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「オキシトシンの効果」はご存知ですか?男女別の効果・分泌が多い人の特徴も解説!

 公開日:2026/02/20
「オキシトシンの効果」はご存知ですか?男女別の効果・分泌が多い人の特徴も解説!

オキシトシンの効果とは?メディカルドック監修医がオキシトシンの男女別の効果・多く分泌される人の特徴・分泌が少ない人の特徴・出し方(増やし方)などを解説します。

木村 香菜

監修医師
木村 香菜(医師)

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名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

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「オキシトシン」とは?

「オキシトシン」とは?

オキシトシンは脳内で作られるホルモンの一つで、身体の働きだけでなく、感情や行動の調節にも関与しています。脳の視床下部で合成された後、下垂体後葉から分泌され、全身に作用します。分娩時の子宮収縮や授乳時の乳汁分泌を促す作用で知られていますが、近年では安心感や信頼感、社会的行動との関連も研究されています。そのため、対人関係や情動調節に関与するホルモンとしても位置づけられています。

オキシトシンはどこから分泌されるの?

オキシトシンはどこから分泌されるの?

オキシトシンは視床下部で生成され、下垂体後葉に貯蔵された後、必要に応じて血液中に放出されます。血中に分泌されたオキシトシンは子宮や乳腺などの末梢臓器に作用し、一方で脳内では神経伝達物質のように働き、感情や行動の調節に関与すると考えられています。

【男性】オキシトシンが分泌されるとどんな効果がある?

【男性】オキシトシンが分泌されるとどんな効果がある?

オキシトシンは男性の生殖機能や精神状態、対人関係にも影響を及ぼします。

射精に関与する

オキシトシンは性的興奮時に分泌が高まり、精管や前立腺の収縮を介して射精反射に関与するとされています。

精巣におけるテストステロンの産生に影響を与える

オキシトシンは精巣機能と関連し、テストステロン産生に間接的な影響を及ぼす可能性が示唆されています。これにより、性機能や気分の調整に関与すると考えられています。

他者との関係に影響を与える

研究では、オキシトシンが対人関係における感情反応に影響を与えることが示されています。独身男性では拒否的な評価に対する否定的反応が抑えられる一方、交際中の男性では状況により異なる反応がみられたという報告があります(Zhaoら、2018)。

パートナーとの絆を深める

パートナーとの親密な交流やスキンシップによりオキシトシンが分泌され、信頼感や愛着形成が促されると考えられています。

ストレスや不安を軽減する

オキシトシンはストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制し、心理的緊張や不安の軽減に関与します。

【女性】オキシトシンが分泌されるとどんな効果がある?

【女性】オキシトシンが分泌されるとどんな効果がある?

女性ではライフステージごとにオキシトシンの役割が大きく変化します。

陣痛を促進する

分娩時にオキシトシンが分泌されることで子宮が収縮し、出産が進行します。状況に応じて、合成オキシトシンを使用した医療的対応が検討されることがあります。

乳汁の分泌

授乳時の乳頭刺激によりオキシトシンが分泌され、乳腺が収縮して母乳が分泌されます。

母子間の絆を深める

産後の子宮収縮による出血予防に加え、オキシトシンは母子の愛着形成にも重要な役割を果たします。

友好的な社会関係を築くことができる

オキシトシンは共感性や信頼感を高め、周囲との社会的関係の形成を後押しすると考えられています。

不安やストレスに強くなる

ストレス時に分泌されるコルチゾールの働きに作用し、オキシトシンは心理的な緊張状態の緩和に関与するとされています。

オキシトシンの分泌が多い人の特徴

オキシトシンの分泌が多い人の特徴

オキシトシンは、精神的な安定や対人関係の形成に関与するホルモンであり、分泌が比較的高い状態では、日常生活におけるストレスへの耐性や、周囲との関係性に良い影響を与える可能性があります。ここでは、オキシトシンの分泌が比較的多いと考えられる人にみられやすい特徴について解説します。

安定した絆を形成することができる

オキシトシンの分泌が高まりやすい人は、家族やパートナー、身近な人との間で、信頼関係や愛着関係を築きやすい傾向があります。
これは、オキシトシンが安心感や信頼感の形成に関与し、「この人と一緒にいて安全だ」と感じる感情を支える働きをもつためと考えられています。その結果、人間関係が比較的安定しやすく、親密な関係を長く維持しやすい特徴がみられることがあります。

ストレスの多い状況にうまく対処できる

オキシトシンは、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制する方向に働くことが知られています。そのため、分泌が高い状態では、精神的な緊張や不安が過度に高まりにくく、ストレスのかかる状況でも比較的落ち着いて対応できる場合があります。
産後や生活環境の変化が大きい時期においても、情緒が安定しやすい要因の一つとして、オキシトシンの関与が示唆されています。

他人と協力する意欲が高まる

オキシトシンは、共感性や協調行動と関連するホルモンとしても研究されています。分泌が高まりやすい人では、他者の感情をくみ取ろうとする姿勢が自然に強まり、集団の中で協力的な行動を取りやすくなる傾向があります。
その結果、職場や家庭、地域社会などにおいて、円滑な人間関係を築きやすいと考えられています。

