「空腹時に気持ち悪いが食べると治る」原因をご存知ですか?医師が徹底解説!
空腹時気持ち悪いが食べると治る時、身体はどんなサインを発しているのでしょうか?Medical DOC監修医が考えられる病気や何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。
監修医師:
梅村 将成 医師(市中総合病院)
消化器外科・総合診療医として、がん治療(手術・抗がん剤・緩和治療)を中心に、幅広く内科疾患・救急疾患を診療。小児から高齢者まで、健康に悩みを抱えるすべての患者さんが納得した医療を受けられるよう、専門医と総合医の視点をもって日夜診療に努めている。
「空腹時に気持ち悪いが食べると治る」症状で考えられる病気と対処法
空腹時に気持ち悪いが食べると治るときには、胃や十二指腸の病気が隠れている場合と、つわりなど病気ではないけれども症状が出てしまう場合もあります。今回は、空腹時に気持ちが食べると治る症状で考えられる病気とその対処法を解説します。
空腹時に胃が気持ち悪いが、食べると治る症状で考えられる原因と治し方
空腹時に胃が気持ち悪いが、食べると治る症状で考えられる原因に、胃潰瘍や胃炎などが考えられます。空腹時の胃が気持ち悪い症状は、胃酸が弱った胃壁を刺激し起こる症状の可能性があります。食べると治るのは、食事によって胃酸濃度が薄まるためと考えられます。
症状が数日続く場合は、消化器内科か内科を受診しましょう。血液検査や上部消化管内視鏡検査などをして原因をはっきりさせる必要があります。
空腹時は気持ち悪いが食べると治る、食べつわりの症状で考えられる原因と治し方
空腹時は気持ち悪いが食べると治る、食べつわりの場合について解説します。
つわり・食べつわり
つわりは、妊娠初期におきる気持ち悪さなどがおきる症状を指しますが、詳しい原因は明らかになっていません。その中でも、妊娠初期に空腹になると気持ち悪くなることを食べつわりと言います。
食べつわりは、何かを食べれば気持ち悪さが治まる場合が多く、対処法の一つになります。
つわり自体は妊娠11~13週でピークを迎え、その後徐々に落ち着くことが一般的です。それまでの間は、こまめに、少量ずつ、低カロリーなものを食べるようにし、体重増加に気を付けながら、つわり症状をうまくやわらげて、上手に付き合っていきましょう。
生理前に空腹時は気持ち悪いが食べると治る症状で考えられる原因と治し方
生理前に空腹時に気持ち悪いが食べると治る症状で考えられる原因に、月経前症候群(PMS)が考えられます。
月経前症候群
月経前症候群は、月経前3~10日の間気持ち悪さなどの症状が出現し、月経開始とともに改善するものを指します。
原因ははっきりとわかっていません。
対処方法は、カフェイン、アルコール、喫煙は控え、自分がリラックスできるものを摂取するなどが有効です。気持ち悪い症状が強い場合は、吐き気止めなども有効ですので、婦人科を受診し相談してください。
すぐに病院へ行くべき「空腹時に気持ち悪いが食べると治る」に関する症状
ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
空腹時に気持ちが悪く、意識がもうろうとする場合は内科へ
空腹時に気持ちが悪く食べると治るが、気持ちが悪い時に意識がもうろうとするような場合は低血糖の可能性があります。
低血糖は、何かしらの原因で血糖値が正常値以下に下がるために起きる症状で、空腹時に気持ち悪くなる、意識がもうろうとする、冷や汗がでるなどが特徴的な症状です。特に重症低血糖では、意識がもうろうとし昏睡におちいる可能性もあるため、早急な対応が必要です。
低血糖になる原因にはホルモン異常、薬剤の副作用、腫瘍によるものなど多岐に渡ります。気になる方は内科を受診し検査をすることをお勧めします。
「空腹時に気持ち悪いが食べると治る」症状が特徴的な病気・疾患
ここではMedical DOC監修医が、「空腹時に気持ち悪いが食べると治る」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
糖尿病
糖尿病とは、血糖値が慢性的に高くなる病気のことです。カロリーの多い食生活や運動不足などが影響し、インスリンと呼ばれる血糖値を下げる作用を持つホルモンの分泌量が低下したりすることで発症します。
治療にインスリン注射や、インスリン分泌を促進させる薬剤を用いる場合がありますが、その副作用で低血糖になり空腹時に気持ち悪いが食べると治る症状が出現する場合があります。糖尿病を治療している方で、空腹時に気持ち悪いが食べると治る症状がある方は、早めに主治医に相談してみてください。
胃痛
空腹時に気持ち悪いが食べると治る胃痛は、胃酸が弱った胃壁を刺激して起こる症状の可能性があります。食べると治るのは、食事によって胃酸濃度が薄まるためと考えられます。
本来は空腹であっても気持ち悪くならないため、症状が出現した場合はすでに胃炎や胃潰瘍などが起きているかもしれません。
治療には胃酸分泌を抑える薬剤などが効果的なため、症状が数日続くような場合は早めに病院受診をお勧めします。
「空腹時に気持ち悪いが食べると治る」ときに飲んでも良い市販薬や正しい対処法は?
