「薬の服用はおなかの中の赤ちゃんへの影響が心配…」妊婦さん向けの花粉症対策を紹介(1/2ページ)

「妊娠中は薬を飲めない」、このように薬の服用に対して敏感になっている妊婦さんは多いはずです。とくに、花粉症のような数カ月単位で症状が続く疾患を「薬を飲みたいけれど、妊娠中だから飲めない」と、我慢している人も多いでしょう。しかし、妊娠中でも安全性が確立している薬もあるのも事実です。今回、妊娠しているときの花粉症との向き合い方を「手稲クローバー耳鼻咽喉科」の関先生に教えていただきました。

監修医師:
関 伸彦(手稲クローバー耳鼻咽喉科 院長)
札幌医科大学卒業。その後、函館五稜郭病院耳鼻咽喉科、厚別耳鼻咽喉科病院にて勤務、札幌医科大学耳鼻咽喉科助教を務める。2015年、北海道札幌市に「手稲クローバー耳鼻咽喉科」を開院。誰もが気軽に訪ねることができて、適切かつ迅速な処置が受けられるクリニックづくりを心がけている。医学博士。日本耳鼻咽喉科学会専門医・補聴器相談医、日本アレルギー学会専門医。
妊娠中は花粉症の薬も飲めないの?

編集部
一般に「妊婦は薬を飲めない」と言われていますが、花粉症の薬もダメなのでしょうか?
関先生
通常、花粉症にはアレルギーを抑える「抗ヒスタミン薬」を用いることが基本となります。そして、その多くは妊娠中の女性には適していません。ただし、妊娠中でも使うことのできる治療薬があるので、医師と相談したうえで、安全性が確立されている薬を選ぶべきです。
編集部
そもそも、どうして妊娠中は薬を控えた方がいいのでしょうか?
関先生
母親の体から胎盤を通して、胎児に血液が送られています。つまり、母親が飲んだ薬の成分が血液に取り込まれ、胎盤や血液を介して胎児にも薬の成分が届くということです。薬の種類によっては胎児に悪影響が出る可能性があるため、一般に「妊婦は薬を飲めない」とされています。
編集部
妊娠している間、ずっと薬を飲んではいけないのでしょうか?
関先生
胎児に影響が出る可能性のあるとされている薬は、基本的には飲んではいけません。ただし、医師が「胎児に影響が出るかもしれないデメリット」よりも、「妊婦を治療するメリット」の方が高いと判断した場合は、服用を許可することもあります。もっとも、胎児の臓器が形成される時期である妊娠4~16週前後は、とくに影響が出やすいので注意を払う必要があります。
編集部
なるほど。反対に、「薬を飲んでも大丈夫」という時期はあるのですか?
関先生
安定期に入って妊娠17週を過ぎると、胎児への影響が少なくなるとされています。それ以降、種類によっては使用できる薬もあります。




