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「女性ホルモンの分泌を増やす方法」はご存知ですか?多い人の特徴も医師が徹底解説!

 公開日:2026/02/12
「女性ホルモンの分泌を増やす方法」はご存知ですか?多い人の特徴も医師が徹底解説!

女性ホルモンを増やす方法とは?メディカルドック監修医が女性ホルモンを増やす食べ物や飲み物・サプリメントなどを解説します。

伊藤 陽子

監修医師
伊藤 陽子(医師)

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浜松医科大学医学部卒業。腎臓・高血圧内科を専門とし、病院勤務を経て2019年中央林間さくら内科開業。相談しやすいクリニックを目指し、生活習慣病、腎臓病を中心に診療を行っている。医学博士、産業医、日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本医師会認定産業医、公認心理師。

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「女性ホルモン」とは?

「女性ホルモン」とは?

女性ホルモンとは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)を合わせた呼び方です。特にエストロゲンは子宮や卵巣以外にも骨や脂質代謝など体の健康維持にとって重要な役割を果たしています。今回は、この女性ホルモンに焦点をあて、詳しく解説をします。

女性ホルモンはどこから分泌されるの?

女性ホルモンはどこから分泌されるの?

女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)は卵巣から分泌されています。この卵巣からの分泌は、脳の視床下部や下垂体から指令を出すホルモンが分泌され、分泌が調整されています。

女性ホルモンの働き(役割)

女性ホルモンの働き(役割)

女性ホルモンのエストロゲン、プロゲステロンのそれぞれの働きについてまず解説しましょう。

エストロゲンの働き

子宮に作用して、子宮内膜を増殖させて妊娠の準備を整えます。また、乳房を発育させます。そのほかには骨密度を保ったり、肌の水分量を保ったり、脂質代謝を正常化し動脈硬化を予防する働きがあります。

プロゲステロンの働き

エストロゲンの働きにより増殖した子宮内膜に作用して受精卵が着床しやすくします。また、妊娠時には子宮内膜を維持する働きがあります。
体温を上昇させる作用があり、この変化で排卵の有無や月経周期を確認できます。

女性の体内で女性ホルモンが分泌されるとどんなメリットがある?

女性の体内で女性ホルモンが分泌されるとどんなメリットがある?

女性の体内で女性ホルモンが分泌されると、さまざまなメリットがあります。

生殖・性機能へのメリット

女性ホルモンが分泌されることで、子宮粘膜が厚くなり受精卵が着床しやすくなるなど妊娠環境が整う様になります。また、妊娠を維持するためにも不可欠です。そのほかにも、乳房や子宮、膣などの二次性徴や性機能の維持にも重要です。

脂質代謝・血管系へのメリット

エストロゲンは直接的に血液中のLDLコレステロールを低下させる作用があります。女性ホルモンが維持されている間には、LDLコレステロールが低く保たれやすいです。そのため、男性と比較して動脈硬化が進行しづらいです。

骨へのメリット

エストロゲンの作用により骨形成を促進し、骨密度が保たれます。これにより、閉経前の骨折のリスクを低く保つことができます。

女性の体内で女性ホルモンが分泌されるとどんなデメリットがある?

女性の体内で女性ホルモンが分泌されるとどんなデメリットがある?

月経関連のデメリット

エストロゲンが子宮内膜を過剰に増殖させると、月経が重くなり、痛みや出血量増加を招きます。これにより、月経困難症や過多月経が起こります。貧血となる事も少なくありません。
また、月経前のエストロゲンの変動でいらつき、頭痛などの不調があらわれる月経前症候群(PMS)が引き起こされることもあります。

腫瘍やがんのリスクのデメリット

エストロゲンのみの単独の刺激の場合には、子宮内膜増殖が促進され、特に無排卵月経では子宮体癌のリスクが上昇します。また、高エストロゲン状態により乳癌のリスクも増えると言われています。

