大谷選手も食べている!「メジャーリーガーがひまわりの種」を食べる理由とは?

大谷選手の活躍もあり、メジャーリーグを観戦する機会も増えました。その際に見かけるのがひまわりの種をお口に頬張る選手の姿です。
この記事ではスポーツ選手がひまわりの種を食べる理由を解説します。

監修管理栄養士:
武井 香七(管理栄養士)
保有免許・資格
管理栄養士資格
目次 -INDEX-
大谷選手・メジャーリーガーはひまわりの種を食べている!
ひまわりの種とは、ひまわりの花が枯れた後に採れる種子です。柄はストライプ模様で、塩味やバーベキュー味などさまざまな味付けがなされた商品です。
メジャーリーグでは、選手が試合の合間にひまわりの種を食べる習慣があります。この習慣は1950年代から続いており、70年近い歴史があります。
ひまわりの種にはどのような栄養があるの?
メジャーリーガーがひまわりの種を食べる理由はおいしさや暇つぶしが挙げられますが、その豊富な栄養価も無視できない要素です。この章では、ひまわりの種に含まれる栄養素の一部を解説します。
リノール酸
リノール酸は体内で合成できない必須脂肪酸の1つで、食事から摂取する必要があります。
血中のコレステロール値や中性脂肪値を下げる効用があるため、リノール酸が不足すると成長・妊娠・生理機能に影響が出ます。
ビタミンE
ビタミンEは4種のトコフェロールと4種のトコトリエノールの合計8種の化合物の総称です。強い抗酸化作用を持っていることが特徴で、活性酸素の害を除去しようと働きます。
生体膜の機能の正常化や赤血球の溶血の防止などに関与しますが、特にスポーツでは筋肉の疲労回復に役立つでしょう。
ビタミンB群
ビタミンB群は代謝ビタミンとも呼ばれ、身体の代謝を助けます。
具体的にはB1・B2・ナイアシン・B6・パントテン酸・ビオチン・葉酸・B12の全部で8種類の栄養素を指し、それぞれが単体でも働く一方でチームになるとより効果的に働くため「B群」と呼ばれています。
葉酸
葉酸は補酵素として働く栄養素で、ビタミンB群に属します。
1941年にホウレンソウの葉から発見されたことからその名がつけられました。たんぱく質と核酸の合成を促進するため、身体の発育にも重要なビタミンです。
鉄分
鉄分は人体に必要なミネラルの一種で、赤血球のヘモグロビンとして酸素の運搬や細胞呼吸に重要な役割を持っています。
鉄分が不足すると運動機能の低下を招くため、スポーツをするならば鉄分の摂取はたいへん重要です。
ひまわりの種を食べるとスポーツのパフォーマンスによい影響を及ぼす?
ひまわりの種に含まれるビタミンEは筋肉の疲労回復に役立ち、葉酸を含めたビタミンB群は身体の代謝を助けます。特にビタミンB群は主に水溶性で、一部(例:ビタミンB12)は肝臓に貯蔵されますが、継続的な摂取が推奨されます。
こまめにビタミンB群を接種できるひまわりの種は運動に効果的です。
まとめ
この記事ではスポーツ選手がひまわりの種を食べる理由をまとめました。
ひまわりの種には、リノール酸・ビタミンE・ビタミンB群・葉酸・鉄分などが含まれ、これらはスポーツをするうえで重要と考えられています。
ビタミンB群は水溶性で体内に貯蔵しづらいため、こまめに摂取できるひまわりの種はおすすめの補給手段です。