モデルナCEO「日本にコロナワクチンの製造拠点の設置を検討している」
新型コロナウイルスワクチンを開発したモデルナ社のバンセルCEOが、「ワクチンの製造拠点を日本に整備することを検討している」と明らかにしました。このニュースについて竹内医師に伺いました。
監修医師:
竹内 想(医師)
モデルナ社CEOが語った内容とは?
モデルナ社のバンセルCEOが語った内容について教えてください。
竹内先生
今回取り上げるニュースは、メッセンジャーRNAを活用した新型コロナウイルスワクチンを開発したアメリカ製薬企業モデルナ社のステファン・バンセルCEOが、9月15日に開かれた公明党の会合で発言した内容についてです。会合では、公明党の山口代表から「これまでの日本のワクチンに関する対応は、海外で製造されたものを輸入するというタイムラグがあった」と、日本にワクチンが入ってくるまでに時間差が生じてしまうことについての懸念を伝えました。こうした発言に対して、モデルナのバンセルCEOから「日本にワクチンの製造拠点を整備することを検討している。日本の人材を活用することで、ワクチンを製造できる能力を構築したいと考えている。日本政府ともしっかりと協議していきたい」と回答しました。
ワクチン製造拠点が日本にできる可能性への受け止めは?
モデルナ社のバンセルCEOが「ワクチンの製造拠点を日本に整備したい」という考えを示しましたが、拠点が日本にできる可能性があることについての受け止めを教えてください。
竹内先生
ワクチンの製造拠点が国内にできることで、例えばロシア・ウクライナ間の戦争や米中対立などの政治的な影響から生じるワクチン供給の不安定化リスクを減らすことが期待できます。
医療現場にはどのような影響がある?
ワクチンの製造拠点を日本に整備された場合、医療現場にどのような影響があると考えられますか?
竹内先生
国内に製造拠点ができることによって安定したワクチンの供給が可能となり、感染リスクの高い医療従事者に対して、より迅速かつ的確なワクチン接種ができるようになることが期待されます。
まとめ
新型コロナワクチンを開発したモデルナ社のバンセルCEOが、「日本でワクチンの製造拠点を整備することを検討している」と明らかにしたことが今回のニュースでわかりました。日本政府とも協議するということで、今後の動きに注目が集まりそうです。