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ABR検査とは

 更新日:2023/03/27

ABR検査とは

ABRとは聴性脳幹反応のことで、ABR検査とは脳波をコンピュータで解析し、耳の聞こえを検査することをいいます。

音を聞いた際の脳波を波形(脳幹反応)として記録し、聴覚に関する異常を発見するのに用います。

この検査では以下のことを調べられます。
・難聴
・脳幹障害
・脳腫瘍
・聴神経腫瘍

聴覚に関わることから脳障害まで多岐に渡ります。

小児の難聴の診断に利用されていることが多いです。

耳たぶ付近と頭頂部の4箇所に電極、イヤホンを取り付けて検査します。

メリット

・難聴を早期に発見できる
・聴覚系以外の疾患もわかる(脳腫瘍、糖尿病など)
・痛みがない
・副作用がない

デメリット

・体が動いているとうまく検査できない(子供の場合は抱っこなどが必要)
・自費である(自治体からの助成あり)
・乳幼児は睡眠薬を使用することがある

治療期間

検査の時間は30分~1時間程度です。

早い場合は40分程度で終わることができますが、小児の場合は起きたままでも動いたり、泣いたり、暴れたりするとうまく検査できず、時間がかかることもあります。

費用相場

約4500円を上限として助成してくれるところが多く、上限を超える場合に自己負担となります。

助成がない場合の相場は約3000円です。

注意点

治療期間や費用は、治療や検査内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師