「豊胸手術」は分かる？ バレる？ 医師が自然に仕上がるバストアップ法を解説

坂内先生

バレるかどうかは術式によって異なりますし、手術する医師の技量にもかかわってくるので一概には言えません。

坂内先生

一番バレやすいのは、手術後のダウンタイムだと思います。手術後は痛みが出たり、胸が腫れたり、内出血が出たりするものです。そのため、人と会う約束を入れないなどの工夫をすれば、バレることはないかもしれません。また、術式によっては傷跡が目立つこともあるので、その場合には入浴時などで気づかれるかもしれません。

坂内先生

術式によっては、触ったときに違和感があるものや冷たい感覚が残るもの、しこりが残るものなどもあります。その場合はパートナーとのスキンシップのときなどにバレてしまうかもしれません。

坂内先生

豊胸手術をしてもレントゲン検査やCT検査、MRI検査を受けることはできます。ただし、豊胸手術の術式によってはバレることもあります。例えば、シリコンバッグを乳房に入れる豊胸手術の場合、レントゲン検査やCT検査、MRI検査をするとバッグの形がはっきり写ってしまいますからバレますね。

坂内先生

前提として、豊胸手術は大きく分けると「シリコンバッグ豊胸」「ヒアルロン酸豊胸」「脂肪豊胸」の3つの方法があります。

坂内先生

分かりました。まずシリコンバッグ豊胸は、別名インプラント豊胸とも言い、シリコンジェルを充填したバッグを挿入してバストアップを図ります。シリコンバッグ豊胸のメリットは、一度に3カップ以上大きくできる点です。また、比較的費用がリーズナブルであることも特徴です。反対にデメリットとして、感触や動きなどが不自然、ほかの術式と比べて傷跡が大きい、痛みが強い、シリコンバッグが破損するリスクがある、マンモグラフィ検査を受けられないなどがあります。

坂内先生

はい。それから術後10年を目処に「シリコンバッグの入れ替え」を念頭に置かなければいけないこともデメリットです。また、シリコンバッグは破損するリスクもあり、一度手術をしたら一生使えるというわけではありません。

坂内先生

ヒアルロン酸を注入することにより、バストアップを図る方法です。メスを使わず注射だけで済む、細身で痩せ型の人でもできる、ダウンタイムが短いなどのメリットがあります。反対に、感触が硬くて不自然、持続期間が短い、最大で1カップ程度アップさせるのが限界というデメリットがあります。

坂内先生

そうですね。それから、ヒアルロン酸が体のほかの部位に流れてしまったり、しこりや異物反応が起きたり、一度注入したら取り出せないなどのリスクもあります。2022年秋、日本美容外科学会は「ヒアルロン酸豊胸は豊胸目的に推奨しない」と発表しています。

坂内先生

シリコンバッグやヒアルロン酸などの異物を使用するのではなく、自分の脂肪を脂肪吸引で採取してバストに注入する方法です。異物を使用しないので安全性が高く、感触や動きが自然、部分痩せの効果も期待できる、何回でも施術ができ少しずつ大きくできる、効果が半永久的に持続するなどのメリットがあります。デメリットとしては、効果に個人差がある、1回での効果は1～2カップ程度、痩せ型で細身の人は脂肪を採取できないことがある、脂肪吸引で凹凸ができることがあるなどが挙げられます。

坂内先生

はい。それぞれに特徴がありますが、総合的に考えると脂肪豊胸が自己組織を使うためトラブルが少なく、見た目も触り心地も自然です。また、傷跡も脂肪を吸引した部分と脂肪を注入した部分にそれぞれ4〜5mm程度の傷跡が残りますが、数カ月で薄くなることがほとんどなので、バレにくいでしょう。

坂内先生

一番大事なのは、手術するドクターの経験や実績を重視することですね。ドクターやスタッフが経験豊富で施術に慣れていて、いわゆるルーティンワークになっている方がトラブルは起きにくいでしょう。また、万が一トラブルが起きてもきちんと対応してくれる可能性が高いですね。

坂内先生

仕上がりのイメージを明確に持つことは大切です。残念ながら、なかには満足いく仕上がりにならず、修正手術を希望する人はいらっしゃいます。そうならないように、どんな大きさのバストにしたいのか、手触りや見た目、持久性などの希望を明らかにして、そのためにはどの術式を選べばいいのか、しっかり医師と話し合って決定することが重要です。

坂内先生

豊胸手術は胸を大きくする手術ですが、「胸部をボリュームアップしたら自然で綺麗な巨乳になるわけではない」ということを覚えておいてほしいと思います。担当する医師によって、仕上がりは全く変わってきてしまいます。そのため、豊胸手術を考えている人は事前にそのドクターの技量がどの程度か、ホームページなどで症例写真を調べて、自分が理想とする仕上がりに近い医師を選ぶようにしましょう。