズキする頭痛が生じ、側頭動脈は触れると圧痛や腫れを伴うことがあります。また、頭皮に触れたり髪をとかしたりする際に痛みを感じることもあります。視覚障害としては、複視やかすみ目、視野の欠損、一時的な片目の視力喪失などが現れ、最も重大なリスクは視神経への血流が途絶えることで永久的な失明に至る可能性がありますが、早期に診断・治療することでこのリスクは大幅に低減されます。さらに、顎や舌の痛みも特徴的で、特に咀嚼時に顎の筋肉に痛みや疲労を感じ(顎跛行)、これらの症状がある患者では視覚障害のリスクが高まります。加えて、脳への血流が妨げられることで脳卒中が起こることや、炎症によって大動脈が損傷し解離や動脈瘤が発生することもあります。リウマチ性多発筋痛症を合併している場合には、頸部や肩関節、股関節に激しい痛みとこわばりが生じ、これらの症状は特に夜間や朝に悪化する傾向があります。 側頭動脈炎は多彩な症状を呈しますが、通常は内科やリウマチ・膠原病内科、眼科で治療されます。治療には主に副腎皮質ステロイドが用いられます。トシリズマブなどのIL-6受容体拮抗薬を併用することでステロイドの使用量を減少させることが可能です。低用量アスピリンは虚血イベントの予防に有用で禁忌でなければ全例に投与されます。長期間のステロイド使用に伴う骨粗鬆症を防ぐために骨吸収抑制薬の投与も推奨されます。

髄膜炎

髄膜炎は、脳や脊髄を覆う髄膜に炎症が生じる疾患で、感染症が主な原因です。細菌、ウイルス、真菌、結核菌などによって発症し、急性または慢性の経過をたどります。細菌性髄膜炎は特に重篤で、肺炎球菌や髄膜炎菌などの細菌が血流を介して髄膜に到達することで発症します。 治療法は原因によって異なります。細菌性髄膜炎では、原因菌に適した抗生物質の早期投与が重要です。治療が遅れると、脳障害や聴覚障害、さらには死亡リスクが高まります。ウイルス性髄膜炎の場合、一般的には自然回復することが多く、対症療法が中心です。ただし、ヘルペスウイルスが原因の場合には抗ウイルス薬の投与が必要です。真菌性や結核性髄膜炎においては、それぞれ抗真菌薬や抗結核薬を長期間使用します。 病院を受診すべき目安としては、高熱、激しい頭痛、首の硬直、意識混濁、けいれん、あるいは光に過敏になる症状が挙げられます。これらの症状が突然現れた場合や進行が速い場合には、特に注意が必要です。また、細菌性髄膜炎では皮膚に出血性の斑点が現れることがあり、これは緊急性の高い兆候です。髄膜炎は進行が速く、早期治療が予後に大きく影響するため、これらの症状を感じたら直ちに救急外来を受診し、髄液検査などの精密検査を受けることが重要です。

リウマチ性多発筋痛症

リウマチ性多発筋痛症[MN1] は、50歳以上の中高年に多く発症する原因不明の炎症性疾患で、特に女性に多く見られます。主な症状として、頸部、肩、腰部、大腿など四肢近位部の痛みやこわばりが挙げられ、これらは比較的急性に発症し、朝の時間帯に強く現れることが特徴です。また、全身倦怠感や発熱、体重減少などの全身症状を伴うこともあります。約20%に側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)を合併することが報告されています。 治療の第一選択薬は副腎皮質ステロイドであり、一般的にプレドニゾロン10~20mg/日程度の少量ステロイドが使用されます。ステロイド反応性は比較的良好で、症状は速やかに改善しますが、減量中に再燃することもあるため、医師の指示に従い適切な管理が必要です。再燃や副作用が問題となる場合、メトトレキサートなどの免疫抑制薬を併用することがあります。 こめかみの痛みや視力障害、顎跛行、高熱が続く場合は、側頭動脈炎の合併を疑い、速やかな受診が必要です。

