特集:順天堂医院

日本医療界をリードする順天堂医院における病院改革の舞台裏について、桑鶴良平院長(取材当時)ならびに3名の教授陣に取材を行いました。
救急科・近藤教授からは、救急専用病床の整備と多職種連携により過去最多の救急車受け入れを実現した取り組みについて伺いました。院内の流れを変える柔軟な組織改革の鍵について語っていただきました。
血液内科・安藤教授は、無菌病棟の高稼働率維持とCAR-T細胞療法の推進により、かつて「難治」とされた血液がんの治療に希望をもたらしています。さらに婦人科との橋渡し研究で順天堂初のファーストインヒューマンの第Ⅰ相臨床試験を開始した舞台裏についても詳しく伺いました。
麻酔科・川越教授からは、年間1万1000件超の手術を無事故で支える体制づくりについて語っていただきました。術前外来の充実、多言語対応、24時間無痛分娩まで、「命を預かる」責任と向き合う姿勢に迫ります。
3つの診療科に共通するのは、従来の縦割りを超えた連携と、患者さんのために「まずやってみよう」とする文化でした。トップの決断力と現場の情熱が融合し、医療の新しい形を創り出す順天堂医院。その変革の現場から、これからの病院経営と医療の在り方が見えてきました。
順天堂大学医学部附属順天堂医院について
「順天堂」の歴史は1838年(天保9年)、初代堂主・佐藤泰然が江戸の薬研堀に蘭方塾を開いた時に遡り、医育機関を併設した西洋医学の医療機関として、日本で最も長い歴史と伝統を誇ります。
順天堂医院は、高度医療、先進医療を提供する病院として、他の医療機関と相互連携を図り診療を行う、厚生労働省に認定された「特定機能病院」であります。
順天堂大学医学部附属順天堂医院の概要
順天堂大学医学部付属 順天堂医院
〒113-8431東京都文京区本郷3-1-3
TEL:03-3813-3111(代表)
今回ご協力頂いた診療科・科目







