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「脂肪溶解注射」と「脂肪吸引」効果や回数などどう違う? リバウンドしにくいのが共通点

公開日:2022/06/09
脂肪溶解注射と脂肪吸引はどう違う? メリットはどちらも「リバウンドしにくい」

食事や運動によるダイエットよりも、早く効果が得られるとして人気の高い「脂肪溶解注射」と「脂肪吸引」。どちらも女性を中心に人気の高い美容整形のメニューですが、注射と吸引ではどのような違いがあるのでしょうか。また、自分にはどちらが適しているか、どうやって選べば良いのでしょうか。「アリエル美容クリニック 大宮院」の鈴木先生に教えていただきました。

鈴木桂介医師

監修医師
鈴木 桂介(アリエル美容クリニック 大宮院 院長)

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帝京大学医学部医学科卒業。順天堂大学医学部附属練馬病院、越谷市立病院、都立大塚病院などを経て大手美容クリニック川越院院長就任。その後、「アリエル美容クリニック 大宮院」開業。日本レーザー医学会、日本美容皮膚科学会、日本美容外科学会、日本抗加齢医学会など所属。自分が試して効果を感じた治療や、大切な家族にも勧めたい治療のみ提供。一人ひとりに寄り添う美容パートナーとして、身近な美容クリニックをめざす。

脂肪を落としたい! 美容クリニックでの治療法

脂肪を落としたい! 美容クリニックでの治療法

編集部編集部

体に蓄積した脂肪を落とすのに、美容クリニックではどのような治療法があるのですか?

鈴木桂介医師鈴木先生

一般的に行われているのは、脂肪を溶かす治療と、脂肪を吸引する治療です。そのほか、近年では脂肪組織が低温に弱いという性質を利用し、特殊な機械を使用して脂肪を冷却し、脂肪細胞を破壊する施術も行われるようになりました。細かいボディメイクが可能であるため、欧米では人気の高い治療法ですが、現在、日本では脂肪を溶かす治療と吸引する治療が一般的です。

編集部編集部

脂肪を溶かす治療とは、どのようなものですか?

鈴木桂介医師鈴木先生

簡単にいうと、脂肪を溶かす効果のある成分を皮下注射することにより、薬剤が脂肪を分解して取り除き、痩身効果が得られる治療です。薬剤によって分解された脂肪は血液の流れにのり、汗や尿とともに体外へ排出されます。

編集部編集部

ダイエットではリバウンドが気になりますが、脂肪を溶かす治療の場合、リバウンドすることはないのですか?

鈴木桂介医師鈴木先生

結論からいうと、リバウンドの可能性は低いということがいえます。なぜなら、脂肪溶解注射は、脂肪細胞の数そのものを減らす治療だからです。そもそも、人間の脂肪細胞の数は成人までに決まるとされています。そして、この脂肪細胞の一つひとつが大きくなると、皮下脂肪が増えて肥満になります。しかし、食事制限や運動、エステなどでダイエットをする場合は、脂肪細胞のサイズが小さくなるだけで、脂肪細胞の数を減らすことはできません。そのため、過度なダイエットをするとリバウンドして、一度小さくなった脂肪細胞も元の大きさに戻ってしまいます。その結果、また肥満に逆戻りをしてしまうのです。

編集部編集部

脂肪溶解注射は脂肪細胞の数を減らすため、リバウンドしにくいということなのですね。

鈴木桂介医師鈴木先生

そうです。脂肪溶解注射は、脂肪を分解して体外へ排出するため、脂肪細胞の数そのものが減少します。そのため、治療が終わっても体型を維持しやすいというメリットがあるのです。

一度で目に見える効果が期待できる脂肪吸引治療

一度で目に見える効果が期待できる? 脂肪吸引治療

編集部編集部

一方、脂肪吸引とはどのような治療ですか?

鈴木桂介医師鈴木先生

わかりやすくいうと、体についている余計な脂肪を、吸引器具によって取り除く治療のことです。通常は、体の目立たない部分の皮膚を5mmほど切開して吸引器具を挿入し、脂肪組織だけを吸い出します。

編集部編集部

吸引器具を体の中に入れる時には麻酔を使うのですか? 痛みが心配です。

鈴木桂介医師鈴木先生

基本的に、まずは静脈麻酔を使用し、ほぼ眠っている状態にしてから局所麻酔をして、吸引器具を体内に挿入します。そのため、吸引器具を挿入する際には、麻酔でほぼ意識がない状態なので、痛みを感じることはないでしょう。目が覚めたら治療が終了していることがほとんどなので、痛みについてはそれほど心配しなくても大丈夫だと思います。

編集部編集部

施術の時間は、どれくらい必要ですか?

鈴木桂介医師鈴木先生

脂肪を吸引する部位にもよりますが、顔や二の腕なら1時間程度、太ももだと2時間くらいです。これは手術に必要な時間なので、麻酔をかけたり、麻酔から覚めたりするのを待つ時間を加えると、もう少し長くなります。

編集部編集部

脂肪を吸引したあと、リバウンドはしないのでしょうか?

