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糖尿病ってどんな病気? 糖尿病の仕組みと症状を専門医が徹底解説!

公開日:2022/05/17

副編集長の佐藤あやが、20~30代女性の気になる医療情報を専門医に聞く対談企画。今回は日本糖尿病学会糖尿病専門医 ・渥美義大先生に、糖尿病の症状や基礎知識について徹底解説してもらいました。

渥美 義大医師

監修医師
渥美 義大(クリニックフォアグループ)

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神戸大学医学部を卒業後、日本で初めて糖尿病教育入院を開始した東京都済生会中央病院で研修。その後糖尿病のみならず、総合診療、医学教育に関心があり同院にてチーフレジデント、糖尿病内科スタッフとして勤務。現在は、現役世代の糖尿病など慢性疾患管理の向上のため、質の高く、アクセスの良いかかりつけ医の実現を目指している。日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本内科学会認定医。

佐藤あやさん

佐藤あや(「Medical DOC」副編集長)

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モデル。最新医療に関心が高く、2021年8月から「Medical DOC」副編集長に。YouTubeチャンネル『教えてドクター・Medical DOC』でMCとして活動。一児の母としての目線にも注目。

そもそも糖尿病とは? 糖尿病の原因とインスリンについて

そもそも糖尿病とは? 糖尿病の原因とインスリンについて

佐藤あやさん佐藤あや

糖尿病はどんな病気なのでしょうか?

渥美 義大医師渥美先生

糖尿病というのはインスリンという体の中の糖分を下げるホルモンがうまく働かなくなることによって、血中の糖分がずっと高い状態で様々な弊害を起こす病気のことをいいます。腎臓や目や心臓、場合によって脳や体の端々など全身に症状を引き起こす病気で、普通の病気とは異なり糖尿病を診る医師というのは特定の臓器を見るわけではありません。糖尿病内科医といい、一つの病気の名前が付いており、全身を扱う医師として診断をしています。

佐藤あやさん佐藤あや

広い範囲ですね。

渥美 義大医師渥美先生

病気は一つですが影響を与えるのは全身なので、糖尿病内科医は幅広い問題に対処することになります。

佐藤あやさん佐藤あや

インスリンというのがすごく重要なのですね!

渥美 義大医師渥美先生

体の中で、血糖値を下げるただ一つのホルモンなので、すごく大事なホルモンです。

佐藤あやさん佐藤あや

糖尿病は甘い物を食べ過ぎることで起こるのですか?

渥美 義大医師渥美先生

はい、そういったことで起こります。糖尿病には2種類ありまして、1型糖尿病と2型糖尿病があります2型糖尿病が日本では90~95%で、皆さんがよく知る糖尿病といわれている病気です。2型糖尿病はストレスや暴飲暴食などの悪い生活習慣が原因で引き起こされますが、一部、遺伝的な要素で起こる2型糖尿病もあります。

佐藤あやさん佐藤あや

遺伝も関係あるのですね。

渥美 義大医師渥美先生

ご家族に糖尿病の方がいらっしゃる場合は、やはり糖尿病になるリスクが高いとされていますね。

佐藤あやさん佐藤あや

残りの数%の1型糖尿病はどういうものですか?

渥美 義大医師渥美先生

1型糖尿病というのは、インスリンというホルモンを出す「すい臓」という臓器に問題が起こる病気です。その原因は様々ですが、自己免疫疾患といって免疫が正常に機能しなくなり、体が自分の組織を攻撃してしまい起こるといわれています。

ここを読めばOK! 1型糖尿病と2型糖尿病の基礎知識

ここを読めばOK! 1型糖尿病と2型糖尿病の基礎知識

佐藤あやさん佐藤あや

改めて1型糖尿病と2型糖尿病の特徴はどんなものでしょうか?

