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「低用量ピルの通販」での購入方法はご存知ですか?医師が監修!

 更新日:2023/03/27
「低用量ピルの通販」での購入方法はご存知ですか?医師が監修!

「低用量ピルは通販で買えるの」「病院に行くのは低効果あるから通販で購入したい」と、低用量ピルを通販で買えるかどうかお悩みの人は少なくないでしょう。

低用量ピルは避妊効果や月経周期のコントロールなど、女性の悩みを大きく解決ができる女性の味方です。

最近では病院の処方だけではなく、オンライン処方も増えており、低用量ピルがより身近な薬になっているでしょう。

そこで、低用量ピルは通販でも買えるのか・購入方法・メリット・保険適用について解説します。

郷 正憲

監修医師
郷 正憲(徳島赤十字病院)

プロフィールをもっと見る
徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。

低用量ピルは通販でも買える?

購入をクリックする指
低用量ピルは病院で処方してもらう方法が一般的でしたが、最近では通販でも買えるようになりました。通販は自宅にいながら必要なものを購入できる便利なサービスですが、低用量ピルの通販だと隙間時間で場所を問わず診察や購入が可能になります。
しかし、どの通販サイトで購入しても良いというわけではありません。通販と大きなくくりで考えると、普段から洋服や食料品を購入できるような通販サイトも含みますが、一般的な通販サイトでは購入はしない方が良いでしょう。
何でも販売している一般的な通販サイトの低用量ピルは、個人が販売しているため安全が保障されておらず危険が伴う可能性があります。
低用量ピルは誰が販売しているか不明な通販サイトで購入するのではなく、医療機関がオンライン処方をしてくれるサービスを利用して購入します。
医療機関を通して購入するため、安心して低用量ピルを処方してもらえるでしょう。不明な販売人から購入するのではなく、医療機関の医師の判断のもと購入できるサイトを選びましょう。

オンラインでの購入方法は?


オンラインで低用量ピルを購入する方法を紹介します。
前述したように、誰でも販売できるようなサイトで身元不明な販売人から購入するのではなく、クリニックのサイトから購入をします。購入して自宅に届くまでは次の4つのステップがあげられるでしょう。

  • クリニックのサイトから予約をする
  • オンラインで医師の診察を受ける
  • 代金を支払う
  • 低用量ピルが自宅に届く

それぞれのステップについて詳しく紹介します。オンラインでの購入を考えている人は、購入方法を知っておくと、信頼できる方法で安全に薬を処方してもらえるでしょう。

クリニックのサイトから予約をする

まずオンラインでの購入のためにクリニックのサイトから予約をします。
初診でもオンライン診療で処方してもらえるか確認をしましょう。
最近ではオンライン処方を始めている一般のクリニックも増えてきています。近くのクリニックやかかりつけのクリニックでオンライン診療をしているか調べてみると良いでしょう。
クリニックのサイトから予約をすると、問診が送られてくる場合があります。
問診では普段の月経について・既往歴・妊娠や出産の有無・服用している薬・家族の既往歴などが聞かれます。
低用量ピルを安心して処方してもらうために、オンライン診療の前に問診表の回答をしておくと良いでしょう。

オンラインで医師の診察を受ける

クリニックのサイトからオンライン診療の予約をしたら、いよいよオンラインで医師の診察を受けます。
診察は電話かテレビ電話で行うことが多いです。病院での対面の診察では問診・検査・内診などがあります。
オンラインの診察では、主に問診と会話を通しての診察になるため、ご自身の不安に感じていることは相談をしておきます。
診察内容から医師が個人に合った低用量ピルを処方してくれるでしょう。また、低用量ピルには吐き気や不正出血などの副作用があります。
中でも、血栓症は重篤な副作用となるため、血栓症の既往歴がある人やその他の既往歴がある人は医師に伝えるようにしましょう。
オンライン診療で医師が低用量ピルの服用の許可を出すと、いよいよ購入手続きに入ります。

