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【筑波大学予測】ワクチンのみでは秋にも感染爆発か!?

 更新日:2023/03/27

政府が支援する筑波大学は、ワクチン接種のみの対策では短期間のうちに感染爆発が起きるとの見方を示しました。同時に、ワクチン接種対象者の拡大や別の対策を講じることで、感染拡大を抑えられることも示しています。今回の発表について中島先生に詳しくお伺いしました。

中島 由美 医師

監修医師
中島 由美 医師

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金沢医科大学医学部卒業後、同大学病院にて小児科・内科として研修を積む。その後は複数の病院で内科医や皮膚科医として勤務。2018年より福岡市中央区に「国を超えた新しい形の医療を提供」をコンセプトに、クリスタル医科歯科クリニックを歯科医師である夫と開院。

今回の発表の詳細は?

今回の筑波大学の発表について詳しく教えください。

中島 由美 医師中島先生

筑波大学大学院の倉橋教授は、AI(人工知能)を用いて東京都の60歳以上を対象に、接種の進行と感染拡大の推移を試算しました。試算には、過去の年代別感染者数や外出人数の推移などのデータも活用しています。

新型コロナウイルスワクチンの60歳以上への接種を8月のお盆までに終えても、飲食店の時短要請やイベントの開催制限など別の対策を講じなければ、感染力が強い変異株が秋には蔓延し、感染爆発が起きる恐れがあるとの見方を示しました。

筑波大学大学院の倉橋教授は、「変異株の拡大を抑えることが重要であり、そのためにはワクチンの優先接種の対象拡大や外出の抑制など、他の対策を組み合わせる必要がある」としています。

感染者数を抑える方法はあるのでしょうか?

このままの状況では感染爆発が起こるとのことですが、感染者数を抑えるにはどのような対策が必要なのでしょうか。

中島 由美 医師中島先生

都内の英国型変異株の感染者数は、このまま増え続けると10月20日には1日あたり22万9300人と、1月時点の全感染者の100倍近くに達する見通しです。重傷者数は2万9300人にも登る見通しがあり、医療現場のひっ迫が懸念されています。

ただし、1日あたりの感染者数が500人を超えた時点でワクチン接種以外の対策も講じることで、ピークでも1日あたり1700人、重傷者数200人に抑え込めるとの見方を示しています。

さらに、高齢者の同居家族など59歳以下も優先接種の対象にすることで、感染拡大防止効果が高まることが判明しました。このように倉橋教授は、ワクチン接種の対象者の拡大を含め、複数の対策を講じることが感染者数の増加を抑えることに繋がるとしています。

まとめ

新型コロナウイルスワクチンの接種対象者の範囲は少しずつ広げていくことが政府の方針ですが、予測データによると、今すぐにでも59歳以下の同居家族にまで対象を拡大する必要があるとのことです。予測データによって、このままでは感染爆発が起きる可能性が高いことがわかっているため、今後政府がどのような対策を講じるのか、またワクチン接種の対象者を拡大するのか、最新の情報を随時チェックしておきたいところですね!

この記事の監修医師