花粉症対策の薬はどれがいい? いつから始めるべき?(2/2ページ)

花粉症の正体を知る

編集部
そもそも花粉症とは、どのような状態のことをいうのでしょう?
中島先生
花粉の刺激に対する過度な反応で、ヒスタミンなどの化学物質が分泌されることにより、鼻水、くしゃみ、涙、目のかゆみなどを伴います。お薬の目的は、ヒスタミンなど炎症をひきおこす働きを抑えることです。
編集部
なる人とならない人がいるのは、どうしてですか?
中島先生
花粉にさらされることを「暴露」というのですが、どの量まで暴露に耐えられるのかが人によって違うのです。このことを、バケツに例えることがあります。バケツからあふれたときが発症したときなので、鼻水などの諸症状はいきなり現れます。このバケツの大きさは人それぞれで、あふれるまでその大きさを知ることはできません。
編集部
先ほどの「舌下免疫療法」は、バケツを満たしてしまわないのでしょうか?
中島先生
その心配はありません。「舌下免疫療法」の場合、アレルゲンを体内に直接取り入れるので、暴露とは異なったプロセスです。安心してください。
編集部
年によって、花粉の感じ方が違うような気がするのですが?
中島先生
ヒスタミンの分泌量は、ストレスや思い込みなどによっても変わるからです。体調がいいと、花粉を感じないこともあります。もちろん、花粉そのものの飛散量も関係しているでしょう。

編集部
あるときから、別の花粉症に悩まされることはあるのですか?
中島先生
もちろんです。花粉の種類ごとに別のバケツがあります。フラワーショップで働いている人やガーデニングが好きな人は、常にいろいろなバケツを満たしているのでは。不安でしたら、パッチテストによる検査を受けてみてください。
編集部
いったん花粉症にかかると、もう治らないのでしょうか?
中島先生
まれにですけど、治る人がいます。原因はわかっていないものの、食物アレルギーなどでも散見されますよね。大人になったら卵が食べられるようになったとか。一方、先に紹介した手術は、治すためのものではなく、症状を出なくするための方法です。

編集部
花粉症と間違えやすい疾患は何ですか?
中島先生
代表的なのは、ウイルス性の鼻かぜです。間違えて花粉症の市販薬をのんでいても害はありません。かぜなので自然に治るから「効いた」と思うかもしれませんが、実際は別の話です。現実問題として、みなさん忙しくて、受診していられないと思います。花粉症の薬であれば、間違っていたとしても危険性はないですし、結果として治るならいいのかなと考えています。
編集部まとめ
花粉症の薬には相性がある。だから「薬が効かない」ケースを見かけるのですね。これは発見でした。医院で本格的に花粉症対策へ取り組むのであれば、症状がピークを迎える1カ月くらい前から相談してみてはいかがでしょうか。そのうえで、自分に合った方法を選択してください。
医院情報

| 所在地 | 〒336-0967 埼玉県さいたま市緑区美園四丁目18番地11 |
| アクセス | 埼玉高速鉄道「浦和美園駅」出口2(さいたまスタジアム方面)より徒歩2分 |
| 診療科目 | 耳鼻咽喉科 アレルギー科 |





