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交通事故後に保険の補償が受けられなくなる「症状固定」とは? どのように判断される!?

 公開日:2026/01/27

交通事故に遭った際、最初は痛みがなくても、数日後に不調が出てくることは珍しくありません。事故後の不調に対して治療を続けていると、しばしば「症状固定」という言葉を耳にすることがあります。一体どういう意味なのでしょうか? そこで整形外科医の松本淳志先生(まつもと整形外科)に、症状固定の正しい理解と事故対応のポイントについて話を聞きました。

松本 淳志

監修医師
松本 淳志(まつもと整形外科)

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2005年、福岡大学医学部卒業。済生会福岡総合病院で初期研修後、福岡市民病院、九州大学病院、福岡赤十字病院などで研鑽を積み、2020年5月、福岡県久留米市に「まつもと整形外科」を開院。整形外科クリニック1院・整骨院3院・ピラティススタジオ2施設を運営。クリニックには約80名、グループ企業を合わせると約100名のスタッフが在籍。日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、日本フットケア学会認定フットケア指導士。

交通事故 まず何をしたらよい?

交通事故 まず何をしたらよい?

編集部

交通事故に遭った直後は、まず何をすべきですか?

松本 淳志先生松本先生

まずは警察に連絡し、事故の届け出をおこなってください。その後、保険会社に連絡し、できるだけ早く整形外科を受診することが大切です。保険会社とすぐに連絡が取れないこともありますので、その際は整形外科受診を優先してください。事故直後は無症状でも、数日後に首や腰の痛みが出ることがあります。また、事故との因果関係を明確にするためにも早期受診が重要です。

編集部

整形外科ではどのような診療がおこなわれますか?

松本 淳志先生松本先生

医師による問診・診察に加え、レントゲンや超音波(エコー)検査などで詳細に状態を確認します。診断がついたあとは、薬物療法や物理療法、リハビリテーション(以下、リハビリ)などを組み合わせた治療がおこなわれます。

編集部

治療の費用も気になります。

松本 淳志先生松本先生

治療費は、被害者であれば自賠責保険が適用され、自己負担なしで治療を受けることができます。加害者であったり、過失割合が高い場合でも任意保険に加入していれば、同様に負担なく治療が可能です。

症状固定とは? 「治った」とは違うの?

症状固定とは? 「治った」とは違うの?

編集部

治療費はずっと自己負担金なしなのですか?

松本 淳志先生松本先生

完治して症状が無くなるまで治療できることが望ましいのですが、残念ながら、そのようなことはありません。「症状固定」とみなされた時点で、保険会社による補償は受けられなくなります。

編集部

「症状固定」とはどのような状態を指すのでしょうか?

松本 淳志先生松本先生

症状固定とは、「治療を続けても、これ以上症状の改善する見込みがなくなった状態」のことです。症状が完全になくなるまで治療できるのが理想ではありますが、仮に症状が残っていたとしても保険の仕組みとして、回復が頭打ちになった段階でそのように判断されます。

編集部

「症状固定=治った」というわけではないのですね?

松本 淳志先生松本先生

その通りです。症状が完全になくなるわけではなく、改善が見込めないという判断です。すなわち、痛みや動かしにくさ、違和感や不快感などが残る場合もあります。いわゆる「後遺症」という状態です。

編集部

症状固定は誰が決めるのですか?

松本 淳志先生松本先生

症状固定の時期は主治医の意見が尊重されますが、最終的には治療費を支払っている保険会社が決定権をもっており、最終決定を下します。

編集部

症状固定と診断された後はどうなるのですか?

松本 淳志先生松本先生

保険会社からの補償は無くなりますが、治療を継続したい場合は健康保険に切り替えて治療を継続することができます。また、何らかの後遺症が残っている場合には、後遺障害診断書を作成することもできます。

事故の後遺症を最小限にするために大切なこと

事故の後遺症を最小限にするために大切なこと

編集部

後遺症を防ぐために大切なことは何ですか?

松本 淳志先生松本先生

とにかく、放置せずに交通事故に精通した整形外科を受診してください。早期受診と継続的なリハビリが重要です。また、事故直後からの正確な記録や整形外科専門医による継続的な管理が、のちの症状固定判断や補償にも影響を与えますので、交通事故後の治療に実績があり、対応に慣れている医療機関を選ぶことも大事です。

編集部

治療期間中の注意点はありますか?

松本 淳志先生松本先生

無理をせず、自分の症状を正直に伝えることです。また、大きな傷やケガがなくても、痛みや違和感などは遠慮せず医師や理学療法士に相談し、治療をおこなっていきましょう。無理のない継続的な通院が回復を促進します。

編集部

最後に読者へのメッセージをお願いします。

松本 淳志先生松本先生

交通事故によるケガは、外見ではわからなくても、数日経ってから首や腰の痛み、手足のしびれ、頭痛などが現れることが少なくありません。そのため、事故後はできるだけ早めに整形外科を受診することがとても大切です。受診の際には、交通事故治療の経験と実績が豊富な整形外科を選ぶことが重要です。交通事故治療に精通し、保険会社への対応をサポートしてくれる医療機関であれば、安心して治療に専念することができます。また、国家資格を持つ理学療法士・作業療法士が在籍し、交通事故治療に専門性の高いリハビリをおこなっていることも大切なポイントです。事故直後の正しい対応と継続的な治療が、後遺症が残るかどうかを大きく左右します。安心して通院できる医療機関を選び、早期からしっかりと治療に取り組むことが、回復への近道となります。

編集部まとめ

交通事故後のケガは、見た目や痛みが軽くても後から悪化する可能性があります。自己判断して放置せず、できるだけ早く整形外科を受診し、適切な治療を受けることが重要です。「症状固定」と診断されるまでの治療やケアが今後の生活に大きく関わります。少しでも不調を感じたら早めの対応を心がけましょう。

医院情報

まつもと整形外科

所在地 福岡県久留米市安武町安武本3333-3
診療科目 整形外科、リハビリテーション科、糖尿病内科、循環器内科
診療時間 午前: 月~土 9:00~13:00(科目毎時間・曜日あり)
午後: 月~金 14:30~18:00(科目毎時間・曜日あり)
休診日 日・祝

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