血栓などのデメリット

エストロゲンが凝固因子を増加させると言われています。特にホルモン療法などで静脈血栓塞栓症のリスクが増加します。

女性ホルモンが多い女性の特徴

女性ホルモンが多い女性の特徴

女性ホルモン、特にエストロゲンが多い場合の女性の特徴を挙げてみましょう。

生理が重くなる

エストロゲンの分泌量が多すぎると、子宮内膜が厚くなりすぎて月経時に出血量が多くなったり、痛みなどを伴ったりと、月経が重くなりやすいです。また、乳房が張りやすくなります。
エストロゲンの過剰分泌が長期にわたり持続すると、子宮筋腫、子宮内膜症や乳腺症などの女性特有の疾患が発生しやすく、注意が必要です。

体重が落ちにくい

エストロゲンが多い時には、脂肪を蓄えやすくなり体重が落ちにくくなります。

むくみやすい

エストロゲンの過剰は、体に水分をため込みやすくなり、体がむくみやすくなります。

女性ホルモンの分泌を増やす方法

女性ホルモンの分泌を増やす方法

女性ホルモン、特にエストロゲンの分泌が低下する更年期では、さまざまな症状が出やすいです。このため、エストロゲンの分泌を低下させないようにする方法が症状の緩和に役立ちます。これらの方法は、あくまで低くなったエストロゲンを改善させるための方法です。過剰に分泌させるわけではありません。

適度な有酸素運動

適度な有酸素運動は、エストロゲンの分泌を改善する効果があります。ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を1日30分程度を目安に週に3回以上行うのが理想的です。また、一定リズムで筋肉を動かすリズム運動(ヨガやピラティス、太極拳など)や股関節を動かす運動もエストロゲンの分泌を改善させるのに有効であると言われています。

十分な睡眠をとる

睡眠不足はエストロゲンの分泌低下につながります。7〜8時間程度の睡眠時間をとり、質の良い睡眠をすることがとても大切です。質の良い睡眠をとるために、寝る前にカフェインをとらない、寝る前にスマートフォンやPC画面をみない、ぬるめのお風呂で入浴をするなどの行動にも気を付けるとより良いでしょう。

ストレスをためない

ストレスをため込むこともホルモンの分泌に影響を与えます。なるべくリラックスできる環境を整えたり、趣味を持ったり、家族や友人と過ごすようにしたりとなるべくストレスをため込まない様にすることも大切です。

女性ホルモンの分泌を増やす食べ物

女性ホルモンの分泌を増やす食べ物

女性ホルモンの分泌を増やしやすい食べ物について解説しましょう。

大豆製品を食べる

大豆製品にはイソフラボンという成分が豊富に含まれています。イソフラボンは、構造がエストロゲンと似ており、体内においてエストロゲンと似た働きをすることが分かっています。このため、直接的に体内のエストロゲンを増やすわけではありませんが、エストロゲンと類似の作用を発揮することで、エストロゲン不足を補うことができます。

ビタミンやミネラルを摂取する

コレステロールからエストロゲンを生成する過程で、ビタミンやミネラルが必要となります。ビタミンB6やビタミンE、ビタミンC、亜鉛、鉄分などがホルモン生成や代謝などに重要です。緑黄色野菜や果物、ナッツ、レバー、貝類などバランスよく摂取しましょう。

良質な脂質を摂取する

エストロゲンの原料はコレステロールです。脂質はコレステロールを作るために必要な栄養素ですが、脂質を多く摂りすぎると太ったり、悪玉コレステロールを上昇させる原因となる事もあります。脂質の中でも魚介類に多く含まれるオメガ3系脂肪酸やナッツ類、アボカドに含まれる不飽和脂肪酸などの良質な脂質を多く摂ることが勧められます。

女性ホルモンの分泌を増やす飲み物

女性ホルモンの分泌を増やす飲み物

女性ホルモンの分泌を増やしやすい飲み物について解説しましょう。

豆乳

大豆に含まれるイソフラボンが豊富に含まれます。直接エストロゲンを増やすわけではありませんが、エストロゲン類似作用を持ち、エストロゲン不足の場合に作用を補うことができます。

