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欧州で新型コロナ再拡大! WHOが示す「重大な懸念」

 更新日:2023/03/27

世界保健機関(WHO)は15日、欧州で新型コロナウイルス感染症が再拡大している状況に重大な懸念を示しました。春の流行時ほどではないものの、問題を放置すると再流行に至る可能性があることを警告しています。今回は、新型コロナの欧州での再流行への懸念について中島先生に詳しくお伺いしました。

中島 由美 医師

監修医師
中島 由美 医師

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金沢医科大学医学部卒業後、同大学病院にて小児科・内科として研修を積む。その後は複数の病院で内科医や皮膚科医として勤務。2018年より福岡市中央区に「国を超えた新しい形の医療を提供」をコンセプトに、クリスタル医科歯科クリニックを歯科医師である夫と開院。

WHOの見解の詳細は?

今回、WHOが重大な懸念を示した欧州での新型コロナの再拡大について、詳しく教えください。

中島 由美 医師中島先生

欧州では、新型コロナウイルスは春の流行時ほど深刻ではないものの、再拡大の傾向があります。冬は一般的に感染症が流行しやすいことから、今後もマスクの着用や手洗いうがいなど、感染対策を怠らないように呼びかけました。

クルーゲ局長は、新型コロナ対策を徹底し続けない場合、来年1月までに1日あたりの死者数が4月の4~5倍になるとの見解を示しています。

対策を続けることで何が変わる?

新型コロナ対策を続けることで、どの程度の被害を防げるのか詳しく教えください。

中島 由美 医師中島先生

クルーゲ局長は、マスクの着用や大人数が集まる場の規制といった「簡単にできる対策」だけでも、来年2月までの死者数を28万人以上は減らせるとの見解を示しています。あくまでも「気を緩めずに感染対策を続けることが重要」とのことです。

感染対策に負担を感じている場合、感染者数が減少したことを知ると、対策を緩めてしまう人が少なくありません。一人ひとりが高い衛生意識を持ち続けることが大切といえるでしょう。

冬に起こり得る重大な事態とは?

もし、新型コロナが再拡大して冬に至った場合、どのような事態が起こるのか詳しく教えください。

中島 由美 医師中島先生

冬は、インフルエンザの流行期のため、新型コロナと同時に流行することで医療機関に大きな負担がかかる恐れがあります。日本では、例年と比べてインフルエンザの患者数が減少していますが、これは「衛生意識の高まり」が関連していると厚労省幹部が見解を示しています。

もし、衛生意識が低下すれば、欧州において新型コロナとインフルエンザの両方が流行する可能性があるでしょう。これは、日本においても同様のため、感染対策を続けることが大切です。

まとめ

欧州では、新型コロナの再拡大の傾向がみられます。世界保健機関(WHO)は、新型コロナの再拡大を防ぐために、簡単にできる新たな規制が必要との見解を示しました。新型コロナの再拡大は、日本でも起こり得ることです。3密と大声で話すことを避け、マスクの着用や手洗いうがい、部屋の喚起など、基本的な対策を続けましょう。

この記事の監修医師