代金を支払う

代金を支払うといよいよ低用量ピルの購入が可能です。
診察料と低用量ピルの代金をクレジットカード決済や振り込みなどで支払います。
支払い期限に間に合うように決済をしましょう。また、オンライン診療による低用量ピルは、送料も含まれる場合があり値段が高くつく可能性もあります。低用量ピルだけの値段の相場が3000円前後でしょう。

低用量ピルが自宅に届く

支払いが済んだら低用量ピルが自宅に届くのを待つだけです。届いたら、自分が頼んだものか確認をして服用を始めましょう。
低用量ピルは毎日同じ時間に1錠服用すると効果を得られます。
仮に飲み忘れてしまった場合は、飲み忘れに気付いたタイミングによって、服用の仕方が変わってくるので気をつけましょう。
毎日正しく服用できるように習慣化していきましょう。
また、低用量ピルの服用開始から2~3か月間は、不正出血・吐き気・嘔吐などの副作用がでる可能性があります。
大体2~3か月で治まるため、副作用の様子をみながら毎日正しく服用できるようにしましょう。
3か月経っても副作用が収まらない場合や、どうしても辛い場合は処方した医師や病院で相談してみると良いでしょう。

オンラインで購入するメリット

指を差す女性
オンラインで低用量ピルを購入するステップはとても簡単です。
その他にもメリットは様々あるので、大きなメリットを4つ紹介します。

  • 誰にも知られずに購入できる
  • 忙しい方でも自宅にいながら購入可能
  • 通院の交通費がかからない
  • 対面処方よりも安く購入できる

低用量ピルを購入したいけどなかなか購入に踏み切れない人は、それぞれのメリットについて続きを読んでみましょう。

誰にも知られずに購入できる

低用量ピルを誰にも知られずに購入できるというのはメリットの一つに挙げられます。
このようなお悩みをお持ちではありませんか。

  • 知人や家族に知られるのが嫌
  • 病院で誰かに会うのではないかと心配
  • 婦人科に行くと伝えるのが抵抗がある

このような人はオンライン購入で悩みを解決できるでしょう。
オンライン購入だと誰にも知られずに購入でき、届いた荷物の名前も低用量ピルだとわからないように発送してくれる可能性もあります。
自分の手元に届くまで誰にも知られずに済むと安心できますね。

忙しい方でも自宅にいながら購入可能

オンライン購入だと忙しい方でも自宅にいながら隙間時間で購入が可能です。
低用量ピルを服用していると、毎月1枚のシートを消費するため、無くなる度に病院に行くのが難しい人もいるでしょう。
通院するとなると、病院までの移動の時間・診察の待ち時間・薬を購入する時間・帰宅の時間のように、多くの時間を消費するでしょう。
これまでに解説したとおり、オンライン購入だと診察の予約・診察・購入全てをオンラインで完結できます。
仕事の合間や都合の良い時間に診察の予約ができ、電話やテレビ電話で済むので気軽に利用できます。
病院へ購入に行きたいのに忙しくて行けない人や、低用量ピルが無くなってしまいそうな人には、オンライン購入はぴったりのサービスでしょう。

通院の交通費がかからない

低用量ピルをオンラインで購入すると、病院に行かなくて済むので通院の交通費がかからないメリットがあります。
これまでにも解説したとおり、オンライン購入はオンライン診察からピルが届くまで全て自宅で完結できます。
病院での診察や購入は、低用量ピルが無くなる前に次のシートを購入するために定期的に通院をしなければなりません。
今後何度も通院するとなると交通費も毎回かかるでしょう。
オンライン購入だと交通費がかからなくて済み、自宅で完結できるため自宅から病院が遠い人には特におすすめです。

