要注意! ワクチン接種後の感染の報告あり

新型コロナワクチンの接種が進む中、接種後の感染例が続出しています。国立感染症研究所は、ワクチンの効果が低いわけではないとしながらも、継続的な感染対策が必要との声明を発表しました。今回は、ワクチン接種後に感染する理由や知っておきたいポイントを中島先生にお伺いします。

今回の発表の詳細は?
新型コロナワクチンの接種後に感染した例について詳しく教えてください。
新型コロナワクチンの接種が広まりつつありますが、まだまだ感染者数を劇的に抑えるほどではありません。全国的な感染拡大が続く中、ワクチンの接種後に新型コロナウイルスの感染が判明するケースが相次いでいます。 2回目のワクチン接種から約2週間で抗体量が十分に増え、新型コロナウイルスの重症化や死亡率を下げるとされていますが、国立感染症研究所の報告によると、1回目の接種後に130人、2回目の接種後に67人が新型コロナウイルスに感染しました。
ワクチンに感染防止の効果はない?
ワクチンに感染防止の効果はないのでしょうか。
ワクチン接種によって重症化や死亡の増加を抑えられることは明らかですが、感染を100%防ぐものではありません。ただし、非常に高確率で感染を防止できるとのデータも報告されています。なお、ウイルスの変異の影響でワクチンの効果に影響が生じる可能性は否定できません。 そのため、国立感染症研究所や厚生労働省はワクチン接種後も感染防止対策を続けるよう呼びかけています。
ワクチン接種後の感染対策について
ワクチン接種後の感染を防ぐために、どのような対策が必要なのでしょうか。
これまで通り、次のような感染対策を続けてください。 ・マスクの鼻のところにすき間ができないように正しく着用する ・可能であれば不織布マスクを使用する ・こまめな手洗い、消毒 ・3密(密接・密集・密閉)の回避 ・可能な限りテレワークをする ・体調に異変があるときは出勤や登校を控える など これらの感染対策を続けることで、ワクチンの効果も相まって新型コロナウイルスの感染リスクを抑えられます。
まとめ
新型コロナワクチンの接種が広まる中、ワクチン接種後に感染する人が相次いでいます。しかしながら、ワクチンに一定の効果があることに変わりはないため、ワクチン接種を受けない理由にはならないでしょう。今後、変異株へのワクチンの効果を含め、さまざまな報告がみられることが予想されます。引き続き、ワクチンの効果や副反応に関する報告を随時チェックすることが重要ですね。



