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耳音響放射検査とは

 更新日:2023/03/27

耳音響放射検査とは

耳音響放射検査とは、音の波を電気信号に変換する内耳有毛細胞から自然発生する音を評価することによる、他覚的な聴力検査で、OAE検査とも呼ばれます。正常な状態の有毛細胞は耳音響放射と呼ばれるごく小さい音が放射されており、これを測定します。耳音響放射の出力レベルが減少している場合、または検出できない場合は、有毛細胞に障害がある可能性があります。
新生児の先天性難聴を調べる目的や、成人でも感音難聴の診断のために実施します。

メリット

・新生児や乳児も検査できる
・成人の感音難聴診断にも有用である
・30秒程度で検査できる

デメリット

・スクリーニング的検査である
・耳垢や中耳炎があると正確に検査できない
・正常な反応が見られなければ精密検査が必要

治療期間

新生児スクリーニング検査で異常と指摘された場合、主治医の指示に従い生後3ヶ月までを目安に高次医療機関への受診を検討ください。
成人では難聴の診断によって治療期間が異なります。

費用相場

新生児聴覚スクリーニング検査費用は病院により異なり、2000〜10000円程度です(*)。精密検査のための施行は医療保険の対象になり、3割負担で300円もしくは900円となります。
自治体により助成金が出る場合もあります。

この記事の監修医師