かゆみを抑える方法とは?かゆみの原因と対処法について解説(2/2ページ)

目次 -INDEX-
そもそもなぜかゆみが出てくるのか
皮膚科を受診する
かゆみを抑えるためには、皮膚科を受診することが大切です。
強いかゆみや、原因が不明な場合は特に早めに受診するようにしましょう。
広範囲にわたる症状や、長期間続くかゆみも皮膚科で診察を受けることが必要です。
また、アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎、じんましんや乾癬、手湿疹などの疾患も、かゆみを引き起こすことがあります。
このような場合には、専門的な治療が必要となります。
皮膚科では、かゆみの原因を特定し、適切な治療法を提案してくれます。
症状が治まるまで定期的に通院することも必要です。
自己判断での治療は避け、必ず医師の指示に従って治療しましょう。
市販の外用薬を塗る
かゆみを抑える方法として、市販の外用薬を使用することがあります。
例えば、虫さされやかぶれなど原因がはっきりする症状に対しては、市販薬が有効です。
セルフメディケーションをすることで、早期に治療を開始し、かゆみを改善できます。
しかし、薬の使用には注意が必要です。
症状や使用する部位に合った薬を選ぶことや、使用期間・使用量についても注意が必要です。
しかし市販薬が効かない、再発するなどの症状がある場合は、早めに医師の診察を受けましょう。
痒みに効果的な食べ物・飲み物
かゆみに効果のある食べ物と飲み物は以下の通りです。
【食べ物】
・ヨーグルト・・・腸内環境を整える乳酸菌を含みます。
・食物繊維が豊富な食品・・・野菜類、きのこ類、海藻類など。腸内環境を整えます。
・青魚・・・アレルギー反応を誘発する物質の生成を抑えるDHAやEPAを含みます。
・チョコレート・・・免疫システムに作用してアレルギー症状を抑えるカカオポリフェノールを含みます。
【飲み物】
・緑茶・・・アレルギー誘発物質のヒスタミンの働きを抑えるカテキンを含みます。
・甜茶・・・甜茶ポリフェノールがアレルギー誘発物質ヒスタミンの放出を抑えます。
・ルイボスティー・・・フラボノイドが多く含まれ、アレルギー疾患の改善効果が期待できます。
・乳酸菌飲料・・・腸内環境を整える乳酸菌を含みます。
・コーヒー・・・ポリフェノールの一種クロロゲン酸が花粉症に効果があるとされ、カフェインもヒスタミンの働きを抑えます。
これらの食べ物や飲み物は、腸内環境を整えたり、アレルギー誘発物質の働きを抑えたりする成分を含んでいるため、かゆみに効果があるとされています。
ただし、食べ物や飲み物だけで治るわけではなく、症状がひどい場合は医師に相談することをおすすめします。
肌を乾燥させないこと
肌が乾燥すると、肌表面の水分が減少し、バリア機能が低下します。
その結果、外的刺激が肌に侵入しやすくなり、かゆみを引き起こすことがあります。
また、肌が乾燥すると角質層が厚くなり、その上に溜まった老廃物や皮脂が詰まり、かゆみを引き起こすことがあります。
さらに、乾燥した肌は皮膚の角質層のバリア機能が低下し、湿気や紫外線などの刺激を受けやすくなります。
これらの外的刺激により、かゆみを引き起こすことがあります。
そのため、肌の乾燥を予防することが大切で、保湿ケアをしっかり行うことが必要です。
化粧水や乳液、クリームを使用して肌のうるおいを保ち、肌表面に膜を作り、バリア機能を高めることが大切です。
また、外出時には紫外線対策も行うことが重要で、日焼け止めを使用することをおすすめします。
さらに、冬場などの乾燥する季節は、加湿器を使って室内の湿度を保つことも効果的です。
痒い時に掻きむしってはいけない理由
かゆみを感じた時に、ついつい掻きむしってしまうことがありますが、そのような行為はかゆみを増長させる原因となります。
以下に、かゆみを増長させる理由を詳しく説明します。
理由1: 神経刺激がかゆみを強める
かゆみを感じると、その部位にある神経が刺激され、かゆみの情報が脳に伝えられます。
しかし、掻きむしってしまうことで、その部位により強い神経刺激が加わり、かゆみが増長してしまうことがあります。
理由2: 炎症を起こしてかゆみを強める
掻きむしりによって、皮膚が損傷し、そこから雑菌が侵入することがあります。
それによって、炎症が起こり、かゆみが強くなってしまうことがあります。
また、かゆみを和らげるために塗る軟膏やクリームなどが、皮膚を傷つけることで炎症を起こすこともあります。
理由3: 快感による依存
掻きむしりによって、かゆみを和らげる快感が得られるため、繰り返し行うことで、かゆみを増長させることがあります。
これによって、かゆみに対する耐性が低下し、かゆみが増強されるようになり、より強い刺激を求めるようになることがあります。
以上のように、掻きむしってしまうことは、かゆみを増長させる原因となります。
かゆみを感じた場合は、掻きむしらずに、軽く押さえたり、冷やしたりするなどしてかゆみを和らげる方法を試すことが大切です。
また、かゆみが続く場合や、皮膚に異常がある場合には、専門医に相談することをお勧めします。
かゆみを抑える方法のまとめ

ここまでかゆみを抑える方法についてお伝えしてきました。
かゆみを抑える方法の要点をまとめると以下の通りです。
・冷やすことでかゆみを感じる神経が鈍くなりかゆみを抑える効果が期待できる
・強いかゆみを感じる際は皮膚科の受診が推奨される
・市販の外用薬を使用する場合は、症状や部位に合った薬選びが大切
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考文献
- かゆみの原因と対処方法|あなたのかゆみにメソッド
- なぜ、かゆい?|順天堂大学環境医学研究所
- 「汗」によってかゆみが生じるのはなぜ?メカニズムと対策について|Lidea
- 女性は「かゆみ」になぜ敏感? 女性ホルモンの変動により「かゆみ」の感じ方が変わることが判明|保健指導リソースガイド
- 冬になると体がかゆい…!乾燥による肌トラブルの対処方法|ココカラクラブ
- 湿疹のかゆみを爪でかくのはNG?かゆいときの対処法と治療薬|医肌研究所
- 上手く伝えられるか心配…。かゆみで皮膚科を受診する時に気をつけることは?|アース製薬
- 湿疹・皮膚炎の対策|第一三共ヘルスケア
- かゆみの基礎知識|かゆみナビ
- なぜ?夜になると体がかゆい、眠れない!対処法&病院に行く目安|Medicalook
- 花粉症対策になる食べ物・飲み物|医療法人社団緑晴会
- かゆみを抑える方法|部位別対処法を押さえて、むずむずを解消しよう|メディプラス乾燥予防研究所
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