「アカシアポリフェノール」の効果とは?過剰摂取による症状も管理栄養士が解説!

アカシアポリフェノールとは?メディカルドック監修医が栄養素・健康効果・保存方法について解説します。

監修管理栄養士:
中島 三容子(管理栄養士)
目次 -INDEX-
アカシアポリフェノールとは?

ポリフェノールは、植物に含まれる色素・苦味・渋味の成分となる化合物の総称で、自然界には数千種類が存在するといわれています。アカシアはマメ科アカシア属の常緑樹で、オーストラリア・アフリカ・南米などの温暖地域を中心に世界中に広く分布し、日本でも庭木や街路樹として親しまれています。
アカシアの樹皮に含まれるポリフェノールが「アカシアポリフェノール」であり、特にプロアントシアニジンという成分が注目されています。この成分には生体調節機能があるとされ、健康維持や病気予防への可能性が国内外で研究されています。
アカシアポリフェノールの一日の摂取量

日本人の食事摂取基準(2025年版)には、ポリフェノールの摂取量に関する明確な基準はありません。一部の機能性表示食品では、アカシア樹皮由来プロアントシアニジンの1日の目安量を 163〜245mg としています。また、成人を対象に 1日1875mgを4週間摂取した安全性試験では、安全性と忍容性が高いと報告されています。ただし、公的な摂取基準や長期的な安全性に関するデータはまだ不十分であり、サプリメント利用には慎重さも必要です。
アカシアポリフェノールの健康効果

アカシアポリフェノールには、企業の研究や機能性表示食品の届出情報などから、次のような健康効果が示唆されています。
強い抗酸化作用
アカシア樹皮由来プロアントシアニジンは、カテキンなど他のポリフェノールよりも強い抗酸化力を持つと報告されています。活性酸素を無毒化し、老化や病気の原因となる酸化ストレスを抑える働きが期待されています。
内臓脂肪の減少
アカシア樹皮由来プロアントシアニジンを含む機能性表示食品には「肥満気味な方のお腹の内臓脂肪を減らす機能があります。」と表示されているものがあります。
脂質分解酵素の働きを阻害して脂質吸収を抑えるほか、肝臓での脂質分解促進や合成抑制により、内臓脂肪を減らす可能性が示されています。
食後血糖値の上昇抑制
アカシア樹皮由来プロアントシアニジンを含む機能性表示食品には「血糖値が高め、あるいは血糖値が高くなりやすい方の糖の吸収を抑える機能があり、食後血糖値の上昇を穏やかにする機能があります。」と表示されているものがあります。
糖質分解酵素の阻害や、小腸での糖吸収を抑える作用により、食後血糖値の急上昇を穏やかにする機能が報告されています。
空腹時血糖値の改善
アカシア樹皮由来プロアントシアニジンを含む機能性表示食品の中には、「空腹時血糖値が高めの方の高めの血糖値(空腹時血糖値)を下げる機能があります。」と表示されているものがあります。
その作用機序としては、糖の吸収抑制やインスリンの働きを助けることによる血糖コントロールの改善が考えられており、空腹時血糖値を穏やかに低下させる可能性が示唆されています。
血圧の低下
アカシア樹皮由来プロアントシアニジンを含む機能性表示食品には「収縮期血圧が高めの方の高めの血圧(収縮期血圧)を下げる機能があります。」と表示されているものがあります。
血圧上昇に関わる酵素の阻害や、一酸化窒素産生の促進による血管拡張作用が報告されています。
アカシアポリフェノールが多い食品

アカシアの樹皮
アカシアポリフェノールであるプロアントシアニジンという成分は、アカシアの樹皮には、100gあたり約500mg含まれるとされています。ただし、樹皮に存在することから、そのまま食品として摂取することは出来ず、樹皮から抽出されたプロアントシアニジンがいわゆる健康食品などのサプリメントとして扱われています。
ちなみに、アカシアはちみつにもポリフェノールは含まれますが、はちみつは花由来であるため、プロアントシアニジンとは違う種類になります。
赤ワイン
プロアントシアニジンは、ぶどうの果皮や種子に含まれるポリフェノールの一種で、赤ワインにも含まれています。含有量は100gあたり約35~60mgとされており、一般的な食品の中では一定量を摂取できます。ただし、アカシア樹皮由来プロアントシアニジンを高濃度に含む抽出物と比較すると、含有量は少なく、効率的な摂取には限界があります。
ブルーベリー
ブルーベリーの果皮や種子にもプロアントシアニジンが含まれており、その含有量は100gあたり約20~50mgと報告されています。果物として自然に摂取できる点が特徴ですが、アカシア樹皮由来の抽出物と比べると含有量は少なく、アカシアポリフェノールを目的とした摂取源としては補助的な位置づけになります。
アカシアポリフェノールを過剰摂取して現れる症状