対面処方よりも安く購入できる

オンラインで購入すると、定期購入や初回特典など様々な理由で対面処方より安くなる場合があります。
サービスも豊富であるため、自分自身が使用する期間や目的などに応じて、調べて選ぶのが良いでしょう。

対面処方のメリット

話をする医師
医療機関での対面処方では、問診や検査を通して低用量ピルを処方してもらえます。
特に性病検査、他の産婦人科的問題の相談などができることは大きなメリットです。
最初は対面で低用量ピルを始めてみて、副作用も落ち着いて服用に慣れてきたらオンラインを利用するという使用法もあります。
対面処方とオンライン処方を効果的に利用すると良いでしょう。

低用量ピルは保険適用される?

電卓を見つめる女性
低用量ピルには保険適用される薬と保険適用外の薬があります。
同じ低用量ピルでも何が違うのでしょうか。それぞれ詳しく解説します。

  • 保険適用外のOC
  • 保険適用のLEP

保険適用外の低用量ピルはOCといいます。OCは主に避妊効果を目的としている人に処方される薬です。
避妊効果を目的としている人は、オンライン診療で処方してもらえる場合も多く、病院での処方も問診と簡単な検査だけで済みます。
目的が避妊効果という理由であるため保険適用外になるのです。
保険適用の低用量ピルはLEPといいます。
LEPは、月経困難症や子宮内膜症などの症状を改善する目的で処方される薬です。
生理不順の人・月経の度に辛い生理痛の症状がある人・子宮内膜症が見つかった人など、低用量ピルは治療薬としても利用できます。
月経に関する悩みがある人は、オンライン診療ではなく婦人科を受診すると良いでしょう。
実際の症状を対面で相談し、内診や血液検査など医師の判断で症状を調べてもらうことが可能です。
治療目的や症状の改善を目的という理由であるためLEPは保険適用になります。症状があり悩んでいる人は、病院での診察も考えてみましょう。

個人輸入された低用量ピルは危険が伴う可能性も

ヨットの写真
低用量ピルは個人輸入された薬を購入することもできますが、その多くの薬には危険が伴う可能性があるため購入しない方が良いでしょう。
海外の低用量ピルの方が日本より早く普及した歴史もあり安心できそうですが、なぜ、個人輸入された低用量ピルは危険が伴うのでしょうか。
危険が伴う理由を6つ解説します。

  • 日本の医薬品は医薬品医療機器等法に基づいて、安全性・効果・品質が保証されているが、個人輸入された医薬品は保証できない。
  • 不衛生な場所や環境で作られている恐れがある。
  • 信頼している正規メーカーの偽物である可能性がある。
  • 通常よりも過剰に効果や安全性などを表示している可能性がある。
  • より効果が得られるようにと過剰に成分が含まれている可能性がある。
  • 副作用が表れた時に適切な処置が困難な場合がある。

以上のような理由から個人輸入された低用量ピルは危険が伴うため、購入しないほうが良いでしょう。
厚生労働省では、低用量ピルに限らず、個人輸入された医薬品やダイエットサプリ等による健康被害は多数確認されています。
低用量ピルを購入したい人は、病院での処方医療機関によるオンライン購入で医師の判断のもと購入するようにしましょう。

編集部まとめ

リモートで説明を受ける人
低用量ピルはオンライン購入ができ、忙しくて病院に行けない人や自宅から病院が遠い人でも購入可能なサービスです。

医療機関がオンライン診療を行った上で処方するため、低用量ピルの服用にあたり心配なことを相談でき、安心して服用を始められます。

しかし、オンライン診療では実際に検査や内診をしないため、生理不順や生理痛が辛い人は病院で診察を受けて低用量ピルを処方してもらう方が良いでしょう。

オンライン診療と対面による診療にはそれぞれの良さがあるため、効率よく活用することをおすすめします。

低用量ピルの購入を考えている人は、オンライン診療か対面による診療かどちらか検討し、ご自身に合った方法で購入しましょう。

この記事の監修医師