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「ダニアレルギー」の症状・対策・原因となる食べ物はご存知ですか?医師が監修!

 公開日:2023/04/10
「ダニアレルギー」の症状・対策・原因となる食べ物はご存知ですか?医師が監修!

ダニアレルギーは、普段の生活の中で一番身近な場所に潜んでいるダニから引き起こされるアレルギーです。

ダニが潜んでいる場所は家の中ではが一番多く、そのほかにはカーペット・ソファ・カーテンなど、どれも日常生活で使っているものからアレルギー反応を起こします。

では、ダニアレルギーになるとどのような症状が起こるのでしょうか?
今回は、ダニアレルギーの症状・原因・検査・治療方法などをくわしく解説し、日常生活でできるアレルギー対策も、ご紹介していきましょう。

竹内 想

監修医師
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

ダニアレルギーとは

湿疹のある足

ダニアレルギーはどのような病気でしょうか?

ダニアレルギーは、ダニの死骸やダニの糞などが原因になります。このダニアレルギーの原因となる物質「アレルゲン(抗体)」が空気中に舞い上がっているときに吸い込むことによって、アレルギー反応を起こす病気です。アレルゲンが身体の中に入ると、身体はこれを「異物」と認識します。
人の身体は自分の身体に不必要なものを排除しようとする働きがあるため、この働きによって身体の中に「IgE抗体」と呼ばれる物質が作られます。この繰り返し起こる反応によって、少しずつ状反応が大きくなることを「感作」といいます。
一度、感作ができたあと再度アレルゲンが入った場合、IgE抗体がくっついて化学伝達物質となって、マスト細胞からヒスタミンが放出されます。これによりアレルギー反応が出るという仕組みになっています。

症状を教えてください。

ダニアレルギーの症状は、主にアレルギー性鼻炎といわれる症状が多く現れます。その症状をいくつか挙げてみましょう。

  • 突発性、反復性のくしゃみ
  • 水性鼻漏(鼻水・鼻汁など)
  • 鼻閉(鼻づまりなど)

主にはこの3つの症状が現れます。しかし、上記以外で特に症状が重い場合は以下のような症状が見られます。

  • 発疹
  • 呼吸困難

このような症状を起こす原因は、ダニだけでなくハウスダスト・花粉・食物などからも引き起こることもあるのです。また、人の皮膚から出る皮脂・フケ・垢などからもダニアレルギーの症状が出ることもあります。
結果、アレルギー性鼻炎・食物アレルギー・気管支喘息・アレルギー性結膜炎・アトピー性皮膚炎など、人により出る症状はさまざまです。ダニアレルギーに関してはアレルギー性鼻炎となる症状が主になります。

発症する原因を教えてください。

ダニアレルギーの発症の原因は、ハウスダストと同じく空気中に舞い上がるほこりと一緒にダニの死骸や糞が乾いた状態を吸い込むことで発症するのです。
そのほかにも、食べ物・人のフケ・垢なども原因に含まれます。これらが原因でアレルギー性鼻炎になることもあるのです。
もともとアレルギー反応があったり、喘息の症状があったりすると、ダニアレルギーになりやすいので注意しましょう。

食べ物が原因でダニアレルギーになると聞きましたが…。

食べ物が原因でダニアレルギーになるとすれば考えられる原因は、粉製品によるダニの繁殖が挙げられます。家庭でよく使われる粉製品は、以下のものがあります。

  • パンケーキ
  • お好み焼き
  • タコ焼き

これらの粉製品は、実は一番ダニの繁殖を増加させるものなのです。粉自体がダニの繁殖を増加させるのではなく、これらの粉製品を開封後、使い切れずに数週間〜数ヶ月に渡って室内保存していた場合に、ダニの繁殖が盛んになってしまいます。
実はダニのメスが産む卵の数は一度に50~100個以上と産むのです。余った粉製品を室内保存していた場合、10週間ほどでダニの数は約300倍にも増えてしまいます。見た目では分かりませんので、知らずに調理して食べてしまうことによって、ダニアレルギーを発症するのです。
特にもともとアレルギー反応がある人喘息がある人は、「アナフィラキシーショック」を起こす要因になります。
例えば1年中、鼻水・咳・目の痒みがある人、掃除をしていなくて埃っぽい部屋にいるとこれらの症状が止まらなくなるなどの症状があるときは、ダニアレルギーの可能性が高いです。
粉製品は、できるだけ使い切るようにした方がいいですが、どうしても残ってしまう場合は、冷蔵庫で保管したり除湿剤を入れておいたりするのがおすすめです。しかし、これで安心ということではなく、なるべく必要な分だけ購入するようにしましょう。

ダニアレルギーの検査と治療

アレルギー検査とぬり薬

どのような検査でダニアレルギーと診断されるのでしょうか?

