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マンモグラフィは痛い? 被ばくする? エコーとの違いは?「乳がん検診の疑問」を一挙解説

 公開日:2026/04/13
マンモグラフィは痛い? 被ばくする? エコーとの違いは?「乳がん検診の疑問」を一挙解説

乳がん検診のお知らせが自治体から届いたものの、痛そう、被ばくが心配、などの理由で受診を迷っている方もいるのではないでしょうか。乳がんは女性がかかるがんの中でも特に多く、早期発見により治癒の可能性が期待できる病気とされています。本記事では、乳がん検診で行われるマンモグラフィと乳腺エコー(超音波検査)の違いや使い分け、検診を受ける目安について、サクラス乳腺クリニック院長の飯塚美紗都先生に詳しく解説いただきました。

※2026年3月取材。

飯塚 美紗都

監修医師
飯塚 美紗都(戸塚共立第1病院附属 サクラス乳腺クリニック)

プロフィールをもっと見る
2005年日本大学医学部医学科卒業。2007年より日本大学医学部乳腺内分泌外科に所属し、乳がんをはじめとする乳腺疾患の診断・治療に従事。公立阿伎留医療センター乳腺外科などで臨床経験を重ね、乳がん診療および乳がん検診の分野で研鑽を積む。2018年より戸塚共立第1病院附属サクラス乳腺クリニック勤務。乳腺専門医として乳がん検診、乳腺疾患の診療に幅広く携わる。医学博士。日本外科学会専門医、日本乳癌学会乳腺専門医、検診マンモグラフィ読影認定医、乳がん検診超音波検査実施・判定医師。

何歳から・どの検査を・どのくらいの頻度で受けるべき?

検診は何歳から・どの検査を・どのくらいの頻度で受けるべき?

編集部

無症状であっても乳がん検診の受診が推奨される理由は何でしょうか?

飯塚 美紗都先生飯塚先生

乳がんは女性に多いがんです。自覚症状としてはしこりが最も多いですが、初期は症状に気づきにくいことがあります。そのため、無症状でも検診を受けることが重要です。

編集部

乳がん検診では具体的にどのような検査が行われますか?

飯塚 美紗都先生飯塚先生

乳がん検診では、主にマンモグラフィと乳腺エコー(超音波)検査が行われます。マンモグラフィは乳房専用のX線検査で、乳房を上下・左右にはさんで全体を確認します。乳腺エコー検査は乳房にゼリーを塗り、プローブを当てて超音波で内部構造をリアルタイムに観察する検査です。

編集部

何歳頃から、どのくらいの頻度で受けるのが望ましいのでしょうか?

飯塚 美紗都先生飯塚先生

日本では、自治体検診として40歳以上の女性に対し2年に1回のマンモグラフィ検診が推奨されています。日本人女性では40歳代から乳がんが増えるため、この年齢が一つの目安となります。一方で、自費の乳がん検診や人間ドックなどでは毎年受けることも可能です。また、ご家族に乳がんの方がいる場合など、20〜30代からの受診が望ましいこともあり、一度検診を受け、適切な検査についてご相談ください。

マンモグラフィとエコー、各検査の利点と特徴は?

マンモグラフィとエコー、各検査の利点と特徴は?

編集部

マンモグラフィと乳腺エコーは、それぞれどのような特徴がありますか?

飯塚 美紗都先生飯塚先生

マンモグラフィは乳がんの初期所見である石灰化の検出に優れており、乳がんによる死亡率を下げる効果が確認されている検査です。一方、乳腺エコーは乳腺の内部構造を観察でき、しこりの検出に優れます。特に乳腺の密度が高い方でマンモグラフィとの併用や、20〜30代で初めて検診を受ける方にもおすすめです。

編集部

それぞれの検査はどのように使い分けられているのでしょうか?

飯塚 美紗都先生飯塚先生

乳がん検診はマンモグラフィが基本ですが、乳腺の状態や年齢に応じてエコー検査を組み合わせることで、より見つけやすくなる場合があります。当院ではその方に合わせてご案内しています。

編集部

年齢や乳腺の状態によって異なる検査が選択されるのでしょうか?

飯塚 美紗都先生飯塚先生

はい、年齢や乳腺の状態に応じて適した検査が異なります。乳がん検診はマンモグラフィが基本ですが、乳腺の密度が高い方ではエコーを併用することで、より見つけやすくなる場合があります。また、若い方は乳腺が発達しているため、エコー検査をすすめられることが多いです。年齢や乳腺の状態に応じて、適切な検査が選択されます。

乳がん検診を受けるか迷っている方へのメッセージとアドバイス

乳がん検診を受けるか迷っている方へのメッセージとアドバイス

編集部

痛みや被ばくが心配で受診をためらう方もいると聞きます。

飯塚 美紗都先生飯塚先生

マンモグラフィは乳房を圧迫するため痛みを感じることがありますが、撮影は短時間です。また月経前を避けて受診すると、痛みが軽減する傾向があります。被ばく量は非常に少なく、乳がんを早期に見つけるメリットの方が大きいとされています。過度に心配せず、検診を受けることが大切です。

編集部

乳がん検診を受けるべきか迷っている方に、医師として伝えたいことはありますか?

飯塚 美紗都先生飯塚先生

乳がんは早期に発見できれば治療が期待できる病気です。一方、進行して見つかると治療が長期化し、負担も大きくなります。検診はがんを見つけるだけでなく、異常がないことを確認するためにも大切です。ご自身や大切な人のために、定期的に乳がん検診を受けることをおすすめします。

編集部

早期発見のために、一般の方が日頃から意識しておくべきことはありますか?

飯塚 美紗都先生飯塚先生

自分の乳房の状態を知り、変化に気をつける生活習慣である「ブレスト・アウェアネス」をご紹介します。普段から乳房の状態を意識し、しこりや皮膚のへこみ、乳頭分泌などの変化に気づいた場合には、早めに受診することが大切です。日頃の意識と定期的な検診を組み合わせることが、早期発見につながります。

編集部まとめ

乳がんは早期発見できれば治癒の可能性が期待できる病気です。早期発見を目的に行われる乳がん検診では、マンモグラフィと乳腺エコーという2つの検査が用いられます。検診は、がんの発見のみならず「何もないことを確認する」ために受けるという意味でも有益です。ご自身の健康のためはもちろん、家族や大切な人のためにも、定期的に乳がん検診を受ける意識を持ちましょう。本稿が読者の皆様にとって、乳がん検診を身近に考えるきっかけとなりましたら幸いです。

医院情報

戸塚共立第1病院附属 サクラス乳腺クリニック
所在地 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町4253-1-601 サクラスビル6階
診療科目 乳腺外科
診療時間 午前: 月~金 9:00~12:30 土 9:00~12:00
午後: 月~金 14:00~17:00
休診日 土曜午後・日・祝
※予約制 (ご希望月の3ヵ月前より承っております)

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