「キャベツの食べ過ぎ」で起こる”4つの症状”はご存じですか?管理栄養士が解説!

キャベツを食べ過ぎるとどうなる?メディカルドック監修管理栄養士が栄養素・健康効果・保存方法について解説します。

監修管理栄養士:
流田 春菜(管理栄養士)
目次 -INDEX-
キャベツとは?

キャベツはヨーロッパ原産のアブラナ科の野菜で、年間を通して手に入りやすく、日本の食卓でもなじみの深い食材です。葉の色が淡緑色または緑色のもの、レッドキャベツと呼ばれる紫色のもの、グリーンボールと呼ばれる極早生で生食向きのものなど多様な品種があります。可食部は葉の部分で、水分が多く、さっぱりとした味わいが特徴です。
キャベツはどのくらい食べて良い?

具体的にこれくらい食べればよいという根拠はありません。ちなみに、厚生労働省の健康日本21(第三次)では野菜摂取量の増加を目標としており、350gを目標値としていますが、令和6年国民健康・栄養調査では20歳以上の1日あたりの野菜摂取量の平均は258.7gとなっています。不足分を補う目的でも、目安としては1日100~200g程度が無理のない範囲といえるでしょう。
キャベツを食べ過ぎて現れる症状

甲状腺に関する症状
キャベツなどのアブラナ科野菜には、甲状腺ホルモンの合成に関わるヨウ素の利用を妨げる可能性がある成分(ゴイトロゲン)が含まれています。ただし、通常の食事量で健康への影響が問題となることはほとんどなく、影響が懸念されるのはヨウ素摂取量が不足している状態で、極端に大量かつ長期間摂取した場合に限られると考えられています。特に日本のように海藻類などからヨウ素を比較的十分に摂取している食環境では、過度に心配する必要はありませんが、特定の食品に偏らないようバランスのよい食事を心がけることが大切です。
お腹の張りに関する症状
キャベツは食物繊維を含むほか、腸内で発酵しやすい糖質(FODMAP)も含まれているため、摂り過ぎると腸内で発酵が進み、ガスがたまりやすくなることがあります。その結果、お腹の張りや不快感を感じる場合があります。特に生のキャベツを大量に食べると、かさが多く消化管への物理的な負担もかかりやすいため、症状が出やすくなることがあります。量や体調に応じて、加熱調理を取り入れるなどの工夫をするとよいでしょう。
食べ過ぎに関する症状
キャベツに限らず特定の食品を食べ過ぎると、胃もたれ、下痢や軟便、食欲低下のような症状がみられることがあります。
キャベツだけで満腹にするような食べ方は避けましょう。
体臭に関する症状
キャベツには硫黄を含む成分(イソチオシアネートなど)が含まれており、これらが体内で分解される過程でにおいに関与する物質が生じる可能性があります。ただし、通常の食事量で体臭や口臭に明確な変化が現れるという根拠は限られており、影響の出方には個人差があります。極端に大量に摂取した場合には、においが気になることもあると考えられています。
キャベツを食べ過ぎた時の対処法

摂取量を一時的に減らす
キャベツを食べ過ぎてお腹の張りや不快感がある場合は、まずは無理に食べ続けず、摂取量を一時的に控えることが大切です。消化管に負担がかかっている状態のため、症状が落ち着くまではキャベツの量を減らし、胃腸を休ませることを意識しましょう。数日様子を見ながら、体調に合わせて少しずつ元の食事に戻していくと安心です。
加熱調理に切り替える
生のキャベツは食物繊維が多く、消化に時間がかかることがあります。お腹の張りやガスが気になる場合は、スープや蒸し料理、炒め物など、加熱した調理法に切り替えることで、かさが減り、消化しやすくなります。また、温かい料理は胃腸への負担をやわらげることにもつながるため、体調が優れないときには取り入れやすい方法です。
他の食品とバランスよく食べる
キャベツだけを多く食べるのではなく、たんぱく質や脂質を含む食材と組み合わせることで、食事全体のバランスが整いやすくなります。例えば、肉や魚、大豆製品などと一緒に調理することで満足感も得られ、偏った食べ方を防ぐことにつながります。さまざまな食品を組み合わせることは、栄養バランスを整えるうえでも大切なポイントです。
キャベツに含まれる栄養素

