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【闘病】怒りっぽい・忘れやすい原因は16年前の出来事に! 「高次脳機能障害」(2/2ページ)

 更新日:2025/07/10
【闘病】怒りっぽい・忘れやすい原因は16年前の出来事に! 「高次脳機能障害」

高次脳機能障害の認知を広めたい

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編集部編集部

周囲に気を付けてもらいたいことはありますか?

岡﨑さん岡﨑さん

自分で行動をコントロールできない部分があるので、軌道修正してもらえると生きやすくなります。すべてに困難なわけでもなく、すべてを介護してほしいわけでもありません。少しの気遣いと小さな配慮で、困っていることが楽になります。事実を述べても「言い訳、甘え、逃げている」と返されてしまう辛さをわかってほしいです。何一つ嘘なんかついていません。

編集部編集部

あなたの障害を意識していない人に一言お願いします。

岡﨑さん岡﨑さん

脳に障害ができるとどれだけ生きにくいか考えてみてほしいです。「明日は我が身」ということもあるかもしれません。私の場合は「命が助かってよかったね」「障害は個性」と安易に言われたくないと思っています。

編集部編集部

現在、取り組まれていることはありますか?

岡﨑さん岡﨑さん

NPO法人を運営して、社会貢献活動をしています。児童養護施設で生活する子どもたちに笑顔を届ける活動や、ひきこもりを社会に出そうプロジェクトとして、子育てに悩む親御さんのメンタルケアや高次脳機能障害の啓発活動をしています。

編集部編集部

最期に、読者へのメッセージはありますか?

岡﨑さん岡﨑さん

見た目が普通でも、特性が十人十色あり、まわりの理解を得ることは難しい障害です。高次脳機能障害について知ってもらえると、当事者に対しての対応が変わり、過ごしやすくなる当事者は増えると思います。1人でも多くの方に高次脳機能障害を知ってもらいたいと思い、YouTube上で当事者の語り場を作りました。もしよければチャンネル登録(プロフィール参照)をお願いします。

編集部まとめ

身体の異変を感じて受診したところ、16年前の事故が原因で高次脳機能障害と診断を受けられました。様々な葛藤があったと思われますが、奥様のサポートのもと、現在では高次脳機能障害の認知を広める活動をされています。「大変な当事者は多いが、当事者以上に大変なのは周りの家族だと思う。当事者には寄り添う家族や支援者が必要」と岡﨑憲司さんはおっしゃっています。また、「障害を持つ人の困難を理解し、寄り添い気遣いのある社会づくりを目指します」と今後も認知拡大や社会貢献活動を継続される予定です。今後の活動に期待が高まりますね。

この記事の監修医師