経産省が新型コロナウイルスの消毒方法をまとめる! 石けんに次亜塩素酸水も 2020/07/08

経済産業省は6月26日、一般家庭向けに「新型コロナウイルスに有効な消毒・除菌方法」を公開しました。

その消毒方法とは、すでに公表済みの界面活性剤の他にも純せっけん分(界面活性剤)や、一定以上の塩素濃度を持つ「次亜塩素酸水」も有効とされています。今回は新型コロナウイルスの消毒について、中島先生に詳しくお伺いしました。

中島 由美 医師

監修医師
中島 由美 医師

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金沢医科大学医学部卒業後、同大学病院にて小児科・内科として研修を積む。その後は複数の病院で内科医や皮膚科医として勤務。2018年より福岡市中央区に「国を超えた新しい形の医療を提供」をコンセプトに、クリスタル医科歯科クリニックを歯科医師である夫と開院。

新型コロナウイルスの消毒とは?

まずは先日発表されました経済産業省の消毒方法について解説をお願いします。

中島 由美 医師中島先生

これについては2つの種類に分かれますので、まずは「純せっけん分」からお話します。純せっけん分とは脂肪酸などから作られる石けんの成分のことです。石けんの中でも洗濯用石けんや台所用石けんに含まれる成分の「脂肪酸カリウム(0.24%以上)」と、「脂肪酸ナトリウム(0.22%以上)」が新型コロナウイルスの除去に有効だったことが明らかになりました。

次に「次亜塩素酸水」について。これは塩酸や食塩水を電解して作られる次亜塩素酸を主成分とする水溶液で、主に殺菌などに使われているものです。経産省や厚労省が物品消毒用として以前から推奨していた、ハイターやブリーチなど塩素系漂白剤に含まれる成分「次亜塩素酸ナトリウム」とは別物となります。

次亜塩素酸水も効果があるのか?

次亜塩素酸水については効果が「ある」「ない」という話がありましたが、こちらはいかがでしょうか。

中島 由美 医師中島先生

まず新型コロナウイルスの除去に有効なのは塩素濃度35ppm以上の次亜塩素酸水(電解型、非電解型)と、有効塩素濃度100ppm以上の「ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム」の2種類とされています。

また、今回発表された内容では詳細な使用方法も記載されています。次亜塩素酸水の利用にあたり物品を消毒する際には、手垢や油脂などの汚れをあらかじめ除去すること、そして対象物に対して十分な量を使用するといった点に注意が必要とされました。

今まで「次亜塩素酸水は効果がない」などとされていたのは、このような使用方法の違いが理由にあげられます。空気中に散布するなどの手法は推奨されておらず、基本的には拭き掃除、あるいは流水で掛け流すことが適切とされています。この手法であれば効果があるということですので、適切な使用方法で消毒することが求められるでしょう。

基本的には石鹸やハンドソープは手指の消毒に、アルコールや熱水や家庭用洗剤、塩素系漂白剤、次亜塩素酸水などは物品の消毒に使用するという理解で間違いありません。

まとめ

経済産業省とNITE(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)は、アルコール消毒液の代用品として「純石けん分」(界面活性剤)や一定以上の塩素濃度を持つ「次亜塩素酸水」も有効としました。この見解から、今後は消毒に効果があるとされるこれらのものを、常備しておくのがいいと言えるでしょう。

経済産業省 新型コロナウイルスに有効な消毒・除菌方法(一覧)
https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200626012/20200626012-1.pdf