「まだ大丈夫」は危険?生活習慣病で”通院すべき人”の特徴とは
公開日:2025/12/04

健康診断で「血圧が高め」「血糖値が少し気になる」といった指摘を受けても、自覚症状がないと放置してしまう方は少なくありません。しかし、生活習慣病は症状のないまま進行する病気のため、医師の指導のもと定期的に受診して管理することが大切です。 今回は、生活習慣病とはどのような疾患なのか、そして通院すべき人の特徴や通院によって得られるメリットについて解説します。

監修医師:
鈴木 隆之(医療法人社団仁智会 鈴木内科クリニック)
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平成5年 6月 浜松医科大学・医学部 卒業
平成5年 6月 浜松医科大学 内科(研修医)勤務
平成6年 6月 東京専売病院 内科勤務
平成8年 9月 伊豆逓信病院 内科勤務
平成9年 4月 浜松医科大学 第一内科勤務
平成12年 4月 医療法人 新風会 丸山病院 内科勤務
平成14年 1月 富士宮市立病院 内科勤務
平成16年 8月 医療法人石心会 川崎幸クリニック 内科勤務
平成18年 10月 鈴木内科クリニック開院
平成13年 9月 日本内科学会認定医取得
平成13年 12月 医学博士取得
平成5年 6月 浜松医科大学 内科(研修医)勤務
平成6年 6月 東京専売病院 内科勤務
平成8年 9月 伊豆逓信病院 内科勤務
平成9年 4月 浜松医科大学 第一内科勤務
平成12年 4月 医療法人 新風会 丸山病院 内科勤務
平成14年 1月 富士宮市立病院 内科勤務
平成16年 8月 医療法人石心会 川崎幸クリニック 内科勤務
平成18年 10月 鈴木内科クリニック開院
平成13年 9月 日本内科学会認定医取得
平成13年 12月 医学博士取得
目次 -INDEX-
生活習慣病とは?|放置されやすい理由
生活習慣病という言葉は広く知られていますが、具体的にどのような病気を指すのか、なぜ多くの方が放置してしまうのかを正しく理解している方は少ないかもしれません。ここでは、生活習慣病の基本的な内容と、見過ごされやすい背景について解説します。
生活習慣病の代表的な種類
生活習慣病とは、食事や運動、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣が深く関わって発症・進行する疾患の総称です。 代表的なものとして、高血圧や糖尿病、脂質異常(高脂血症)が挙げられます。これらは動脈硬化を引き起こす主要な要因とされており、放置すると心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気へとつながる可能性があります。 また、これらの疾患は単独で存在するだけでなく、互いに影響し合いながら進行することが特徴です。例えば、高血圧と糖尿病を併発すると、それぞれ単独の場合よりも血管へのダメージが大きくなります。そのため、一つでも異常値が見つかった場合は、ほかの項目についても注意深く観察していく必要があります。生活習慣病はなぜ放置されやすいのか
生活習慣病が放置されやすい理由は、初期段階では自覚症状がほとんどないためです。 血圧が高かったり血糖値が上昇したりしていても日常生活に支障を感じることは少なく、多くの方が「今すぐ治療しなくても大丈夫だろう」と考えてしまいます。痛みや倦怠感がないため、健康診断の結果を軽視してしまうケースが多いのです。 さらに、忙しい日常の中では「病院に行く時間がない」「まだ若いから平気」といった理由で受診を先延ばしにしてしまう方もいます。しかし、自覚症状がなくても身体の内側では病気が進行していて、自覚症状が出た頃には重症化しているというケースも珍しくありません。放置がもたらすリスク
生活習慣病を放置すると、徐々に血管や内臓にダメージが蓄積していきます。 高血圧は血管壁に負担をかけ続け、動脈硬化を加速させます。 糖尿病は血糖値の高い状態が続くことで神経障害や腎臓病、網膜症などの合併症を引き起こします。 脂質異常症は血液中のコレステロールや中性脂肪が増加し、血管を詰まらせる原因となります。 これらの状態が長期間続くと、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気として表面化する恐れがあります。また、透析が必要になるほどの腎不全や、視力を失うほどの目の病気に至ることもあります。 このように、生活習慣病は静かに進み、ある日大きな健康トラブルとして現れる可能性を抱えているため、早めの対応が重要です。生活習慣病で"通院すべき人"の特徴
生活習慣病は誰にでも起こり得る病気ですが、特に通院を検討すべき方には共通した特徴があります。当てはまる点がないか確認しましょう。
健康診断で異常を指摘された人
