厚生労働省がワクチン3回目接種を容認、医療従事者は早ければ12月にも

公開日:2021/09/27  更新日:2021/10/19

厚生労働省は9月17日、「ブースター接種」と呼ばれる新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を認めることを決めました。今回の承認内容について中路先生に伺います。

中路 幸之助 医師

監修医師
中路 幸之助 医師

プロフィールをもっと見る
1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

今回の承認内容は?

今回の承認内容について、詳しく教えてください。

中路 幸之助 医師中路先生

9月17日の厚生労働省の予防接種・ワクチン分科会で国の状況、今後出現しうる変異株への懸念などを考慮して「ブースター接種」が了承されました。2回目までと同じワクチンを使うことを基本として、2回目から8カ月以上あける方向です。対象者は今後検討するとのことで、2月に先行接種が始まった医療従事者には、早ければ12月中にも接種が始まる見通しです。

ブースター接種とは? 効果はあるの?

ブースター接種について、また効果について詳しく教えてください。

中路 幸之助 医師中路先生

ブースター接種とは、新型コロナウイルスのワクチン接種を終えた人のうち、主に高齢者や重症化のリスクのある基礎疾患のある人を対象に抗体価をさらに強化するため、3回目の接種をすることです。米ファイザーや米モデルナなど新型コロナワクチンの多くは2回の接種が基本ですが、感染力の強いデルタ株などの流行でワクチンの効果が下がるとの懸念が出ており、イスラエルや英国など一部の国が追加接種に動き始めています。

血中に含まれる抗体価が半年でピーク時の4分の1に低下する場合があるとの研究結果が報告されていて、ブースター接種をすれば抗体価が増えるほか、先行するイスラエルでは高齢者に接種後、12日目以降から、2回接種者に比べて感染・重症化予防効果が10倍以上にのぼったとの研究結果も示されています。

接種の間隔はどれくらい? 副反応は?

接種の間隔はどれくらいで、副反応はあるのでしょうか?

中路 幸之助 医師中路先生

近く開始予定のアメリカでは2回目接種からの間隔を8カ月後としています。こうした例を参考にして日本でも2回目接種からおおむね8カ月以上あけることをめやすとされています。もちろん3回目のワクチン接種の間隔期間は国により微妙に異なります。現時点で3回目のワクチンの副反応は2回目と同等またはそれ以下と報告されています。

まとめ

分科会に出席した専門家からは、2回接種済みの医療従事者の感染が相次いでいるから医療従事者へのブースター接種を急ぐべきだという意見や、接種を担う自治体の準備があるので実施時期は柔軟に対応できるようにしてほしいなどの声も出ました。私たちがブースター接種の対象にいつなるのか、今後も注目ですね。

\接種券が届いたらチェック/

新型コロナワクチン接種マップ