アカシアポリフェノールは、機能性表示食品の評価により安全性が高いと報告されていますが、摂取をする上での注意事項として、「体質や体調によって、まれにからだに合わない場合(かゆみ、発疹、胃腸の不快感など)があります。その際は、ご利用をおやめください。」と記載されています。
過剰摂取によって考えられるリスクは、以下のとおりです。
消化器系の不調
ポリフェノール全般の性質として、一度に大量に摂取すると下痢や便秘といった消化器系の不調を招くことがあります。摂取を中止しても症状が続く場合は、主治医または消化器内科への受診をお勧めします。
低血糖症状
アカシアポリフェノールは血糖値の上術を抑える機能性を持つとされており、糖尿病の薬を服用している方が併用して過剰に摂取すると、血糖値が下がりすぎて低血糖症状(ふらつき、冷や汗など)が出る恐れがあります。なお、アカシアポリフェノールを含む機能性表示食品には「薬を服用中の方、通院中の方、妊娠中の方は、医師にご相談の上、お召し上がりください。」と記載されています。
アカシアポリフェノールを効率的に摂取する方法

アカシアポリフェノールを多く含む食品の摂取
アカシアポリフェノールはアカシアの樹皮に含まれるポリフェノールを抽出したもので、一般的な食品に多く含まれているわけではありません。そのため、効率的に摂取するにはサプリメントなどの健康食品を利用するのが一般的です。
摂取タイミング
アカシアポリフェノールを含む機能性表示食品において、食後血糖値の上昇を穏やかにする機能に期待する場合は食事の際に摂取することが推奨されています。一般的なポリフェノールも、食事と一緒に摂ることで吸収効率が上がるとされています。また、ポリフェノールは水溶性で体内に蓄積されにくく、比較的短時間で効果が薄れてしまいます。そのため、一度に多量に摂取するよりも、毎日継続して摂取することが効率的です。
一緒に摂取すると良い栄養素・食品
ビタミンCやビタミンE:など、他の抗酸化物質と組み合わせることで、アカシアポリフェノールが持つ高い抗酸化力の強化が期待できます。また、ポリフェノールは種類が多く、それぞれ異なる健康効果を持つため、緑茶、コーヒー、赤ワイン、野菜、果物など他のポリフェノール含有食品もバランスよく取り入れると良いでしょう。
「アカシアポリフェノール」についてよくある質問

ここまでアカシアポリフェノールについて紹介しました。ここでは「アカシアポリフェノール」についてよくある質問に、メディカルドック監修管理栄養士がお答えします。
アカシアポリフェノールにはどのような健康効果がありますか?
中島 三容子
抗酸化作用、内臓脂肪の減少、血糖値や血圧の改善などが示唆されています。ただし、機能性表示食品の注意書きにもあるように、多量摂取で病気が治るわけではありません。サプリメントは目安量を守って利用することが大切です。
まとめ
アカシアポリフェノールは多くの研究が進められている成分ですが、有効性や長期的な安全性についてはまだ十分な科学等根拠が揃っているとはいえません。健康維持のためには、特定の成分に依存するのではなく、バランスの良い食事や適度な運動など生活習慣の改善 を基本とし、その上でアカシアポリフェノールを含む食品やサプリメントを取り入れることが望ましいといえます。
「アカシアポリフェノール」と関連する病気
「アカシアポリフェノール」と関連する病気は7個ほどあります。
各病気の詳細などはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
循環器内科の病気
- 動脈硬化症
- 心筋梗塞
脳神経外科の病気
消化器内科の病気
- 非アルコール性脂肪性肝疾患
「アカシアポリフェノール」と関連する症状
「アカシアポリフェノール」と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状の原因などはリンクから詳細記事をご覧ください。
アカシアポリフェノールに関連する症状
- 肥満
- かゆみ
- 発疹
- 胃の不快感
- 下痢
- 便秘
- ふらつき
- 冷や汗