健康診断で、血圧や血糖値、コレステロール値などの異常を指摘されていませんか? たとえ自覚症状がなくても、検査結果は身体からの重要なサインです。「去年も同じような数値だった」「少し高いだけだから大丈夫」と軽視せず、医師による詳しい検査や生活指導を受けることが大切です。 特に、複数の項目で異常値が出ている場合や、前回の検査から数値が悪化している場合には、早めの受診が必要です。医師の診察を受けることで現在の状態を正確に把握し、適切な対策を講じることができます。健康診断は単なる結果確認ではなく、病気の予防と早期発見のための貴重な機会と考え、結果を受けて改善のために行動しましょう。家族に生活習慣病の既往がある人
両親や兄弟姉妹など、家族に高血圧、糖尿病、脂質異常症の既往がある方は、自分自身も同じ病気にかかるリスクが高まります。生活習慣病には遺伝的な要因が関与しているケースが多く、家族歴は重要な判断材料となります。 家族に生活習慣病の方がいる場合、若いうちから定期的に通院して検査を受けることで、早期発見と早期対応につなげることができます。 また、医師から適切な予防策を学び、生活習慣を見直すことで発症そのものを防ぐことができる可能性もあります。遺伝的なリスクを意識し、積極的に予防に取り組む姿勢が大切です。40代以降、疲れやすい・むくみやすい人
40代以降になると、基礎代謝が低下して身体の機能全体が衰え始めます。この時期に「疲れやすくなった」「足がむくみやすくなった」「体重が増えた」といった変化を感じている方は、生活習慣病の初期症状である可能性があります。 特に、朝起きたときに顔や足がむくんでいる、夕方になると靴がきつく感じるといった症状は、腎臓や心臓の機能低下を示唆していることがあります。また、慢性的な疲労感は糖尿病や甲状腺疾患のサインとして現れることもあります。こうした身体の変化を「年齢のせい」と決めつけず、一度医師に相談することをおすすめします。通院でできること|生活習慣病を「管理」
生活習慣病は完治が難しい病気ですが、適切に管理することで健康的な生活を維持できる可能性が高まります。ここからは、通院によって得られるサポートについて解説します。
定期的な検査で早期発見・早期対応
通院の大きなメリットの一つは、定期的に検査を受けることで病気の進行を早期に発見できる点です。血液検査や尿検査、血圧測定、心電図検査などを定期的に実施することで、数値の変化を継続的に追跡できます。 例えば、血糖値やヘモグロビンA1cの推移を確認することで糖尿病の進行度合いを把握し、治療方針を適切に調整できます。また、腎機能や肝機能の数値をチェックすることで、合併症の兆候を早期に発見し、対処することが可能です。 検査結果は医師だけでなく、患者さん自身が自分の身体の状態を客観的に理解するための重要な情報だといえます。医師の指導による生活改善サポート
生活習慣病の治療において、食事や運動などの生活習慣の改善は欠かせません。しかし、具体的にどのような食事を摂ればよいのか、どの程度の運動が必要なのかを自己判断で行うのは難しいものです。 通院することで、医師や管理栄養士から個別に適した生活指導を受けることができます。 例えば高血圧の方は、減塩食の具体的な方法や血圧を下げる効果が期待できる食材について、アドバイスを受けることができます。 糖尿病の方には、血糖値の急激な上昇を防ぐ食べ方や、適切なカロリー管理の方法などがアドバイスされます。 また、運動療法についても、年齢や体力に合わせた無理のないプログラムを提案してもらえるでしょう。こうした専門的なサポートを受けることで、生活改善が継続しやすくなります。薬物療法が必要になるケース
生活習慣の改善だけでは数値がコントロールできない場合、薬物療法が必要になることがあります。薬を使うことに抵抗を感じる方もいますが、適切な薬物療法は病気の進行を抑えて合併症を予防するために有効です。 医師は患者さんの状態を総合的に判断し、必要に応じて降圧剤や血糖降下薬、脂質異常症治療薬などを処方し、薬の効果や副作用を定期的に評価しながら必要に応じて種類や量を調整します。 薬を飲むことで数値が安定すれば、将来的に薬の量を減らせる可能性もあります。重要なのは、医師の指示に従って正しく服用し、定期的に経過を確認することです。通院を迷っている方へ|早めの受診が未来を守る
「まだ症状がないから大丈夫」「忙しくて時間がない」といった理由で通院をためらっている方は多いかもしれません。しかし、生活習慣病においては、早めの受診こそが将来の健康を守る鍵となります。
通院で得られる"安心感"
通院することで得られるのは、治療だけではありません。定期的に医師の診察を受け、検査結果を確認することで「自分の身体がどのような状態にあるのか」を正確に把握できるという安心感が生まれます。不安や疑問があれば、いつでも相談できる環境があることは精神的な支えとなるでしょう。 また、生活習慣の改善に取り組む際、医師や医療スタッフからの励ましやアドバイスはモチベーション向上や維持につながります。一人で抱え込まず、医師や医療スタッフと共に健康管理を進めることで、前向きに病気と向き合えるのではないでしょうか。放置による医療費・生活のリスク