頭痛関連疾患(片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛)

これらの疾患は、側頭部の痛みを引き起こす点で共通していますが、発症の原因や治療法、受診の目安が異なります。 片頭痛は、脳の血管が拡張し、周囲の神経を刺激することで生じると考えられています。ズキズキと脈打つような痛みが特徴で、光や音に敏感になることがあります。治療法としては、トリプタン系薬剤や鎮痛薬の使用が一般的です。 一方、緊張型頭痛は、ストレスや長時間の同一姿勢などによる筋肉の緊張が原因で、頭全体が締め付けられるような鈍い痛みが特徴です。治療には、鎮痛薬や筋弛緩薬、リラクゼーション法が用いられます。 群発頭痛は、目の奥に激しい痛みを感じるのが特徴で、原因は完全には解明されていませんが、血管の拡張や神経の異常が関与しているとされています。治療には、酸素吸入やトリプタン系薬剤の注射が効果的です。 これらの頭痛が頻繁に起こり、日常生活に支障をきたす場合や、突然これまでに経験したことのない激しい頭痛が生じた場合、または頭痛に加えて発熱、視力低下、手足のしびれ、言語障害などの症状が伴う場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。

高血圧性脳症

高血圧性頭痛は、血圧の急激な上昇や持続的な高血圧により引き起こされる頭痛を指します。通常、高血圧は自覚症状が乏しいため「サイレントキラー」とも呼ばれますが、血圧が著しく上昇した場合、特に収縮期血圧が180mmHg以上、拡張期血圧が120mmHg以上になると、頭痛、めまい、吐き気などの症状が現れることがあります。これらの症状は、高血圧緊急症と呼ばれる状態で、脳出血や脳梗塞などの重大な合併症を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。 治療法としては、まず生活習慣の改善が基本となります。塩分の摂取を控え、バランスの取れた食事を心がけること、適度な運動を継続すること、適正体重の維持、禁煙、節酒などが推奨されます。これらの取り組みで血圧が十分にコントロールできない場合や、既に高血圧緊急症の症状が現れている場合は、医療機関での薬物療法が必要です。降圧薬の適切な使用により、血圧を管理し、合併症のリスクを低減させます。 健康診断や自宅での血圧測定で高血圧を指摘された場合には、医療機関の受診を検討することが重要です。また、頭痛、めまい、肩こりなどの症状が現れた場合も、早めの受診が推奨されます。高血圧は放置すると動脈硬化や心不全、腎機能低下などのリスクが高まるため、定期的な血圧測定と適切な管理が必要です。

「こめかみの血管が浮き出る」時の正しい対処法は?

「こめかみの血管が浮き出る」という症状は、日常的な身体の反応から病的なものまで、さまざまな原因が考えられます。まず、市販薬を飲む際には原因の特定が重要です。例えば、ストレスや疲労による一時的な症状であれば、鎮痛剤や血行を促す漢方薬(例:葛根湯、桂枝加芍薬湯)を適切に使用できます。しかし、激しい痛みや視覚障害を伴う場合には、側頭動脈炎や脳血管障害の可能性もあり、医療機関を受診すべきです。これらの重篤な症状では、市販薬を自己判断で使用するのは避けるべきです。 症状を和らげるためには、体温や血行を整えることが効果的です。例えば、こめかみ周辺の「太陽」や「百会」などのツボを軽く押すことで、血流を改善し、緊張をほぐすことが期待できます。また、生活習慣の改善も重要で、十分な睡眠やバランスの良い食事、適度な運動が予防や緩和につながります。喫煙や過度のアルコール摂取は血管収縮を促し、症状を悪化させる可能性があるため控えましょう。ストレス管理には深呼吸やリラクゼーション法が有効です。 症状が数日以上改善しない、頭痛が急激に悪化する、または他の身体症状(発熱、視覚障害など)を伴う場合が挙げられます。これらの場合、内科や神経内科、場合によっては眼科を受診するのが適切です。特に、視覚障害や体の片側の麻痺を伴う場合、重大な疾患の兆候である可能性があり、緊急性が高いです。

「こめかみの血管が浮き出る」時に飲んでも良い市販薬は?