渥美 義大医師渥美先生

まずはイメージする体格でいうと2型糖尿病の方は大きい体格の方、しかし日本人の場合は痩せている方もいらっしゃいますね。1型糖尿病の場合は必ずしも大きい体格の方ではなく、普通の体型の方や痩せている方もいらっしゃいます。年齢も1型糖尿病は小さいお子さんからお年寄りの方まで誰でも発症する可能性があります。2型糖尿病は生活習慣などの積み重ねなので、ある程度の年齢になった方が発症する疾患になります。

佐藤あやさん佐藤あや

見た目だけで発症しやすいと分かるものでもないのですね。

渥美 義大医師渥美先生

そうですね。注意しないといけません。2型糖尿病の場合は遺伝の要素もありつつ、悪い生活習慣と重なってしまうなど、少なからず食事や運動の習慣が影響することもあります。

佐藤あやさん佐藤あや

1型糖尿病の人は治療をずっと継続して行う必要がありますか?

渥美 義大医師渥美先生

基本的に治療は一生涯続くことになります。治療はインスリン療法というペン型の注射器や、機械を付け行います。日々のスケジュールや旅行のときなども、インスリンを打つことについて考えながらスケジュールを組み立てないといけませんね。生活の中でどうしてもインスリンが必要になるので負担になると思いますが、プロ野球選手、Jリーグ選手、ラグビー選手、ミスインターナショナル、ミスユニバースなど活躍された方で、1型糖尿病患者の方もいらっしゃいます。まったく自己管理ができないわけではなく、インスリン治療を行いながら、チャレンジしている方は大勢いらっしゃるのです

佐藤あやさん佐藤あや

インスリン注射は、どれぐらいの頻度で打つ必要がありますか?

渥美 義大医師渥美先生

基本的に食事を食べるときに打つので、1日だいたい3~4回です。

佐藤あやさん佐藤あや

お腹あたりに打つのですか?

渥美 義大医師渥美先生

お腹や太ももなど、あとは腕にも打てます。

佐藤あやさん佐藤あや

2型糖尿病というのは遺伝と生活習慣ですよね? 原因は何になりますか?

渥美 義大医師渥美先生

2型糖尿病の場合、インスリンは出ているが上手く機能しない、インスリンは働いているが、それを超えるぐらい血糖値が上がってしまうなどの、インスリンが頑張っても機能できない状況になってしまうことが原因です。

佐藤あやさん佐藤あや

私たちの体は食べた物に応じて、インスリンを必要量出しているということですか?

渥美 義大医師渥美先生

例えば運動不足や体重増加によって、インスリンにとって体がブラック企業みたいになってしまい、インスリンが頑張って働いても血糖値を下げるという仕事がうまくいかない環境を作りだしてしまっている状況ですね。

佐藤あやさん佐藤あや

いろいろなお話がありましたが、自分で糖尿病かもしれないと気づくには、どんなポイントがありますか?

渥美 義大医師渥美先生

自覚症状がほとんどない病気なので、気づく方法は血液検査です。ヘモグロビンA1cという糖尿病の点数と、健康診断でよく聞く血糖値です。定期健康診断で通常より少し高い値だと指摘された時に、初めて気づく方が多いようです。

佐藤あやさん佐藤あや

自覚症状はないのですね。

渥美 義大医師渥美先生

基本的には非常に症状が重たくなるまで、自分で感じることはほとんどないのが怖いところでもあります。定期的な健康診断・血液検査が大切ですね。若い方も受けてほしいです。

佐藤あやさん佐藤あや

いろいろな方が、糖尿病になりえる可能性があるということで勉強になりました! 最後に発症しないために、特にここは気をつけて欲しいというポイントがあれば、アドバイスをいただきたいです。

渥美 義大医師渥美先生

悪い食生活や運動不足が主な発症の原因になりますので気をつけていただいて、発症してしまったとき早く気づけるためにも、健康診断は欠かさず、若い方も受けていただきたいと思います。日頃の食生活など、ちょっとしたことだと思いますが、積み重ねが大切だと思うので気をつけていただければと思います。