生活習慣病を放置し、重症化してから治療を始めると医療費負担の増加につながります。 例えば、腎機能が低下して透析が必要になると、年間の医療費負担が増大します。心筋梗塞や脳卒中で入院した場合は治療費に加えて、長期間のリハビリが必要になることも少なくありません。 さらに、病気が進行すると仕事や日常生活にも影響が及びます。通院や入院で仕事を休まざるを得なくなったり、体調の悪化によって働き方が制限されたりと、収入の減少につながる可能性があります。家族が介助のために生活スタイルを変えなければならないなど、周囲の負担が大きくなることもあります。 早い段階で受診し、適切な管理を続けることができれば、こうした医療費や生活への影響を抑えることができます。将来の負担を少しでも減らすためにも、早めの対策が大切です。生活習慣病は「共に付き合う病気」
生活習慣病は、一度治療すれば完治する病気ではありません。しかし、適切に管理し続けることで、健康的な生活を長く維持することは可能です。大切なのは、病気を恐れるのではなく上手に付き合いながら、自分らしい生活を続けることです。 医師は患者さん一人ひとりの状態や生活背景に合わせて、無理のない治療方針を提案します。定期的に通院し、検査や診察を受けることで、病気の進行を抑えて合併症を予防することにつながります。生活習慣病は「共に付き合う病気」であり、医師と患者さんが協力して取り組むことが成功の鍵だといえるでしょう。生活習慣病は鈴木内科クリニックにご相談を
生活習慣病を治療するクリニックは、専門的な検査体制が整っていて、継続的に通いやすい立地かどうかを基準に選ぶのがおすすめです。また、医師やスタッフが自分の生活に合わせて丁寧にアドバイスしてくれるクリニックなら、治療を続けやすいでしょう。
日野市高幡不動の鈴木内科クリニックは生活習慣病の管理において、患者さん一人ひとりの生活背景や価値観に寄り添いながら、長期的な健康維持をサポートしています。ここからは、地域の方の健康を支えるかかりつけ医として診療を行っている鈴木内科クリニックの特長を紹介します。
生活習慣病の専門的診療体制
鈴木内科クリニックは、高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病に対して、専門的な知識と豊富な経験を持つ医師が、一人ひとりの状態に合わせた専門的かつ包括的な診療を提供しています。 院内には血液検査機器や心電図、レントゲン、CAVI(血圧を測るようにして測定可能な血管年齢を判定する医療機器)などの設備が整っており、迅速かつ精密な検査が可能です。検査結果をもとに、医師が丁寧に現在の状態を説明し、今後の治療方針についてわかりやすく伝えることを重視されています。 定期的な診察と検査を通じて病気の進行状況や治療効果を継続的に評価し、必要に応じて治療内容を調整することで、患者さんにとって無理のない形で病気を管理できるよう努めているそうです。一人ひとりに合わせた生活指導・食事サポート
生活習慣病を改善するためには、薬を使うだけでなく、毎日の生活習慣を整えることが大切です。鈴木内科クリニックでは患者さんの日常生活や食生活について詳しく聞き、患者さんが実現できることから具体的な改善策を提案するよう心がけているそうです。
例えば、仕事が忙しい方には簡単に取り入れられる減塩の工夫を、運動が苦手な方には日常生活のなかでできる軽い運動をアドバイスするなど、個別の状況に応じたサポートを行っています。
また、患者さん自身が納得し、継続できる方法を見つけることが長期的な健康維持につながるという考えから、食事内容についても単に制限を求めるのではなく、患者さんが楽しみながら続けられる方法を一緒に考えるといいます。「何を食べてはいけないか」ではなく、「どうすればおいしく健康的に食べられるか」という視点で、前向きな生活改善を応援されています。
地域密着の「かかりつけ医」として継続サポート
生活習慣病の管理は、数ヶ月や数年といった長いスパンで取り組む必要があります。そのため、信頼できる医師のもとで継続的に診察を受けることが大切です。 鈴木内科クリニックは患者さんが安心して通院できるよう、地域に根ざしたかかりつけ医として丁寧な診察と温かい対応を心がけているそうです。患者さんが疑問や不安を気軽に話しやすい雰囲気づくりを大切にし、必要に応じて専門医療機関への紹介も行うことで、患者さんにとって適切な医療を提供できるよう努めているそうです。 生活習慣病が気になる方、健康診断で異常を指摘された方は、患者さん一人ひとりに合わせたきめ細かいサポートを提供している鈴木内科クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。鈴木内科クリニックの基本情報
アクセス・住所・診療時間
京王線・多摩モノレール 高幡不動駅南口より徒歩1分
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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| 15:00〜19:00 | ● | ● | - | ● | ● | - | - | - |
参考文献