ビタミンC
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年によるとキャベツ(生)100gあたりのビタミンCは38mgです。ビタミンCは、さまざまな栄養素の代謝や酸化還元反応に関与し、コラーゲンの生成と保持に関わる栄養素です。
ビタミンK
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年によるとキャベツ(生)100gあたりのビタミンKは79µgです。ビタミンKは、血液凝固や骨の形成などに関わる脂溶性ビタミンです。
食物繊維
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年によるとキャベツ(生)100gあたりの食物繊維は1.8gです。食物繊維は、腸内環境を整える働きがある栄養素です。食後の血糖値の上昇をゆるやかにする作用があるとされています。
カリウム
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年によるとキャベツ(生)100gあたりのカリウムは190mgです。カリウムは体内の浸透圧を調整し、摂り過ぎたナトリウムの排出を促す働きがあるため、血圧の維持にも関与しています。日本人の食事摂取基準(2025年版)では、18歳以上の目安量は男性2500mg、女性2000mgとされており、生活習慣病予防の観点からはより多い摂取が望ましい目標量(男性3000mg以上、女性2600mg以上)も示されています。なお、腎機能が低下している方などカリウム制限が必要な場合は、医師や管理栄養士に相談しましょう。
葉酸
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年によるとキャベツ(生)100gあたりの葉酸は66µgです。葉酸は補酵素として核酸の代謝に関与しており、特に細胞分化の盛んな胎児にとっては重要な栄養成分です。また、アミノ酸やたんぱく質の代謝においてメチオニンの生成にも関与しています。
キャベツの健康効果

胃の粘膜を保護する働きがあるとされる
キャベツには「ビタミンU」と呼ばれるフィトケミカルが含まれています。正式名称は、S-メチルメチオニンまたはS-メチルメチオニン・スルホニウム化合物で、正式にはビタミン類ではありません。キャベツに多く含まれることから「キャベジン」とも呼ばれるようになったとされています。一般的に胃の粘膜の健康維持に関わる成分として知られています。ただし、医薬品のような作用を持つものではなく、あくまで食品としての範囲での働きです。
腸内環境を整えるサポート
キャベツに含まれる食物繊維は、腸内細菌のエサとなり、腸内環境を整える一助になると考えられています。適量を継続的に摂取することで、便通のリズムを整えるなどの効果が期待されます。一方で、摂り過ぎるとお腹の張りにつながることもあるため、量には注意が必要です。
余分な塩分の排出を助ける
キャベツにはカリウムが含まれており、体内のナトリウム(塩分)とのバランスを保つ働きに関与しています。日々の食事に取り入れることで、塩分の摂り過ぎが気になる場合の食生活のサポートになると考えられます。ただし、腎機能が低下している方やカリウム制限が必要とされている方では、摂取量に配慮が必要な場合があります。個々の健康状態に応じて、医師や管理栄養士に相談しながら取り入れることが大切です。
キャベツの保存方法や期間

冷蔵保存の方法と期間
キャベツを丸ごと保存する場合は、芯をくり抜き、そこに湿らせたキッチンペーパーを詰めてポリ袋に入れ、冷蔵庫で保存します。この方法であれば、鮮度を保ちながら1~2週間程度保存することが可能です。一方、カットしたキャベツは乾燥しやすいため、ポリ袋に入れて保存し、2~3日を目安に使い切るとよいでしょう。
冷凍保存の方法と期間
使いやすい大きさにざく切りにし、水気を軽く切ってから保存袋に入れて冷凍すると長期保存も可能です。冷凍したキャベツは約1か月を目安に使い切ると、風味や食感を比較的保ちやすいとされています。
「キャベツの食べ過ぎ」についてよくある質問

ここまでキャベツについて紹介しました。ここでは「キャベツの食べ過ぎ」についてよくある質問に、メディカルドック監修管理栄養士がお答えします。
キャベツを食べ過ぎると、体にどのような影響がありますか?
流田 春菜
お腹の張りや消化不良、体臭の変化などがみられる場合があります。
食べ過ぎると、お腹の張りや消化不良、体臭の変化などがみられる場合があります。また、極端な大量摂取を続けると、栄養バランスの偏りにつながる可能性があります。
キャベツは1日何グラムまで食べて大丈夫ですか?
流田 春菜
明確な上限はありませんが、1日100〜200g程度を目安にすると取り入れやすいでしょう。
明確な上限はありませんが、100〜200g程度を目安にすると取り入れやすいでしょう。両手に山盛りの千切りキャベツが100g程度です。もちろんキャベツだけに頼るのではなく他の野菜と組み合わせて350gを目標にバランスよく摂ることが大切です。
編集部まとめ
身近で取り入れやすいキャベツですが、お好み焼きや野菜炒め、鍋などでは、1食で200g程度を摂取することもあります。特定の食品に偏らず、さまざまな食材と組み合わせて日々の食事全体のバランスを意識することが大切です。
「キャベツ」と関連する病気
「キャベツ」と関連する病気は4個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
内科・消化器内科の病気
- 便秘
- 下痢
- 機能性ディスペプシア
内分泌内科の病気
「キャベツ」と関連する症状
「キャベツ」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
- お腹の張り
- ガスがたまる
- 体臭・口臭の変化
- 胃もたれ
- 下痢




