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「大腸内視鏡検査前日」に避けた方が良い食事は?下剤の飲み忘れ対応なども医師が解説!

 公開日:2026/01/21
「大腸内視鏡検査前日」に避けた方が良い食事は?下剤の飲み忘れ対応なども医師が解説!

大腸内視鏡検査の前日の注意点は?メディカルドック監修医が前日の食事や飲み物、下剤の飲み方などを解説します。

木村 香菜

監修医師
木村 香菜(医師)

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名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

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大腸内視鏡検査はなぜ前日から食事制限が必要なのか

大腸内視鏡検査を正確に行うためには、検査前日の過ごし方がとても重要です。
特に「大腸内視鏡検査 前日」の食事や下剤の飲み方を誤ると、腸の中が十分にきれいにならず、検査の精度が下がることがあります。ここでは、なぜ前日から食事制限が必要なのかを解説します。

なぜ大腸内視鏡検査で食事制限が必要なのか

大腸内視鏡検査では、内視鏡を使って大腸の粘膜を直接観察します。腸内に便や食べ物の残りかすが残っていると、病変が隠れてしまい、正確な診断ができません。
そのため前日は、消化に時間がかからず、腸に残りにくい食事に制限する必要があります。

大腸カメラの前に腸の中をきれいにするメリット

腸内がきれいな状態で検査を行うことで、大腸がんや大腸ポリープなどの小さな異常も見つけやすくなります。また、再検査のリスクを減らし、検査時間の短縮にもつながります。

大腸内視鏡検査前日にお腹がすいたときの対処法

前日は食事量が少なくなるため、「お腹すいた」と感じる方も少なくありません。
空腹時は、無理に我慢せず、医師から許可されている範囲の飲み物や食品で調整しましょう。水や麦茶、スポーツドリンクのほか、少量のはちみつや飴をなめることで、空腹感が和らぐことがあります。ただし、飴は果肉が入っていないものを選ぶようにしましょう。

大腸内視鏡検査の前日に食べてよい食事・飲み物

大腸内視鏡検査の前日に食べても良い食事と飲み物について、以下でまとめます。

大腸内視鏡検査用の検査食

医療機関によっては、前日用の検査食が処方されます。これらは消化しやすく、腸に残りにくいよう設計されているため、最も安心な選択肢です。
例えば、以下のように指定されることもあります。

  • 例1:検査当日にニフレック®を服用する方法
  • 例2:検査前日の就寝前にラキソベロン®を服用し、検査当日にニフレック®を飲む方法

なお、腸の中が十分にきれいにならない場合は、下剤を追加したり、必要に応じて浣腸を行ったりすることがあります。

白米・うどん・卵・梅干など

白米やうどん、たまご料理は消化が良く、前日に適した食事です。
梅干は少量であれば問題ありませんが、食べ過ぎは避けましょう。

麦茶・水・スポーツドリンクなど

水分補給はとても重要です. 麦茶や水、スポーツドリンクは基本的に問題ありません。

甘いものはOK?プリン・はちみつ・飴など

プリンやはちみつ、飴などは、固形物が少なく腸に残りにくいため、少量であれば許可されることがあります。ただし、食べ過ぎには注意が必要です。

タンパク質系飲料(プロテイン・豆乳)は飲んでも良い?

プロテインや豆乳は製品によって消化性が異なります。基本的には避けるか、医師に確認するのが安心です。

大腸内視鏡検査の前日に避けた方が良い食事・飲み物

一方、大腸内視鏡検査の前日には、以下のような食事や飲み物は避けるようにしましょう。

アルコール

アルコールは腸の動きを乱し、脱水を招くため前日は避けましょう。
もし、飲み会などでお酒を飲んでしまった場合は、いつも以上にしっかりと水分を摂るようにするようにしましょう。水やお茶などがよいと考えられます。

せんべいなどの硬い食べ物

せんべいなどの硬い食品は消化されにくく、腸内に残りやすいため、大腸内視鏡検査の前には不向きです。

アイスクリーム

アイスクリームは脂質が多く、消化に時間がかかるため控えたほうが無難でしょう。

繊維が多い食べ物

野菜、きのこ、海藻類など食物繊維が多い食品は、腸に残りやすいため前日は避ける必要があります。

脂っこい料理などの消化に時間がかかる食べ物

揚げ物や脂質の多い料理は、腸内に残りやすく検査の妨げになります。

大腸内視鏡検査前日の下剤(ピコスルファートなど)の飲み方と注意点

大腸内視鏡検査では、腸の中をできるだけきれいな状態にしておくことが重要です。そのため、多くの場合、検査前日から下剤を使用します。
代表的なものがピコスルファートナトリウム(ラキソベロン®など)で、腸の動きを促し、便を出しやすくする目的で使用されます。下剤の種類や服用方法は医療機関によって異なるため、必ず医師や医療スタッフの指示に従いましょう。

大腸内視鏡検査前日の下剤を飲むタイミングは?

ピコスルファートなどの下剤は、一般的に検査前日の就寝前に服用します。
これは、夜間から翌朝にかけて自然な排便を促し、検査当日に腸内をできるだけ空にするためです。
服用後すぐに強い腹痛が出ることは少ないですが、数時間後から徐々に便意を感じることがあります。そのため、服用後は外出を控え、自宅で安静に過ごすと安心です。
また、下剤を飲む際は十分な水分を一緒にとることが大切です。水分が不足すると、下剤の効果が弱くなったり、脱水症状を起こしたりすることがあります。

大腸カメラ前日に下剤を飲み忘れた場合の対応方法は?

