【厚生労働省が発表】ファイザー製ワクチン1億2000万回分の追加供給契約
厚生労働省は10月8日、来年1月から新型コロナワクチン1億2000万回分の追加供給を受ける契約を、米ファイザー社と結んだと発表しました。この発表について工藤医師に伺います。
監修医師:
工藤 孝文(医師)
日本内科学会・日本糖尿病学会・日本肥満学会・日本東洋医学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・日本高血圧学会、日本甲状腺学会・日本遠隔医療学会・小児慢性疾病指定医。
なぜワクチンの追加供給契約が行われたのか
これまでの契約に加えて新たに1億2000万回分の追加供給の契約を米ファイザー社と結びましたが、なぜ追加契約が行われたのですか?
工藤先生
政府は2回接種を10月~11月のできるだけ早い時期に、希望者全員の接種を完了するという目標を掲げており、これまで確保されていたワクチンで対応しています。
今回の追加供給するワクチンは3回目の接種、いわゆるブースター接種と呼ばれるものに使われる見込みです。また、ファイザー以外にもモデルナ製5000万回分、ノババックス製1億5000万回分についても契約を結んでいます。
ブースター接種はいつから始まる?
いつからブースター接種は始まるのでしょうか?
工藤先生
早ければ12月にも開始される予定です。今年2月から先行接種した医療従事者ら約104万人を最初の対象者に想定しています。来年1月に医療従事者や高齢者、一般住民ら約304万人、同2月に同じく約1399万人の接種が見込まれるようです。
厚生労働省の専門分科会は2回目接種から8カ月以降を目安にブースター接種を行うことを了承していて、2回目を接種した全員がブースター接種を受けられるように市区町村に体制整備を要請しています。
4回目以降の追加接種の可能性は?
4回目以降の追加接種の可能性はあるのでしょうか?
工藤先生
3回目のブースター接種を世界に先駆けて着手したイスラエルでも変異株などの影響で感染再拡大が収まらず、4回目接種の準備を行っていると報道されています。
そのため、日本においても同様の流れを辿る可能性は十分にあると思います。
まとめ
ブースター接種の必要性が指摘されるなかで発表された今回の大型追加供給契約。必要な人に1日でも早くブースター接種が実施されるように市区町村では体制整備を行なっているということなので、各自いつ接種が可能なのか自治体からの連絡に注意する必要がありそうです。