ダニアレルギーの診断が下されるまでに行われる検査は、アレルギーの症状・種類・患者の年齢によって異なってきます。ダニアレルギーの主な原因を挙げてみます。

  • 幼少期:アトピー性皮膚炎・食物アレルギー
  • 青年期:気管支喘息・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎

などが、主な症状になります。これらの症状を元に、いくつかの検査が行われます。

  • 血液検査:血中に含まれるIgE抗体(アレルゲンを攻撃するタンパク質)の数値を調べる検査
  • パッチテスト・プリックテスト:疑いのあるアレルゲンを皮膚の一部・皮内に注入し、アレルギー反応が出るかどうかの検査
  • 発試験:鼻・気管支・目・口に疑いのあるアレルゲンを投入し、アレルギー反応の有無を検査
  • 症状に合わせた検査:生理機能検査(画像検査・血液検査・呼吸機能検査)などで現れている症状に合わせて原因や重症度を検査

などがあります。

治療方法を教えてください。

さまざまな症状に合わせて検査を行い、結果に伴い治療を進めていきます。治療には主に以下の2つの治療法を用います。

  • 薬物療法:現在の症状を抑制する目的
  • アレルゲン免疫療法:アレルギーの原因となるアレルゲンを体内に少量ずつ投入し、身体を慣れさせる目的

いずれもダニアレルギーの症状を治すのではなく、今以上に酷くならないようにするための治療法になります。

治療で使われる薬について教えてください。

ダニアレルギーの治療で症状に合わせて使われる薬には、主に以下の2点があります。

  • ステロイド薬:(免疫の働きを落ち着かせる)
  • 抗アレルギー薬:(アレルギー反応を抑制する)

アレルギーの治療は、既に起きている症状に合わせてアレルギー反応の抑制と予防、そして発症したアレルギーを鎮めるというのが、基本の治療法です。

ダニアレルギーの対策

加湿空気清浄機

ダニアレルギーは完治しますか?

ダニアレルギーは先の検査や治療法にもあるように、今現れている症状やアレルギーの種類(結膜炎・鼻炎など)によって、その症状を抑え、症状を鎮める治療を基本としています。そのため、アレルギーを治すのではなく酷くならないようにするという考えのもと対策をすることが重要です。

日常生活でできる対策を教えてください。

ダニアレルギーと診断されたら、治療と並行して自分でもできるアレルギー対策があります。ここでは日常生活の中でできる対策です。主に、室内でできる対策の進め方を紹介しましょう。

  • 毎日の掃除:できるだけ毎日、特に寝室は念入りに掃除。
  • 布団干し:晴れている日の午前10時〜午後2時が最適な時間帯。その後はチリダニ防止のために掃除機をかける。
  • 防ダニ壁紙の使用:防ダニ壁紙でアレルゲンを減少。
  • 防ダニカーペットの使用:畳の上のカーペットは特に要注意。防ダニカーペットでアレルゲン減少。
  • ソファーは布張り:布はチリダニ、ほこりが溜まりやすいので避ける。
  • 抗アレルゲンカーテンの使用:洗濯頻度が少ないため、ホコリやダニが溜まりやすい。
  • 室内の鉢植え:水気があることでアレルゲンのカビやダニが増殖するため避ける。
  • 室内の湿気:室内の湿気はカビやダニの増殖の原因に。なるべく窓を開けて風通し良くする。

以上のことをこまめに注意して対策することで、何もしないよりはアレルギー症状が抑えられます。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

アレルギーの中で、一番症状として多いのがダニによるアレルギーです。出やすい症状としては鼻炎になることが多く、放っておくとめまい・吐き気・意識消失・呼吸困難を起こし重症化していき、最悪の場合は命の危険まであります。
症状が軽い内に、早めの受診と自分でできるアレルギー対策もしておきましょう。注意することは鼻炎の場合、風邪などと症状が似ているので、アレルギーとまで疑わない方が多いと思います。
いつのタイミングで受診すれば良いか分からない方は、タイミングとして「症状が長引いている」と感じたときです。症状が長引くのは、やはりそれ相当の原因があるからなので、決して「これくらい大丈夫」と過信しないよう注意しましょう。

編集部まとめ

アレルギー検査の結果
今回の記事では、ダニアレルギーについてその症状から原因を突き止め、その原因によって適した治療がわかるので、治療の流れがスムーズになります。

患者さんによって肌の質も違いますので、乾燥肌敏感肌の場合は特にダニによるアレルギー症状が酷くなる可能性もあるでしょう。

また、ダニアレルギーはアレルギー性鼻炎になることが多いので、風邪の症状と似ていますが、あまり長引くようならすぐに受診することをおすすめします。

日常生活では、小まめに掃除をしてお部屋の換気もするように心掛けましょう。

この記事の監修医師