「うっかり下剤を飲み忘れてしまった」というケースも少なくありません。
この場合、自己判断で翌朝まとめて服用したり、市販の下剤を追加したりするのは避けましょう。腸の状態によっては、検査の安全性や精度に影響が出る可能性があります。
下剤を飲み忘れたことに気づいた時点で、できるだけ早く医療機関へ連絡し、指示を仰ぐことが大切です。状況に応じて、服用時間の調整や追加の下剤、検査当日の対応方法を指示してもらえます。

大腸内視鏡検査前日の過ごし方と注意点

大腸内視鏡検査の前日は、食事制限や下剤の服用だけでなく、日常生活の過ごし方にも気をつける必要があります。
前日の行動次第で、腸の中が十分にきれいになり、検査がスムーズに進むかどうかが左右されることもあります。
安心して検査当日を迎えるために、前日の過ごし方と注意点を確認しておきましょう。

大腸内視鏡検査前日の正しい過ごし方・注意点

前日は、できるだけ自宅で安静に過ごすことが基本です。
激しい運動や長時間の外出は、腸の動きが乱れたり、下剤による急な便意に対応しづらくなったりするため避けましょう。
また、下剤を服用すると排便回数が増えるため、トイレに行きやすい環境を整えておくと安心です。就寝前に服用する下剤の場合、夜間に便意を感じることもあるため、無理に我慢せず、指示どおりに排便してください。
下剤の影響で体内の水分が失われやすくなるため、水や麦茶、スポーツドリンクなどでこまめに水分を補いましょう。
一方で、アルコールは脱水や腸の動きを乱す原因になるため、前日は控えてください。

大腸内視鏡検査当日の正しい過ごし方・注意点

検査当日は、原則として絶食となります。
水分摂取の可否や、服用中の薬については医師の指示に従ってください。
鎮静剤を使用する予定がある場合は、検査後にふらつきや眠気が残ることがあります。
そのため、車や自転車の運転は避け、公共交通機関や付き添いの方の送迎を利用すると安心です。
また、体調に変化がある場合や、前日の下剤で十分に排便がなかった場合は、検査当日に必ず医療スタッフへ伝えましょう。
些細なことでも事前に相談することで、検査を安全に受けやすくなります。

大腸内視鏡検査を楽に受けるコツはある?

鎮静剤を使用することで、検査中の苦痛を軽減できる場合があります。希望があれば事前に相談しましょう。

大腸内視鏡検査で見つかる可能性がある病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、大腸内視鏡検査で見つかる可能性がある病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

大腸がん

大腸がんは、大腸の粘膜から発生する悪性腫瘍です。初期の段階では自覚症状がほとんどなく、進行してから腹痛や血便、体重減少などの症状が現れることがあります。
大腸内視鏡検査では、がんの有無だけでなく、病変の大きさや広がりを直接確認できます。
治療は、病気の進行度に応じて内視鏡による切除、手術、薬物療法などが選択されます。
血便が続く場合や便潜血検査で異常を指摘された場合は、消化器内科や消化器外科を受診しましょう。

大腸ポリープ

大腸ポリープは、大腸の粘膜にできる隆起性の病変で、多くは良性ですが、一部は時間とともにがん化する可能性があります。
自覚症状がほとんどないことが多く、検診や精密検査で偶然見つかるケースも少なくありません。
大腸内視鏡検査では、ポリープを発見すると、その場で切除できる場合もあります。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症や潰瘍が生じる病気で、難病指定されています。主な症状は下痢、血便、腹痛などで、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。
大腸内視鏡検査では、炎症の範囲や重症度を評価でき、診断や治療方針の決定に欠かせません。症状が続く場合は、消化器内科での継続的な治療が必要です。

虚血性大腸炎・虚血性腸炎

虚血性大腸炎は、大腸への血流が一時的に低下することで起こる炎症性疾患です。
突然の腹痛や下痢、血便を伴うことが多く、特に高齢者や便秘傾向のある方にみられます。
大腸内視鏡検査では、粘膜のただれや出血の状態を直接確認できます。
多くの場合は保存的治療で改善しますが、症状が強い場合や改善しない場合は、早めの受診が重要です。

「大腸内視鏡検査の前日」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「大腸内視鏡検査の前日」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

大腸内視鏡検査の前日にやってはいけないことは何でしょうか

木村 香菜木村 香菜 医師

アルコールの摂取や、指定された物・時間以外の食事は避けましょう。これらは腸内の状態に影響し、検査精度が下がる原因になるためです。

大腸内視鏡検査の前日に食べても良いものは何でしょうか

木村 香菜木村 香菜 医師

消化の良い白米やうどん、卵などが基本です。病院によっては、指定された検査食が配布されることもあります。

まとめ 大腸内視鏡検査の前日は「準備」が大切!

大腸内視鏡検査の前日の過ごし方のポイントは、食事制限と下剤の正しい使用です。不安な点があれば、必ず医師に相談しましょう。

「大腸」で考えられる病気と特徴

「大腸」から医師が考えられる病気は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

消化器内科系

大腸の病気はさまざまです。大腸内視鏡では、いろいろな病気の早期発見が可能となります。

「大腸」に関連する症状

「大腸」から医師が考えられる症状は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する病気

  • お腹が痛い
  • 下痢
  • 血便
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 発熱

大腸の疾患では、これらのような症状が起こる可能性があります。

この記事の監修医師