真空吸引法とは

真空吸引法とは

真空吸引法とは、人工中絶手術の術式の一つです。日本では掻爬法が主流となっていますが、世界的には母体への負担、合併症リスクなども低い吸引法が推奨されています。方法としては子宮内に細いチューブを入れて陰圧をかけ、子宮内容物を吸引し吸い出します。吸引法は電動真空吸引法と手動真空吸引法に分かれ、前者の場合は金属製の器械を使用するため消毒が不十分な場合には衛生面で懸念が残ります。後者は使い捨てのため衛生面では優れますが、コストがかかるのが難点です。

メリット

・手術時間が短い
・手術時間短縮により出血や炎症リスクが低い
・技術の差が出にくいため安全性が高い
・母体の負担が最小限に抑えられる

デメリット/副作用

・子宮の損傷、出血、感染リスクがある
・器具の減菌が不十分な場合、感染症のリスクがある
・妊娠組織の遺残が起こりやすい
・日本ではいまだに搔爬法が主流のため、実施している施設が限られる

治療期間

手術自体は10分～15分程度で終わります。前処置等も含めると半日から1日ほどで帰宅可能です。

費用相場

費用は搔爬法と大差なく、医院や妊娠週数によって変動しますが9.9万円程度です。

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。