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つらい頭痛、我慢していませんか? 頭痛の対処法・病院で受けられる治療法を医師が解説!

 公開日:2025/02/02
つらい頭痛、我慢していませんか? 頭痛の対処法・病院で受けられる治療法を医師が解説!

「頭痛持ちの体質だから」「いつものことだから」と我慢している頭痛、じつは病院で治療ができるかもしれません。原因や症状に合わせて適切な対策を講じることで、つらい頭痛を軽減し、日常生活を快適に過ごせる可能性があります。今回は、頭痛に悩む人が医療機関で受けられる対処法について、「つだぬま頭痛・脳神経外科クリニック」の寺尾先生に解説していただきました。

寺尾 健

監修医師
寺尾 健(つだぬま頭痛・脳神経外科クリニック)

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日本医科大学卒業。その後、日本医科大学脳神経外科学教室に入局。谷津保健病院や津田沼中央総合病院などで脳神経外科医として経験を積む。2024年9月、千葉県習志野市に「つだぬま頭痛・脳神経外科クリニック」を開院。医学博士、日本脳神経外科学会専門医、日本認知症予防学会認知症予防専門医、日本頭痛学会頭痛専門医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター。

頭痛は病気?

頭痛は病気?

編集部編集部

そもそも、頭痛は病気なのでしょうか?

寺尾 健先生寺尾先生

頭痛は病気として意識されることが少ないかもしれませんが、頭痛は一種の病気と考えられます。中には、くも膜下出血などの脳血管疾患が原因で発症する頭痛もあり、頭痛の種類によっては注意が必要です。

編集部編集部

頭痛にも種類があるのですか?

寺尾 健先生寺尾先生

そうですね。大きく分けると、脳などに明らかな異常がないにもかかわらず発生する「一次性頭痛」と、何らかの病気によって引き起こされる「二次性頭痛」があります。

編集部編集部

病気による頭痛の可能性もあるのですね。

寺尾 健先生寺尾先生

そのとおりです。急激に起こる強い頭痛や、吐き気を伴う頭痛、頭痛が急速にひどくなった場合などは、二次性頭痛の可能性があります。このような場合、早急に治療を開始しないと、後遺症が残ったり命に関わったりするため、速やかに医療機関を受診することが重要です。

一次性頭痛とは?

一次性頭痛とは?

編集部編集部

一次性頭痛の場合は、病院に行かなくてもいいのでしょうか?

寺尾 健先生寺尾先生

たしかに、二次性頭痛と比べると、早急な受診の必要はないかもしれません。しかし、最近は「頭痛外来」といった頭痛の緩和や予防を目的とした診療科も増えてきているので、頭痛に悩む人はぜひ活用していただけたらと思います。一次性頭痛に命の危険はないものの生活の質が下がるので、無理に我慢する必要はありません。

編集部編集部

頭痛外来では、どのようなことをするのですか?

寺尾 健先生寺尾先生

まずは頭痛がどんな種類で、どのように起こっているのかを適切に診断し、適切な治療を提案します。例えば、一次性頭痛の中にもいくつかの種類があり、日本人に最も多い「緊張型頭痛」、生活に支障をきたすことが多いとされる「片頭痛」、ほかにも群発頭痛などの「三叉神経・自律神経性頭痛」などに分けられます。

編集部編集部

それぞれについて教えてください。

寺尾 健先生寺尾先生

緊張型頭痛は、頭や後頭部が締めつけられるように痛むのが特徴で、デスクワークやスマートフォンの操作、ストレスなどによって肩や首の筋肉が長時間緊張してしまうことで発生します。ほかにも、眼精疲労や睡眠不足が原因になると言われています。治療法としては鎮痛剤のほか、筋肉をリラックスさせて血行を良くするための体操や低周波治療、筋緊張改善剤や抗不安薬などの薬物療法があります。

編集部編集部

片頭痛についてはいかがでしょうか?

寺尾 健先生寺尾先生

片頭痛は、頭の片側または両側がズキズキと脈打つように痛む頭痛で、吐き気や嘔吐を伴ったり、光や音に敏感になったりすることもあるのが特徴です。痛みの発作時には鎮痛薬が用いられ、症状によっては吐き気を抑える薬などを併用することもあります。日本人の約8.4%は片頭痛持ちと言われています。

編集部編集部

多くの人が頭痛に悩まされているのですね。

寺尾 健先生寺尾先生

特に働き盛りの年齢層に多くみられ、ときに仕事ができなくなるほどの強い頭痛が起こるため、社会における経済的損失が年間約3600億~2兆3000億円とも言われています。そうした背景から、片頭痛については痛みに対する治療だけでなく「予防療法」をおこなうことがあります。様々な予防方法がある中で、特に2021年からは我が国においても「抗CGRP関連抗体薬」という片頭痛に特化した新しい予防治療が導入されています。

その頭痛、医療機関で治療できるかも!

その頭痛、医療機関で治療できるかも!

編集部編集部

では、群発頭痛はどうですか?

寺尾 健先生寺尾先生

群発頭痛は、男性に多く、片側の目の周りに突然激しい痛みが15分~3時間ほど起こるのが特徴です。じっとしていられないほどの強い痛みとともに、涙や鼻水が出ることも多くあります。頭痛はまとまって(群発的に)起こり、それ以外の時期には頭痛がないのも特徴です。

編集部編集部

群発頭痛の治療法を教えてください。

寺尾 健先生寺尾先生

日本ではスマトリプタンの皮下注射が保険適用で、患者さん自身の自己注射が一般的です。また、自宅で発作が頻繁に起こる場合には、純酸素吸入も有効です。さらに、発作が起こりにくくなるような生活指導もおこなわれます。それ以外には、痛み自体を抑える飲み薬による予防療法もあります。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

寺尾 健先生寺尾先生

頭痛には様々な種類があり、軽いものから重いものまで症状は幅広く存在します。それぞれに適した治療法や予防法を取り入れることで、生活の質を大きく向上させることが可能です。もし頭痛にお悩みであれば、一度頭痛外来などで専門医に相談してみてはいかがでしょうか。

編集部まとめ

頭痛の種類や対処法について詳しく解説していただきました。頭痛の原因は多岐にわたり、適切な治療や予防をおこなうことで、症状の軽減や生活の質の向上が期待できます。1人で悩まず、専門医の診察を受けることで、自分に合った治療法が見つかるかもしれません。つらい頭痛に悩んでいる人は、ぜひ頭痛外来を頼りましょう。

医院情報

つだぬま頭痛・脳神経外科クリニック

つだぬま頭痛・脳神経外科クリニック
所在地 〒275-0026 千葉県習志野市谷津7-7-1Loharu津田沼1階
アクセス JR「津田沼駅」 徒歩2分
診療科目 脳神経外科、脳神経内科

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