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「白湯」を飲むと健康に良いって聞くけど、「お湯」とはどう違うの?

 更新日:2023/03/27
「白湯」を飲むと健康に良いって聞くけど、「お湯」とはどう違うの?

健康に興味がある方は、「白湯」は体に良いと耳にする機会があるのではないでしょうか。白湯を飲んでみたはいいけど、どんな効果があるか、白湯とお湯の違いがよく分からない方も多いと思います。そこで今回は、意外と知られていない白湯について管理栄養士の勝間田さんに解説していただきました。

勝間田 理沙さん

監修
勝間田 理沙(管理栄養士)

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管理栄養士養成課程の大学を卒業。大学卒業後、高齢者施設の管理栄養士として就職。就職後は栄養士会に入り、栄養士大会にて「美味しいとは何か?」という論文を発表。祖父・祖母が最期を迎えるまで、食でサポートをしたいと思いこの道を目指す。「高齢者が幸せになる食事」をモットーに業務を行っている。栄養のことを幅広い方に知ってもらいたいという思いがあり、ライターとしても活動中。その他、栄養教諭・調理師・介護職員初任者研修などの資格を有する。

白湯とお湯の違い

白湯とお湯の違い

編集部編集部

そもそも、白湯って何ですか?

勝間田 理沙さん勝間田さん

お水を沸騰させ、飲める温度まで冷ました飲み物のことです。沸騰させることで、水道水の不純物を取り除きます。また、一度沸騰させたお湯は口当たりがやわらかくなり、より飲みやすくなります。白湯には古くからの歴史があり、インドのアーユルヴェーダといわれる健康法の一つとして活用されてきました。水・火・風(沸騰させて空気を入れる)の3つのステップが健康に良いと考えられているようです。

編集部編集部

お湯の定義についても教えてください。

勝間田 理沙さん勝間田さん

お湯の定義は、特に決まっていません。水を温かく感じる温度をお湯と呼んでいます。ぬるま湯・熱いお湯など、人によってお湯の解釈はその用途で変わります。

編集部編集部

白湯とお湯に、違いはありますか?

勝間田 理沙さん勝間田さん

沸騰させているかどうかが大きな違いです。白湯は沸騰させることが条件です。沸騰させていないものは、白湯と呼ぶことができません。それに対してお湯は、沸騰前、沸騰後どちらであっても温かい状態であればお湯と呼ぶことができます。

白湯が体にもたらす効果

白湯が体にもたらす効果

編集部編集部

なぜ白湯は体に良いのでしょうか?

勝間田 理沙さん勝間田さん

白湯を飲むことは、毎日の欠かせない水分補給になるうえ、体を内側から温めます。まず前提として、水分補給は体を健康に保つために大切なことです。成人の場合は体重の50〜70%を水分が占めています。白湯を飲むことで、以前より意識的に水分補給を心がけるようになります。結果、1日に必要な水分を体に取り入れられるようになり、体調が良くなる傾向にあると言われています。

編集部編集部

白湯を飲むと、どんな効果がありますか?

勝間田 理沙さん勝間田さん

代謝が良くなり、便秘の改善、肌質の改善に効果があるとされています。先ほどもお伝えした通り、水分補給は体調を整える大切な役割の一つです。白湯を飲むことによって、便秘が改善される方もいらっしゃいます。水分をとると便が柔らかくなり、出やすくなるためですね。しかし、便秘の原因は様々あるので、改善されない場合はほかの要因を探る必要があります。また、体に水分が不足していると肌荒れの原因にもなるので、適切な水分補給で腸内環境を整えることが肌質の改善にも繋がります。

編集部編集部

白湯を飲んでも効果が分かりませんでした。何か理由はありますか?

勝間田 理沙さん勝間田さん

白湯が体にもたらす効果には諸説あります。人によって体質は様々です。私達の身体は、点と点が繋がり線になるようにできています。体に良いことをすると一つだけが改善されるのではなく、それに倣ってその他の体調も良くなることがあります。例えば、今回のことを例にあげると、便秘が改善されると肌質も良くなり、結果、精神状態が安定します。このように一つの健康状態が改善されると、ほかの健康状態を改善するきっかけにもなります。また健康的な生活を送るためには、睡眠・食事・運動のバランスが整っていることが大前提にあります。白湯で効果が見られなかった場合は、一度日常生活を見直すと良いでしょう。

編集部編集部

白湯を飲むときに、注意することはありますか?

勝間田 理沙さん勝間田さん

飲みすぎには注意が必要です。白湯だけではなく、水を飲みすぎると体内の電解質のバランスが崩れてしまいます。一度に沢山の量を飲むのではなく、こまめな水分補給を心がけましょう。また、熱すぎるお湯は内臓の負担になります。飲みやすい温度まで冷まして飲むようにしましょう。

白湯の作り方と飲み方

白湯の作り方と飲み方

編集部編集部

改めて、白湯の正しい作り方を教えてください。

勝間田 理沙さん勝間田さん

やかんに水を入れ、沸騰させます。水道水のカルキ臭などが気になる場合は、10〜15分程度沸騰し続けます。火を止めたら飲みやすい温度まで冷ましましょう。このとき、水を入れて冷まさないように注意してください。コップの表面が温かく感じる温度になったら安心して飲めます。

編集部編集部

正しい白湯の飲み方についても知りたいところです。

勝間田 理沙さん勝間田さん

コップ1杯程度の白湯をゆっくりと飲むと良いとされています。入浴中や就寝中はたくさん汗をかき、水分が不足しがちです。起床時、入浴後、就寝時に白湯を1杯飲む習慣をつけることで、意識的に水分補給をするようになります。

編集部編集部

勝間田さんのおすすめする白湯のアレンジ方法はありますか?

勝間田 理沙さん勝間田さん

生姜、はちみつ、レモンを加えてアレンジも楽しめます。気分転換がしたくなったら、自分なりに工夫をしてみましょう。楽しく、健康に、長続きできる白湯生活を過ごしてください。

編集部まとめ

白湯は水分補給の手段として身体に良い効果をもたらすことが分かりました。しっかりと水分をとることで健康的な毎日を送ることができます。水分が不足しがちな起床時、入浴後、就寝前にコップ1杯の白湯を飲むことを心がけ、水分をとる習慣をつけることが大切です。

この記事の監修管理栄養士