「お酒をちゃんぽんする」と酔いが回りやすいのは本当?酔いが回りやすいお酒の組み合わせも解説!

お酒をちゃんぽんすると酔いが回りやすいのは本当?メディカルドック監修医が原因や酔いが回りやすいお酒の組み合わせ・対策などを解説します。

監修医師:
岡本 彩那(淀川キリスト教病院)
目次 -INDEX-
お酒をちゃんぽんするとは?

飲み会などの席では、「とりあえずビール」とビールを飲んでから、焼酎や日本酒、ワインなど様々なお酒を飲むことがあります。このように複数の種類のお酒を飲むことを「お酒をちゃんぽんする」と言います。また一方でこのように「お酒をちゃんぽんすると悪酔いする、酔いやすい」などと言われることもあります。ここではお酒をちゃんぽんするということの意味、リスクなどを解説していきます。
お酒をちゃんぽんすると酔いが回りやすいのは本当?

お酒をちゃんぽんすることで酔いやすいと言われることが多いですが、これは正確ではありません。酔い(悪酔い)の原因は肝臓でアルコールが代謝されたアセトアルデヒドが主な原因ですが、お酒の種類によって分解スピードが変わる、もしくは複数種類を飲むと分解スピードが落ちるということはありません。
お酒に酔ってしまうかどうかについては、純粋なアルコール量によって決まります。そのため、複数種類のお酒を飲むことで酔いやすくなることはありません。
お酒をちゃんぽんすると酔いやすくなる原因

では、なぜお酒をちゃんぽんすると酔いやすくなる、悪酔いすると言われるのでしょうか。ここでは具体的な理由を解説していきます。
飲酒量が把握しにくくなる
お酒をちゃんぽんすると言うことはお酒の種類、アルコールの濃度が変わります。
そのためお酒を飲むペースや全体のアルコール量が把握しにくくなり、結果として大量のアルコールを摂取してしまう原因となります。
具体的には初めはビールを飲んでいて、その後焼酎などに変更した場合、アルコール濃度がかなり変わります。具体的にはビール350ml(4.5~5.5%:純アルコール12.6~15.4g)から焼酎1合180ml(20~25度:純アルコール28.8~36.0g)と量が少なくなるにも関わらず摂取するアルコールの量は格段に増えています。
これを意識せず同じペースで飲み続けると、気づかないうちに大量のアルコールを摂取してしまうことになり、お酒に酔ってしまうのです。
ペースが落ちにくい
お酒を飲む時、同じ種類のお酒を飲み続けていると少しずつペースが落ちてくる、と言うことが多いでしょう。しかしながら、ここでお酒の種類を変更して「味変」してしまうと、ペースが落ちない、もしくは上がってしまい、早いペースでお酒を飲み続けてしまいます。その結果、アルコールを摂りすぎてしまうのです。
酔いが回りやすいお酒の組み合わせ

アルコール濃度が低い酒と高い酒
アルコール度数の低いお酒を飲んだ後にアルコール度数の高いお酒を飲んでしまうと、同じスピードで飲み続けることでアルコールを急激に取りすぎてしまう危険性があります。
例えば、前述のビールから焼酎、その他日本酒やワインなどに変更した場合などが挙げられます。
対策としては、意識してスピードを落とす、もしくはアルコールの高いお酒から低いお酒への変更のみ、とルール付けるなどが挙げられます。
炭酸もしくはアルコール度数の低い酒とアルコール度数の高い酒
アルコールは小腸でその80%が吸収されます。また、胃ではゆっくり吸収されるのに比べ、小腸では速やかに吸収されます。
そのため、アルコールが小腸に流れやすいと早く吸収され、アルコールの血中濃度が急に上がる可能性があります。
通常水分は胃を20-30分で通過していきますが、他に食物を一緒に取ると胃にいる時間も長くなります。一方でアルコール度数が低く、水分が多いお酒(ビール等)や炭酸は胃腸を刺激し、胃から早くに物を腸へ流します。そのため、胃腸を動かしやすいお酒を飲んでいるときにアルコール度数の高いお酒を飲むと、濃度の高いアルコールまで早くに小腸に移動する可能性があります。そうなると多量のアルコールが速やかに吸収されてしまうため、酔いやすくなってしまう可能性があります。
お酒をちゃんぽんしてしまったらどのような対策で二日酔いを防げる?

飲酒後に二日酔いになる原因はまだはっきりわかっていません。ただし、飲酒後はアルコールの利尿作用による脱水状態、アルコール分解で糖が利用されることによる糖分不足など様々な影響があります。そのため、二日酔いはいろんな因子が絡まり合って起こる、とも言われています。
水分補給
アルコールを摂りすぎてしまった場合、水を飲んで脱水を防ぐ、アルコール濃度を薄めることは効果的です。飲酒中に水を飲んでおくことが効果的ですが、飲んだあとでも水分をしっかり摂るようにしましょう。
糖分補給
二日酔いの症状として吐き気、頭痛を起こす人が多いかと思います。これはアルコールの分解過程で糖が消費されること、また糖代謝に関係するホルモンの分泌が変化することにより、低血糖状態となることも一因となりうると言われています。低血糖があるのであればその改善のためにも、糖分を取ることは有効でしょう。
そもそも飲みすぎない
お酒をちゃんぽんしてしまった場合でも、アルコールを取りすぎていなければ悪酔いや二日酔いにはなりにくいでしょう。ちゃんぽんしてしまった場合でもペース配分をきちんとしておき、飲み過ぎないことが最も良い予防法です。
「お酒のちゃんぽん」についてよくある質問

ここまでお酒のちゃんぽんについて紹介しました。ここでは「お酒のちゃんぽん」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
お酒を飲む際に食べない方がいい食べ物について教えてください。
岡本 彩那 医師
アルコールの吸収をゆっくりにするためには何か食べてから、もしくは食べながらの方がもちろん良いでしょう。ただし、脂物を多くとってしまったり、胃腸を刺激するような辛い物は避けたほうが良いでしょう。逆に消化に良く、腸にやさしいもの、例えば発酵食品や野菜、海藻、キノコ類などは一緒に取るようにすると良いでしょう。
まとめ
ここではお酒のちゃんぽんについて解説していきました。悪酔いしやすいか、酔いやすいか等はお酒の飲み方によってどのぐらいアルコールを摂取してしまうかによります。お酒を複数種類飲む場合でも、飲み方に気を付けて適正なアルコール量を適切なペースで飲むことで問題なく過ごすことも出来ます。せっかくのたのしい、おいしいお酒であれば賢く量やペースに気を付けて飲みましょう。
「お酒のちゃんぽん」と関連する病気
「お酒のちゃんぽん」と関連する病気は11個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
消化器系
- 膵炎
- 肝炎
- 脂肪肝
- 肝硬変など
代謝内分泌
- 糖尿病
- 高血圧など
精神科系
長期間の飲酒や大量飲酒等は様々な病気の原因となり得ます。
「お酒のちゃんぽん」と関連する症状
「お酒のちゃんぽん」と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
アルコールをどの程度飲んでどのぐらいの症状が出るかは個人差が大きいですが、自身の適量を知って適量を守ることが重要です。
参考文献



