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ニキビ跡は本当に治る? 原因別に治療法を医師が解説

 公開日:2026/05/02
ニキビ跡は本当に治る? 原因別に治療法を医師が解説

ニキビが落ち着いたあとも残ってしまう「ニキビ跡」。本当に治るのか、不安に感じている人も多いのではないでしょうか? ニキビ跡は原因やタイプによって治療法が大きく異なります。そこで、ニキビ跡はどこまで改善が期待できるのか、原因別の治療戦略と、効果を高める考え方について、新宿Ladies&Gentlemen美容クリニック 統括技術顧問の今井一臣先生に聞きました。

※2026年3月取材。

今井 一臣

監修医師
今井 一臣(新宿Ladies&Gentlemen美容クリニック)

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藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)卒業。慶應義塾大学病院、東京都立広尾病院麻酔科、草加市立病院麻酔科、東京都立小児総合医療センター麻酔科に勤務。その後、美容クリニック水戸院院長、美容クリニック池袋院院長を歴任。麻酔科標榜医。

ニキビ跡は本当に治るのか

ニキビ跡は本当に治るのか

編集部

ニキビ跡が治らないのが悩みです。いつか治りますか?

今井 一臣先生今井先生

「治る」という言葉を「元の皮膚の状態に戻る」という意味で捉えるのであれば、タイプによっては難しい場合があります。赤みや色素沈着は目立ちにくくできる場合が多いものの、いわゆる「クレーター(萎縮性瘢痕/いしゅくせいはんこん)」は自然治癒が難しいケースが多いからです。ただし、段差を緩和して印象を変えるのであれば十分に目指せます。まずはニキビ跡の種類を見極める必要があります。

編集部

タイプによって違うのですね。

今井 一臣先生今井先生

大きくは炎症後紅斑(赤み)、炎症後色素沈着(茶色っぽいシミ)、萎縮性瘢痕に分けられます。赤み・色素沈着は皮膚構造自体が保たれているケースが多い一方、クレーターは真皮の破壊や瘢痕化、癒着が関与するため、治療の考え方が根本的に異なります。さらに、一口にクレーターといっても状態はさまざまであり、詳細の確認も重要になります。

編集部

具体的にどのような点を確認するのですか?

今井 一臣先生今井先生

例えば見た目の形(アイスピック型・ボックスカー型・ローリング型)に加え、深さ、皮下の癒着の程度、周囲の皮膚質や毛穴、皮脂分泌などを確認します。同じクレーターに見えても原因によって有効な治療は変わるため、適切な診断が治療効果の土台になります。

原因別にみるニキビ跡の治療戦略

原因別にみるニキビ跡の治療戦略

編集部

まず、赤みや色素沈着はどう治療しますか?

今井 一臣先生今井先生

赤みは炎症の残存や毛細血管の影響が関与するため、血管系レーザーなどが選択肢になります。色素沈着はメラニンの沈着が中心なので、レーザーやピーリング、外用薬などを皮膚状態に合わせて組み合わせます。いずれも過度な刺激を与えない配慮が大切であり、摩擦や紫外線対策も治療効果を左右します。

編集部

クレーターの治療についても教えてください。

今井 一臣先生今井先生

クレーターは「皮膚の再構築を促す治療」と「癒着を解除する治療」の2軸で考えていきます。「皮膚の再構築を促す治療」は、例えばレーザーでエッジに刺激を入れて線維芽細胞(コラーゲンなどを生み出す細胞)を活性化し、コラーゲン産生を促して段差をなだらかにします。一方「癒着を解除する治療」は、細いカテーテルなどで癒着を解除するアプローチです。

編集部

再生医療を組み合わせた治療もあると聞きました。

今井 一臣先生今井先生

再生医療は、組織修復やコラーゲン再生を後押しする目的で補助的に組み合わせる位置づけです。例えば癒着を剥離した部位に、自身のコラーゲン生成を促す目的の製剤を注入したり、へこみ部分にヒアルロン酸でボリュームを補って形状を整えたりします。

編集部

さまざまな治療を組み合わせることでより効率的な改善が見込めるのですね。

今井 一臣先生今井先生

むしろ単独の治療で完結するケースは少ないと言えるでしょう。クレーターは、表面の段差(エッジ)と皮下の癒着が同時に存在するケースが多く、片方だけにアプローチしても限界があります。レーザーで再構築を促しつつ、必要に応じて癒着を解除したり、再生医療を組み合わせたりして、段階的に改善を積み上げていきます。

ニキビ跡の治療で知っておきたいこと

ニキビ跡の治療で知っておきたいこと

編集部

治療期間はどのくらいかかりますか?

今井 一臣先生今井先生

赤みや色素沈着は比較的短期間で変化が出やすい一方、クレーターは数カ月から年単位での計画になるケースもあります。肌の反応には個人差があり、1回ごとの変化は小さく見えても、回数を重ねて全体の印象が変わる場合もあります。無理のないペースで継続できる計画を立てれば、実現性は高まります。

編集部

クレーター治療は、長期的に考えるのが大事なのですね。

今井 一臣先生今井先生

とくにクレーター治療は1回で完結するものではなく、一定の期間と回数を重ねながら進めていく治療です。治療方針や経過を共有し、信頼できる医師と相談しながら進めていく必要があります。

編集部

ニキビ跡治療について、ほかに知っておいたほうがよいことはありますか?

今井 一臣先生今井先生

ニキビ跡治療は基本的に自費診療となります。治療法や回数、使用する機器や製剤によって費用は変わるため、事前に見積もりの内訳(何回で何を行う想定か)を含めて説明を受けるようにしてください。独自の治療法や治療システムを導入している医療機関もあるため、治療計画や治療内容を詳しく聞き、理解したうえで検討しましょう。

編集部

最後に、メディカルドック読者へのメッセージをお願いします。

今井 一臣先生今井先生

ニキビ跡は「赤み」「色素沈着」「クレーター」など、状態によって治療の考え方も大きく変わります。そのため、まず肌の状態を正しく評価し、どのタイプのニキビ跡なのかを見極める必要があります。適切な診断のうえで、レーザーや癒着解除、再生医療などを組み合わせながら段階的に改善を目指していきます。長期的な視点で治療を進めていきましょう。

編集部まとめ

ニキビ跡は「赤み」「色素沈着」「クレーター」で病態が異なり、同じ治療を行っても、同じ結果が得られるとは限りません。特にクレーターは真皮の損傷や瘢痕化、癒着が関与するため、再構築と癒着解除を軸に治療を設計する必要があります。段階的な治療であることを理解し、十分な説明を受けたうえで計画的に進めていきましょう。

医院情報

新宿Ladies&Gentlemen美容クリニック
所在地 東京都新宿区新宿3-25-9 新宿モアビル7F
診療科目 内科、形成外科、皮膚科
診療時間 月~土[午前]:11:30~15:00(30分前受付終了)
月~土[午後]:16:00~19:30(30分前受付終了)
日:13:00~18:00(30分前受付終了)
休診日 なし

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