鈴木桂介医師鈴木先生

脂肪溶解注射と同じく、脂肪吸引も脂肪細胞そのものを吸引して体外へ排出する治療法のため、リバウンドをしにくい治療法といえます。

編集部編集部

施術後に痛みや腫れなどは残りますか?

鈴木桂介医師鈴木先生

治療後に内出血腫れなどが生じます。また、吸引部位の感覚が鈍くなったり、凹凸が出たりすることもあります。ほとんどの場合、これらは時間の経過とともに消えていくので、安心してください。

編集部編集部

施術をした後、行動の制限などはありますか?

鈴木桂介医師鈴木先生

メイク、シャワーは施術をした部位を避ければ当日から可能です。ただし、入浴は1週間くらい控えてください。また施術後、3日間〜1週間は、脂肪吸引した部位を圧迫していただきます。それから施術後、1週間くらいしてから抜糸が必要なので、再度ご来院ください。

ダウンタイム? 術後の腫れ? 何を基準にどちらを選ぶ?

ダウンタイム? 術後の腫れ? 何を基準にどちらを選ぶ?

編集部編集部

脂肪溶解注射と脂肪吸引は、どちらを選べば良いのでしょうか?

鈴木桂介医師鈴木先生

両者が大きく異なるのは、一度に得られる効果の程度です。大抵の場合、脂肪溶解注射は複数回行っていただく必要がありますが、脂肪吸引は一度の治療で目に見える効果を期待することができます。そのため、一度の治療で効果を期待するなら脂肪吸引、緩やかに効果を発揮したいなら脂肪溶解注射をお勧めします。

編集部編集部

脂肪溶解注射は複数回受ける必要があるのですか?

鈴木桂介医師鈴木先生

個人差はありますが、多くの方が数回受けられています。ただし、1回の注射で効果を実感される方もいるので、一概には言えません。

編集部編集部

ほかに、選択の基準はありますか?

鈴木桂介医師鈴木先生

体に対する負荷という面で考えると、ダウンタイムが短く、治療時間も短くて済むのは脂肪溶解注射です。脂肪吸引は吸引部分の腫れや内出血だけでなく、しびれやボコつき、色素沈着などの後遺症が起きることもあります。ほとんどの場合、これらの症状は時間とともに消えますが、稀に残ることもあります。

編集部編集部

しびれやボコつきなどが残ることもあるのですか?

鈴木桂介医師鈴木先生

稀ですが、そういう後遺症が残る方もいらっしゃいます。一方、脂肪溶解注射の場合も腫れや内出血が起きることがありますが、脂肪吸引に比べて軽度です。

編集部編集部

そのほかに、選択の基準はありますか?

鈴木桂介医師鈴木先生

体のどの部分の脂肪を減らしたいかによっても、選択が変わってきます。どちらも顔、太ももやお腹、二の腕など、部分痩せに適した治療法ですが、脂肪溶解注射は脂肪量の多い部位にはあまり向いていません。一方、脂肪吸引は脂肪量の多い部位でも効果を期待することができます。

編集部編集部

どちらも脂肪を取り除く治療法ですが、治療したい部位や、効果が現れるまでのスピードによって、選択肢が異なってくるのですね。

鈴木桂介医師鈴木先生

施術を受ける人数でいえば、圧倒的に多いのが脂肪溶解注射です。しかし、効果を考えると、脂肪吸引に軍配が上がります。ただし、脂肪吸引の場合、施術して1か月くらい経て「細くなってきた」と実感する方が多いようです。なぜなら、むくみがとれ、すっきりするまで3〜6か月ほどかかると言われていますから、施術をしてすぐに完成形になるわけではないということも、覚えておいていただきたいと思います。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージがあればお願いします。

鈴木桂介医師鈴木先生

ダウンタイムの長さやリスクもあるけれど、効果が高い脂肪吸引と、ダウンタイムが短く手軽な脂肪溶解注射。どちらを選ぶべきか、迷う方も多いのではと思います。脂肪を減らしたい部位や、除去したい脂肪の分量によって、どちらを選ぶべきか、選択肢は変わってきます。カウンセリングで医師にしっかり相談し、納得のいく施術を受けることをお勧めします。

編集部まとめ

脂肪溶解注射と脂肪吸引はどちらも一長一短であり、また、身体のどの部位の脂肪を、どれだけ除去したいかによっても選択肢が変わってきます。複数のクリニックを訪れていろいろな意見を求め、信頼できるクリニックを探すことが大切だといえそうです。

医院情報

アリエル美容クリニック 大宮院

アリエル美容クリニック 大宮院
所在地 〒330-0854 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-4-4五十嵐ビル3F
アクセス JR「大宮駅」西口より徒歩1分
診療科目 美容外科