胃痛などがある場合は、胃酸の分泌を抑えるH2ブロッカー(ファモチジン錠など)や、胃粘膜保護成分のあるスクラルファート配合薬(スクラートなど)は効果的です。
それ以外の原因(つわりや低血糖による症状)の場合は、市販薬では効果が期待できません。
症状をすぐに改善させるためには、しっかりと原因を精査することが必要です。なぜ空腹時に気持ち悪いが食べると治るのか、原因がわからない方は早めに病院受診の上、相談してみてください。胃痛などが原因の方も、市販薬に頼りすぎることなく、数日たっても症状が取れない場合は早めに病院受診をお勧めします。
「空腹時に気持ち悪いが食べると治る」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「空腹時に気持ち悪いが食べると治る」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
空腹時は気持ち悪いが食べると治る症状はストレスと関係ありますか?
梅村 将成 医師
はい、あります。ストレスが原因で胃炎などが起きている可能性もあります。
妊娠中で空腹時に気持ち悪いが食べると治る症状が現れる場合の対処法を教えてください。
梅村 将成 医師
食べつわり症状では間食をすることが有効な対処法です。過剰に体重増加しないよう、こまめに、少量ずつ、低カロリーなものを食べながら上手につわり時期を乗り越えていきましょう。
空腹時は気持ち悪いが食べると治る症状は低血糖が原因でしょうか?
梅村 将成 医師
その可能性はあります。長時間食事をとっていない方、糖尿病の治療薬を服用している方などに起きる可能性があります。
胃痛や気持ち悪さが食後は収まるのは病院に行くべきでしょうか?
梅村 将成 医師
数日続くようなら病院受診をお勧めします。なかには胃潰瘍や胃がんなど、治療が必要な病気が隠れている可能性もあります。
まとめ
空腹時に気持ち悪いが食べると治る症状が、なぜその症状が出ているのか原因が分かれば、有効な対処法がみえてきます。症状が続く場合、市販薬で治らない場合などは、一人で悩まず早めに医療機関に相談してみてください。
「空腹時に気持ち悪いが食べると治る」で考えられる病気と特徴
「空腹時気持ち悪いが食べると治る」から医師が考えられる病気は9個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
婦人科の病気
- 妊娠悪阻
- つわり
お腹の症状は痛くなったり気持ち悪くなったりしますが、自然と良くなることもあり、原因がわからないまま過ごすことも多く経験します。ただ、症状のすぐれない状態が続いている場合には、早めに検査をした方が良いでしょう。
「空腹時に気持ち悪いが食べると治る」と関連のある症状
「空腹時気持ち悪いが食べると治る」と関連している、似ている症状は2個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
「空腹時は気持ち悪いが食べると治る」他に、これらの症状が見られる際は、「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」「糖尿病」「つわり」「胃がん」などの病気の存在が疑われます。
複数の症状がある場合やなかなか治らない場合は、早めに医療機関への受診を検討しましょう。