オキシトシンの分泌が少ない人の特徴

オキシトシンの分泌が少ない人の特徴

オキシトシンの血中濃度が極端に低下することはまれですが、分泌や作用が十分に発揮されない場合、身体的・精神的な影響がみられることがあります。ここでは、オキシトシンの働きが低下した場合に考えられる特徴について解説します。

出産時の子宮収縮が止まる

オキシトシンは分娩時に子宮を収縮させる重要な役割を担っています。そのため、オキシトシンの分泌や作用が不十分な場合、陣痛が弱くなったり、分娩の進行が遅れたりすることがあります。
医療現場では、このような場合に合成オキシトシンが使用されることもあります。

出産後の乳汁分泌が阻害される

授乳時には、乳頭への刺激によってオキシトシンが分泌され、乳腺が収縮して母乳が分泌されます。
オキシトシンの分泌が十分でない場合、母乳が出にくい、授乳がスムーズに進まないといった問題が生じることがあります。これは母乳量そのものだけでなく、授乳に伴う安心感やリラックス感にも影響する可能性があります。

うつ症状などの原因となる可能性

オキシトシンは情動調節やストレス反応にも関与しているため、その作用が低下すると、気分の落ち込みや不安感、孤独感が強まる可能性が指摘されています。
一部の研究では、オキシトシン機能の低下とうつ症状や産後うつとの関連が示唆されていますが、あくまで多因子的な要素の一つと考えられています。

オキシトシンの出し方(増やし方)

オキシトシンの出し方(増やし方)

オキシトシンは、特別な治療を受けなくても、日常生活の行動や環境によって分泌が促されることが知られています。ここでは、日常に取り入れやすい方法と、その背景にある考え方について解説します。

運動する

適度な運動は、ストレスホルモンの分泌を抑え、オキシトシン分泌を促す要因の一つと考えられています。特にウォーキングや軽いジョギング、ヨガなどの有酸素運動は、心拍数を過度に上げず、心身の緊張を和らげる点で有効と考えられます。運動後に気分が落ち着いたり、達成感を得られたりすることも、オキシトシン分泌と関連している可能性があります。

音楽

音楽を聴くことは、感情や自律神経に影響を与える行為です。心地よいと感じる音楽を聴くことでリラックス状態が促され、オキシトシン分泌が高まる可能性が示唆されています。

マッサージやハグなどで他人と触れ合う

皮膚へのやさしい刺激は、オキシトシン分泌を促す代表的な要因です。マッサージやハグ、手をつなぐといったスキンシップは、安心感や信頼感を高めるとともに、オキシトシン分泌と関連することが知られています。家族やパートナーなど、信頼関係のある相手との触れ合いが重要とされています。

ペットと遊ぶ

犬や猫などのペットと触れ合うことでも、オキシトシン分泌が増加することが報告されています。ペットをなでる、目を合わせる、遊ぶといった行動は、人に安心感や親密さをもたらし、その結果としてホルモン分泌に影響を与えると考えられています。ペットを飼っていない場合でも、動物と触れ合う機会が同様の作用をもたらす可能性があります。

マインドフルネスを実践する

マインドフルネスは、呼吸や身体感覚、感情に意識を向けることで、心を「今この瞬間」に集中させる実践方法です。ストレスや不安が軽減されることで、自律神経のバランスが整い、オキシトシン分泌に好影響を与える可能性があります。短時間の呼吸瞑想や静かな時間を設けることから始めることができます。

「オキシトシンの効果」についてよくある質問

「オキシトシンの効果」についてよくある質問

ここまでオキシトシンの効果について紹介しました。ここでは「オキシトシンの効果」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

性行為後にオキシトシンは分泌されるのでしょうか?

木村 香菜医師木村 香菜(医師)

オキシトシンは、性行為や親密なスキンシップを通じて分泌が促されるホルモンです。

女性が赤ちゃんに母乳を与えるとオキシトシンは分泌されるのでしょうか?

木村 香菜医師木村 香菜(医師)

はい。授乳時の刺激によりオキシトシンが分泌され、乳汁分泌と母子の愛着形成を促します。

まとめ

オキシトシンは、出産や授乳に関与するだけでなく、精神的安定や人間関係にも影響を及ぼすホルモンです。
男女や状況によって作用は異なりますが、日常生活の中で分泌を促す行動を取り入れることは可能です。心身の健康を考えるうえで、オキシトシンの働きを理解することは重要といえるでしょう。

「オキシトシン」と関連する病気

「オキシトシン」と関連する病気は5個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

精神・神経系

婦人科の病気

  • 産後うつ
  • 乳汁分泌不全

これらの病気はオキシトシンのみが原因となるものではありませんが、情動調節やストレス反応との関連が研究されています。

「オキシトシン」と関連する症状

「オキシトシン」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 不安感が強い
  • 気分の落ち込みが続く
  • 孤独感を感じやすい
  • ストレスに弱いと感じる
  • 睡眠の質が低下する
  • 人付き合いに疲れやすい

これらの症状はさまざまな要因が関与しており、オキシトシンはその一要素として関係している可能性があります。

この記事の監修医師