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【闘病】中学で好きなものも食べられなくなった。クローン病と治療の日々(2/2ページ)

 更新日:2025/06/06
【闘病】中学で好きなものも食べられなくなった。クローン病と治療体験

病気のハンデも工夫で変わる

病気のハンデも工夫で変わる

編集部編集部

もし昔の自分に声をかけられたら、どんな助言をしますか?

フォルさんフォルさん

食事制限は辛いこともあるけれど、工夫すれば食べられるものは沢山あるということです。管理栄養士になるために、様々な病気に関する食事療法を学びました。その知識を活かして、病気を持っていても充実した食生活を送ることが出来るということを伝えたいです。

編集部編集部

あなたの病気を意識していない人に一言お願いします。

フォルさんフォルさん

当たり前のように毎日食べている食事ですが、好きなものを気にせず食べられるということは本当に幸せだということを知って頂きたいと思います。私はいつでも好きなものを好きなだけ食べられる体ではないので、病気になってからその点をとても意識するようになりました。

編集部編集部

闘病の中でお奨めしたいことなどはありますか?

フォルさんフォルさん

ほどよくストレス発散をすることがとても大事だと思います。精神的な負荷がかかると、体に負担がかかって再発の原因となりかねないからです。SNSでは同じ病気の方と繋がってさまざまなお話をさせて頂いています。身近では中々同じ病気の人はいないと思うので、同じ病気の方と悩みなどを共有し合うというのもとても良いと思います。

編集部編集部

医療従事者に望むことはありますか?

フォルさんフォルさん

クローン病が見つかってからかなりの年月が経っていますが、望むことはただ一つで、病気を完治させて何の気兼ねもなく食事を楽しみたいということです。

編集部編集部

最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。

フォルさんフォルさん

いつどこでどんな病気になるかは誰にもわかりません。特に、病気をあまり経験したことがない方や、周りにそのような方がいない場合は病気のことなど普段は考えないと思います。しかし、誰にでも病気になる可能性はあるため、少しでも体の異変に気づいたらすぐに病院を受診するということを心がけてほしいです。手遅れになる前に自分の体を見つめ直してあげてほしいなと思います。

編集部まとめ

病気を理解してくれる人の存在は、当たり前ではない。闘病体験者でないと実感しづらいことかもしれません。そんな経験をしながらも前向きにできることに取り組み、学び、仕事にも日常にも活かすバイタリティの高さは、健常者以上のものだと思います。同病の仲間を探す手段としてのSNS利用はもちろん便利ですが、弊害も潜んでいるので慎重に活用しましょう。

この記事の監修医師