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水晶体乳化吸引術とは

 更新日:2023/03/27

水晶体乳化吸引術とは

水晶体乳化吸引術とは、白内障手術に使われる術式のことです。現在この手術は超音波振動を用いて行われており、1秒間に数万回のチップ振動によって発生した超音波で濁った水晶体を砕いて吸引し、さらに吸引チップで残りの皮質を吸引するという手順となっています。その後、吸引をしたところに人工の水晶体(眼内レンズ)を入れます。
水晶体乳化吸引術では切開創が少なくてすむため術後の回復が早く、また術後乱視もあまりありません。また、眼内レンズを単焦点にするか多焦点にするかによって保険適用となるかどうかが分かれます。

メリット

・縫合する必要がないほど傷口が小さい
・術後の乱視や感染症のリスクが少ない
・手術時間が短い
・局所麻酔で足り、痛みも少ない

デメリット/副作用

・多焦点レンズだと保険適用外となる
・失明や視力低下のリスクがある
・角膜移植や硝子体手術などの追加手術を要する可能性がある
・ハロー・グレアなどが発生する可能性がある

治療期間

手術時間はおよそ15分程度で終了します。

費用相場

単焦点レンズだと保険適用となり、日帰り手術で自己負担は1割負担の場合1万5千円程度、多焦点レンズを選択すると保険適応外となり、日帰り手術で片目50万円程度となっています。どちらも入院の必要がある場合、ベッド代など諸費用が加算されます。

注意点

治療期間や費用は治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師