コロナワクチン妊婦への接種「メリット上回る」…産科婦人科学会など発表

公開日:2021/07/12  更新日:2021/07/09

新型コロナワクチンの妊婦への接種について議論されてきましたが、6月17日に日本産科婦人科学会などが妊婦のワクチン接種を検討するよう呼びかける文書を公表しました。今回は、新型コロナワクチンの妊婦への接種について、中島先生に詳しくお伺いします。

中島 由美 医師

監修医師
中島 由美 医師

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金沢医科大学医学部卒業後、同大学病院にて小児科・内科として研修を積む。その後は複数の病院で内科医や皮膚科医として勤務。2018年より福岡市中央区に「国を超えた新しい形の医療を提供」をコンセプトに、クリスタル医科歯科クリニックを歯科医師である夫と開院。

妊婦への新型コロナワクチンの接種について

今回の日本産科婦人科学会などの呼びかけについて、詳しく教えください。

中島 由美 医師中島先生

新型コロナワクチンの64歳以下への接種が本格化する日が近いことを受け、日本産科婦人科学会などは6月17日に、妊婦も新型コロナワクチンの接種を積極的に検討するように呼びかける文書を公表しました。文書では、海外ですでに多くの妊婦が新型コロナワクチンを接種しており、妊娠初期を含めた妊婦と胎児をコロナ感染から守るメリットがあることを紹介しています。その上で、副反応をはじめとするデメリットをメリットが大きく上回るため、妊婦のワクチン接種は可能であるとの見解を示しました。

特に、感染者が多い地域に住む人や糖尿病などの持病がある人、コロナ患者と接触するリスクが高い医療従事者は積極的に接種を検討するように求めています。

妊婦が新型コロナワクチンを接種した際に起こり得る副反応は、妊婦ではない人と差がないとの見解を示しています。

副反応で発熱した際の対処法は?

新型コロナワクチンの副反応で発熱した場合、妊婦はどのように対処すべきなのでしょうか。

中島 由美 医師中島先生

発熱した際に解熱剤を使用するかどうかは、症状や体温などで異なります。新型コロナワクチンによる副反応と断定できる場合は、早めに解熱剤を服用してください。ただし、妊娠中は使用できる解熱剤が限られており、ストックしているものを安易に服用してはいけません。

妊娠中に使用できる解熱剤の代表例は、アセトアミノフェン(カロナール)です。クリニックを受診して処方してもらうか、アセトアミノフェン以外の解熱鎮痛成分が含まれていない市販薬を薬局やドラッグストアで購入しましょう。

まとめ

日本産科婦人科学会などは、妊婦が新型コロナワクチンを接種するメリットはデメリットを上回っているとの見解を示し、接種を積極的に検討するよう呼びかけています。新型コロナワクチンの妊婦への接種については、正しくない情報も含め錯綜していましたが、今回の発表によって問題がないことが明確になりました。今後も、新型コロナワクチンの接種の安全性について、最新の情報をチェックしていきたいところです。

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