〜実録・闘病体験〜 バストケアを数カ月しなかった間に大きなしこりが… 《乳がん》(2/2ページ)

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現在も「乳がん」と戦う日々。「乳がん」を意識していない人にこそ、伝えたいメッセージとは?

編集部
現在の体調や生活などの様子について教えてください。
りんりんさん
現在はタモキシフェンというがんの増殖を抑える飲み薬を服用し、半年に一度リュープリンというホルモン注射を腹部に打っています。点滴の抗がん剤と比べると副作用は軽いですが、生理が全くこなくなってしまいました。また、更年期障害のような、イライラしやすくなる、汗をかきやすくなるなどの地味な副作用はあります。
編集部
あなたの病気を意識していない人に一言お願いします。
りんりんさん
ほかの病気と違って痛みがあるわけではないので、とても見つけづらい病気です。他人事と思わず、いつなってもおかしくないという気持ちでしこりがないかチェックする時間を、少しでも作ってほしいと願います。「私は大丈夫」と過信せず、最低でも一年に一度は健康診断に行ってほしいです。ちなみに私は一年に一度必ず健康診断に行っていて乳がん検診もしていたのに気づいたときにはステージ2の乳がんでした。だからこそ最低でも週に一度は自分自身の胸を触ってしこりがないかをチェックしてほしいと思います。
編集部
医療従事者に望むことはありますか?
りんりんさん
がん患者さんは誰もがショックを受けて悲観的になっているので、優しく寄り添っていただきたいです。
編集部
最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。
りんりんさん
病気についてはインターネットの情報だけに惑わされず、正しい情報を見てほしいですね。「インターネットの情報だけを鵜呑みにしてはいけない」と主治医の先生からも言われました。インターネットは便利ですが、古いものや信憑性が怪しいものもあります。主治医から「医療や治療法は数年で大きくかわるので最新版のがんのガイドブックを買って読むのが一番安心だ」と教えてもらいました。私も、宣告されてすぐは落ち込みました。でも「落ち込んでいる時間があったら正しい乳がんの知識をつけよう」と、乳がんのことを調べました。正しい知識を得て、病気を乗り越えていきましょう。
編集部まとめ
乳がんは早期であれば乳房を温存できる可能性もある病気です。「ひょっとしたら自分も乳がんかもしれない」「しこりがあるかはわからないけれど、ただ心配」という方も読者の中にはいるかもしれません。大事なことは一人ひとりが「乳がん」を知り、行動すること。インターネットなどの不確かな情報ではなく、まずはお近くのブレストクリニックに相談してみることが、あなたの不安を解消できる1つの方法になるかもしれません。この記事を読んで、1人でも乳がんによって悲しむ人を減らせることを願っています。