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ポルノ視聴による性的健康への影響、男女で差? 国際性機能学会の調査結果を医師が解説

 公開日:2026/04/28
ポルノ視聴による性的健康への影響、男女で差?国際性機能学会の調査結果を医師が解説

国際性機能学会(ISSM)は4月14日、男女のポルノグラフィ(ポルノ)利用が心や体、性の健康にどのように関わるのかを調査した研究結果を公式サイトで紹介しました。この内容について公受先生に伺いました。

公受 裕樹

監修医師
公受 裕樹(医師)

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【経歴】
金沢大学医学部卒業
精神科単科病院を経て、現在都内クリニック勤務
精神保健指定医、産業医
【免許・資格】
精神保健指定医、産業医

国際性機能学会(ISSM)が発表した内容とは?

編集部

ISSMが発表した内容を教えてください。

公受 裕樹先生公受先生

ISSMは、男女におけるポルノ利用と、社会的・精神的・性的ウェルビーイングの関連を検討した、システマティックレビュー・メタ解析の結果を発表しました。

21研究・13万8,192例を解析した結果、男性は女性よりも視聴頻度が高く、自慰行為の頻度も高い傾向がみられました。また頻繁にポルノを視聴する男性では、性機能の低下や満足度の低さが認められたと報告されています。一方、女性では性的な柔軟性(自分が受容できる性的行為の幅)が高まる可能性が示唆されました。ただし、女性については、ポルノ出演女性との体型比較によってボディイメージが低下するなどのネガティブな影響も指摘されています。

このようにポルノは性的な期待や行動基準に影響を与えることがあります。その結果、現実とのギャップが、性への不安や満足度の低下につながるケースもあるようです。ただし、ポルノの影響は個人差が大きく、結論を出すにはさらなる研究が必要です。

テーマに関連する性機能の低下とは?

編集部

今回の研究テーマに関連する性機能の低下について教えてください。

公受 裕樹先生公受先生

性機能の低下とは、性欲から性交、そして極致感といった一連の働きのうち、一つでも十分に働かなくなる状態を指します。代表的な症状には、性欲の低下、男性機能障害などがあります。男性機能障害は不妊の原因の一つでもあるため、気になる変化がある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

内容への受け止めは?

編集部

ISSMが発表した調査内容への受け止めを教えてください。

公受 裕樹先生公受先生

性機能は周囲に相談しづらいテーマの一つです。一方で、QOL(生活の質)にも関わる重要なテーマでもあり、過去には医師国家試験にも出題されるなど、国としても重視されています。また医学的観点からすると、性機能低下は、男性更年期や抗うつ薬の副作用など要因が別にあり、二次性に発生している可能性があります。放置すると精神症状や身体症状の増悪につながることもあるため、違和感を覚えた際には、早めに相談することが望ましいでしょう。

編集部まとめ

ポルノの利用は特殊なことではありません。ただし、ポルノの影響は性別や使い方によって異なります。さらに今回の研究から、過度な利用は性機能や満足度に影響する可能性も指摘されています。一方で、影響度については性差や個人差が大きく、一概にポルノの功罪は判断できません。大切なのは、自分の心や体の変化に気づくことです。違和感や不安を抱いた場合は抱え込まず、専門家への相談を検討しましょう。

この記事の監修医師