新型コロナウイルスワクチン大規模接種センター対象を16歳以上に引き下げへ
これまで全国の18歳以上を対象に東京と大阪に設置している新型コロナウイルスのワクチンの大規模接種センターについて、防衛省は16、17歳も接種の対象に加え、16~18歳が優先的に受けられる枠を新たに設けることを決めました。このニュースについて工藤先生に伺いました。
監修医師:
工藤 孝文 医師
日本内科学会・日本糖尿病学会・日本肥満学会・日本東洋医学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・日本高血圧学会、日本甲状腺学会・日本遠隔医療学会・小児慢性疾病指定医。
大規模接種センターとは?
大規模接種センターについて教えて下さい。
工藤先生
防衛省が運用を担当し東京と大阪に設置され、当初は5月24日から3カ月間開設される予定でしたが、現在は11月30日までの継続が決まっています。これまでは18歳以上で地方自治体から送付された接種券を持っている人が対象でした。接種するためにはWeb予約サイト、もしくはLINEや電話での予約が必要になります。
対象年齢を16歳以上に引き下げたことで期待されることは?
対象年齢を16歳以上に引き下げたことで期待されることを教えてください。
工藤先生
現在、デルタ株の感染拡大等で新規陽性者に占める若年層の割合が高まっていますが、対象年齢引き下げによって、若年層におけるワクチン接種率の増加が期待されます。また学校内感染は特に高校生で高い傾向にありますので、その対策としても効果的と考えられています。
16〜18歳が大規模接種センターで接種を受ける方法は?
16〜18歳が大規模摂取センターで接種を受ける方法を教えてください。
工藤先生
今回新たに16〜18歳を対象に、1日あたり東京で500人、大阪で250人の優先枠が設置されました。ただ、この年代は学校の授業などがあるため、平日は16~19時のみ実施するとされていて、10月3日18時から専用サイトやLINE、もしくは電話で予約を受け付け、10月7日から接種が開始される予定になっています。
まとめ
政府の方針では10~11月のできるだけ早い時期に希望するすべての人の接種完了を目指すとしていますが、大規模接種センターの対象年齢を引き下げたことで、早期の目標達成が期待されます。