「こめかみの血管が浮き出る」症状に対し、飲んでもよい市販薬は症状の原因や状態によって異なります。一般的に、疲労やストレス、緊張型頭痛が原因の場合、イブプロフェンやアセトアミノフェンなどの市販の鎮痛剤が良いでしょう。これらの薬は、痛みを緩和する効果があり、症状の軽減に役立ちます。ただし、空腹時の服用を避けるなど、添付文書をよく読み、用法・用量を守ることが重要です。 一方で、血行不良や冷えが原因の場合、漢方薬が役立つことがあります。例えば、葛根湯は、血流を改善し、体を温める効果が期待できます。ただし、体質や症状に合ったものを選ぶ必要があるため、薬剤師に相談するのが安心です。また、カフェインを含む鎮痛薬は血管を収縮させ、痛みを緩和する場合もありますが、長期的な使用は避けるべきです。 一方で、激しい痛みや視覚障害、腫れを伴う場合は、市販薬での対処は適切でない可能性があります。例えば、側頭動脈炎や脳血管障害が隠れている場合があり、これらは緊急性の高い疾患です。そのため、こうした症状がある場合は自己判断せず、すぐに医療機関を受診してください。市販薬を使用する際には、あくまで一時的な症状緩和のためであり、根本的な原因の解消には専門医の診断が必要です。

「こめかみの血管が浮き出る」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「こめかみの血管が浮き出る」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

こめかみの血管が浮き出る時、何科を受診すればいいですか?

中村 雅将 医師中村 雅将 医師

まずは内科を受診するのが良いでしょう。前述のように関節痛などの症状がみられる場合にはリウマチ・膠原病内科を受診しても良いでしょう。目の症状を伴う場合には眼科を受診する選択肢もあります。

側頭動脈炎の初期症状について教えてください。

中村 雅将 医師中村 雅将 医師

側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)の初期症状は、頭部や側頭部の鈍い痛みや圧痛として現れることが多く、特にこめかみ部分に血管の浮き出しや拍動性の痛みを感じる場合があります。この症状は片側に限局することもあれば両側に及ぶこともあります。また、頭痛に加えて発熱や全身倦怠感、体重減少といった全身症状が見られることもあります。さらに、咀嚼時に顎の痛みや疲労感が出ることが特徴的で、血流障害によるものと考えられています。 症状が進行すると、視力低下や視野欠損といった視覚障害を引き起こすことがあり、これは緊急性が高い状態です。これらの症状がみられた場合は、早期に医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けることが非常に重要です。

まとめ

こめかみの血管が浮き出る場合、多くは生理的な原因によると考えられますが、病的な原因が隠れていることがあり注意が必要です。特に側頭動脈炎による症状は放置すると失明など重大な結末につながりますので注意が必要です。自己判断せず医療機関を速やかに受診することが重要です。

「こめかみの血管が浮き出る」で考えられる病気

「こめかみの血管が浮き出る」から医師が考えられる病気は6個ほどあります。 各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

自己免疫系疾患の病気

  • リウマチ性多発筋痛症
  • 多発血管炎性肉芽腫症(ウェゲナー肉芽腫症)

頭痛関連疾患の病気

循環器科の病気

こめかみの血管が浮き出る症状の多くは生理的な反応であると考えられますが、何らかの病気が原因となっていることもあります。

「こめかみの血管が浮き出る」に似ている症状・関連する症状

「こめかみの血管が浮き出る」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。 各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • こめかみの拍動
  • 側頭部の腫れや痛み
  • 側頭部の皮膚発疹
  • 頭痛を伴う視覚異常
  • 咀嚼時の顎の痛み
  • 頭皮の感覚異常
特に視覚障害の出現や新たに発生した側頭部の強い痛み、顎跛行や脳虚血症状などがある場合にはすぐに医療機関を受診するようにしてください。

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