ルイボスティー

ルイボスティーにはフラボノイドというエストロゲン様作用を有する成分が含まれています。このため、エストロゲンに似た作用を持ち、ホルモンバランスを整える効果が期待できます。

牛乳

牛乳はホルモンの原料となる蛋白や脂質を多く含みます。エストロゲンの産生のためにも、蛋白や脂質を摂取することは大切です。

女性ホルモンの分泌を増やすサプリメント

女性ホルモンの分泌を増やすサプリメント

女性ホルモンを直接増やすサプリはありません。いわゆる女性ホルモンのサポートを目的とするサプリは、エストロゲン様作用で更年期症状を緩和したり、ホルモンのバランスを間接的にサポートするものとなっています。

大豆イソフラボン、エクオール

大豆イソフラボン由来成分であるエクオールは、大豆イソフラボンが腸内細菌の働きで変換されてできる物質です。これが、体内でエストロゲン様の作用を発揮します。大豆製品をとることは非常に有効ですが、アジア人では体内で約3〜5割程度しかこのエクオールを作れる人がいないことがわかっています。このため、エストロゲンを直接増やすわけではありませんが、直接このエクオールをとることでエストロゲンの不足を補うことができます。しかし、女性ホルモンの影響を受けるような病気(乳がん、子宮がんや卵巣がんなど)を持つ人では気をつけなければなりません。必ず主治医に確認をしましょう。

チェストベリー

チェストベリーとは、チェストベリーの果実のことで、古くから抽出物が婦人科系疾患の治療に使われていました。
チェストベリーは、月経前症候群の症状や月経周期と関連する乳房痛に有用である可能性が言われていますが、現在のところはっきりとした科学的証拠は得られていません。また、ホルモンの影響を受けるような病気を有する方では、必ず主治医に確認をしてから内服しましょう。

「女性ホルモンを増やす方法」についてよくある質問

「女性ホルモンを増やす方法」についてよくある質問

ここまで女性ホルモンを増やす方法について紹介しました。ここでは「女性ホルモンを増やす方法」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

性行為後は女性ホルモンが分泌されるのでしょうか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

性行為後にはオキシトシンやプロラクチンの分泌は増加すると報告されていますが、エストロゲンやプロゲステロンの分泌には有意な変化がなかったと報告されています。

まとめ:女性ホルモンの分泌を上手に高めよう

女性ホルモンは、性機能の維持、骨量の維持、動脈硬化の予防などの面からも非常に大切なホルモンです。女性では年齢とともに低下し、更年期となるとさまざまな症状がおこります。

更年期での症状の軽減のためにも、なるべく女性ホルモンを保つようにすることが大切です。普段の生活では、適度な運動や十分な睡眠やストレスをためないことをお勧めします。また、大豆製品やサプリのエクオールにはエストロゲン類似の作用があり、症状の軽減作用があります。普段からビタミン、ミネラル、良質な脂質を摂取し、バランスの良い食事、適度な運動や十分な睡眠を確保しながら女性ホルモンと上手に付き合いましょう。

「女性ホルモン」と関連する病気

「女性ホルモン」と関連する病気は8個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

婦人科系

外科系

循環器系

  • 静脈血栓塞栓症

整形外科

  • 骨粗しょう症

内分泌系

女性ホルモンはさまざまな病気に影響を与えることがあります。婦人科系の病気はもちろん、骨粗しょう症や脂質異常症など他の部位にも影響を及ぼします。

「女性ホルモン」と関連する症状

「女性ホルモン」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • いらつき
  • 気分の落ち込み
  • むくみ
  • 体重が落ちにくい
  • 乳房の張り
  • 月経過多

女性ホルモンは多くても少なくなっても症状が出やすいです。上記の様な症状が続く場合には、一度婦人科で相談をしてみましょう。

この記事の監修医師