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梅雨明けから猛暑の予想、コロナ禍で運動不足による熱中症リスクに注意!

 更新日:2023/03/27

梅雨が明け、熱中症のリスクが高まりつつあります。「今夏はコロナ禍による運動不足の影響で暑さに慣れておらず、脱水症状に陥りやすい」と専門家が指摘しています。今回は、運動不足と脱水症状、熱中症の関係について中島先生に詳しくお伺いします。

中島 由美 医師

監修医師
中島 由美 医師

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金沢医科大学医学部卒業後、同大学病院にて小児科・内科として研修を積む。その後は複数の病院で内科医や皮膚科医として勤務。2018年より福岡市中央区に「国を超えた新しい形の医療を提供」をコンセプトに、クリスタル医科歯科クリニックを歯科医師である夫と開院。

熱中症と脱水症状のリスク

今夏における熱中症や脱水症状について、注意すべきことを詳しく教えてください。

中島 由美 医師中島先生

コロナ禍では、リモートワークや外出自粛の関係で運動不足になりやすいことで、熱中症や脱水症状のリスクが上がるとの指摘があります。今年は猛暑が予想されており、専門家は「暑さに体を慣らすなどの対策を早めに取ってほしい」と呼びかけています。

7月16日、気象庁は関東甲信地方と東北地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。気象庁と環境省は、熱中症による重症者や死者を減らすことを目的に、今年4月から「熱中症警戒アラート」の運用を全国で始めています。

これは、生命に危険が及ぶような暑さが予想される場合に、自治体の防災無線やSNSで熱中症への警戒を呼びかける取り組みで、環境省の担当者は「熱中症警戒アラートを参考に、命を守る行動を取ってほしい」と話しています。

熱中症で亡くなる人が多いのはいつ?

熱中症で亡くなる人が多い時期について教えてください。

中島 由美 医師中島先生

例年では、梅雨明けから猛暑になる切り替わりの時期に死者が増加します。原因の一つは、一気に気温が上がることで、暑さへの対処が適切に行えないことです。東京都監察医務院によると、昨年6~9月の東京23区における熱中症の死者は200人を上回っています。また、死者の98%は梅雨明けから1か月以内に亡くなっています。

熱中症を防ぐために、下記の対策を心がけましょう。

・こまめな水分補給
・体を冷たいシャワーやタオルで冷やす
・暑いときに無理に動かない
・部屋の風通しを良くする
・エアコンや扇風機を活用する
・部屋の温度を把握する
・外出時は日傘を使う
・外出時は帽子をかぶる

まとめ

これから梅雨明けにむけて、熱中症の重症者や死亡者が増加すると予想されています。梅雨明けから1か月は死亡リスクが上がるので、熱中症により一層の警戒が必要です。多量に汗をかいてから水分を補給するのではなく、こまめな水分補給を行うなど、正しく対策してみてください。今から熱中症への警戒と対策を始めて、ご自身をしっかり守りましょう。

この記事の監修医師