FDA(アメリカ食品医薬品局)がファイザー追加接種対象に12〜15歳を追加
FDA(アメリカ食品医薬品局)は、ファイザー社製新型コロナウイルスワクチンの追加接種の緊急使用許可を12~15歳の子どもにも適用すると発表しました。このニュースについて中路医師に伺いました。
監修医師:
中路 幸之助(医師)
今回発表された内容とは?
今回、FDAが発表した内容について教えてください。
中路先生
今回の報道は、1月3日におこなわれたFDAの発表によるものです。FDAによると、「アメリカのファイザー社製新型コロナウイルスワクチンの3回目の追加接種の緊急使用許可を12~15歳の子どもにも適用する」とのことです。
また、2回目の接種を完了してから追加接種までの間隔はこれまでは6カ月以上とされていましたが、1カ月短縮して5カ月以上にすることも発表されています。FDAの説明によると、イスラエルで先行している実績から、追加接種の対象を10代前半に拡大することや間隔を短縮することによる新たな安全上の懸念はないと判断したようです。
CDC(アメリカ疾病予防管理センター)の集計によると、12〜15歳の約1700万人のうち、すでに2回接種を済ませたのは約半分の870万人とのことです。そのうち2回目完了後5カ月以上経過している約500万人が、今回発表された新たに追加接種の対象となります。
追加接種の適用年齢が拡大された背景は?
追加接種の適用年齢が拡大された背景には、どのようなことがあるのでしょうか?
中路先生
アメリカでは、1日あたりの新規感染者数が12月29日には48万人を超えるなどオミクロン株による感染拡大が深刻です。とくに子どもの感染や重症化が顕著になっており、CDCによると17歳までの子どもの入院者数は12月26日~1月1日の週に1日あたり574人と、前週から96%増加して過去最高を記録しています。
日本のワクチン接種体制への影響は?
今回のアメリカでの追加接種の対象年齢の拡大が、日本国内のワクチン接種体制にどのような影響を与える可能性があるのか教えてください。
中路先生
国によって感染状況は異なり一概には言えませんが、日本においても「オミクロン株」の感染拡大が続くなか、今後同様な対策がとられる可能性は高いと考えられます。
若年層では接種後、まれに心筋炎・心膜炎が起きることが知られており懸念されますが、FDAによると大半が軽症であり、短期間の入院加療で軽快していることから、そのリスクは許容範囲であるとされています。FDAは投与期間について、さらなるデータの蓄積と解析を検討しており、今後の感染状況からさらに投与期間の短縮が検討される可能性も否定できないと考えられます。
まとめ
アメリカにおけるファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンの追加接種の対象年齢が12~15歳の子どもにも拡大されたことがFDAの発表によって明らかになりました。今後、日本での追加接種対象年齢について影響を与える可能性があり、引き続き注目を集めそうです。