新型コロナワクチン接種証明書 コンビニで発行開始へ
厚生労働省は、新型コロナウイルスワクチンの接種証明書の発行を7月26日からコンビニで開始すると発表しました。このニュースについて中路先生にお話を伺います。
監修医師:
中路 幸之助(医師)
今回のニュースの内容とは?
今回取り上げるニュースの内容について教えてください。
中路先生
今回のニュースは、厚生労働省が新型コロナウイルスワクチンの接種証明書を全国のコンビニで交付を始めることを決定したというものです。接種証明書は2021年7月から全国で導入されましたが、書面での取得は自治体の窓口で受け取るか、郵送で申し込みをするなどの必要がありました。今回の決定により、7月26日から北海道などの一部のコンビニで交付を始め、8月中旬からは全国のセブンイレブンの店舗で交付できるようになる方針です。コンビニで接種証明書を取得するためにはマイナンバーカードが必要となり、料金は1通120円です。また、海外で使う接種証明書も一度自治体の窓口で手続きをすれば、2回目以降はコンビニで取得できるとのことです。
接種証明書とは?
新型コロナウイルスワクチンの接種証明書について教えてください。
中路先生
新型コロナウイルス感染症予防接種証明書は、予防接種法に基づいて各市町村で実施された新型コロナウイルスワクチン接種の事実を公的に証明するものとして、接種を受けた人からの申請に基づいて交付されるものです。交付される証明書は「パスポート情報等を記載した海外用及び日本国内用の接種証明書」と「パスポート情報等の記載の無い日本国内用の接種証明書」の2種類で、書面または電子版で交付を受けることができます。なお、接種証明書のデジタル化が開始されてからも、渡航先への入国にあたってこれまでに取得した書面の接種証明書は引き続き有効となります。
接種証明書の発行が簡便になることへの受け止めは?
接種証明書の発行が簡便になることへの受け止めについて教えてください。
中路先生
全国のコンビニでマイナンバーカードを使って紙媒体の新型コロナウイルスワクチン接種証明書を受け取れるようになります。その結果、自治体の窓口に出向いたり郵送で申請したりする必要がなくなるほか、スマホがない人や窓口が休みでも交付できるようなるといったメリットがあるでしょう。いずれにしても、接種証明書の受け取りの選択肢が増えることは、新型コロナウイルスワクチン接種を広めることや各々の患者対応窓口の負担を減らすことにつながると考えられ、歓迎されるべき対応と考えられます。
まとめ
厚生労働省は、新型コロナウイルスワクチンの接種証明書の発行を7月26日からコンビニで開始すると決定したことが今回のニュースでわかりました。身近なコンビニでの交付が可能になったことで、接種証明書の発行作業の手間が改善されそうです。