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コーヒーで高血圧は改善する?コーヒーと血圧の関係や、高血圧予防の飲食物についても解説!

 公開日:2024/02/07
高血圧 コーヒー

コーヒーによる高血圧予防についてご存じですか?本記事では高血圧とコーヒーの関係や、高血圧の予防について以下の点を中心にご紹介します。
・コーヒーが健康に与える影響
・高血圧とコーヒーの関係
・高血圧予防になる飲食物
高血圧とコーヒーの関係について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

甲斐沼 孟

監修医師
甲斐沼 孟(TOTO関西支社健康管理室産業医)

プロフィールをもっと見る
大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。2023年、TOTO関西支社健康管理室産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

コーヒーが与える健康への影響

コーヒーが与える健康への影響
コーヒーが健康にどのような影響を与えるかご存じですか?
コーヒーに含まれる成分に着目してみていきましょう。

カフェインの期待できる効果

コーヒーは多くの飲料の中でも高いカフェインを含んでいます。
カフェインには、覚醒を促進し、これによって頭がすっきりし、集中力が高まります。
さらに、利尿促進も持ち合わせており、体内の老廃物の排出を助ける役割があります。
また、中枢神経を刺激し、自律神経の働きを活性化させ、心臓の筋肉の収縮力を強化します。

ポリフェノールの期待できる効果

コーヒーにはカフェイン以上に多くのポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールは抗酸化を促進する成分で、体内の活性酸素から体を守る役割があります。
これにより、がんや動脈硬化、心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立つとされています。
また、紫外線による肌のダメージを防ぎ、コーヒーを日常的に摂取することで、肌の健康も保たれるといわれています。

心臓病、脳卒中、呼吸器疾患による死亡リスクの低下

2015年の研究によれば、コーヒーを習慣的に飲む人は、心臓病や脳卒中、呼吸器疾患による死亡リスクが低くなることが示されています。
これは、カフェインの炎症予防とポリフェノールの酸化防止の相乗効果によるものと考えられています。
特に、コーヒーに含まれるポリフェノールの一種であるクロロゲン酸は、血液をサラサラに保ち、脳梗塞や心筋梗塞の予防に役立つとされています。

リラックスタイムに

コーヒーの香りや味は、多くの人々にリラックスできる時間をもたらします。
心地よい香りを感じることで、心が落ち着き、ストレスが軽減されるといわれています。
コーヒーを飲むことは、日常の忙しさやストレスから解放されるための方法として、多くの人々に愛されています。

コーヒーと血圧の関係

コーヒーと血圧の関係
コーヒーと血圧の関係について、血圧を上昇させる交感神経の話も交えて解説します。

一時的には血圧が上がる

コーヒーは多くの人々にとって日常の一部となっており、健康への影響についても多くの研究が行われています。
コーヒーを飲むと、一時的に血圧が上昇することが知られています。
この血圧の上昇は、主にコーヒーに含まれるカフェインによるものとされています。
具体的には、約1.5〜2杯分のコーヒーに含まれる200〜300mgのカフェインを摂取することで、収縮期血圧が平均8.1mmHg、拡張期血圧が5.7mmHg上昇するとの報告があります。
この血圧の上昇は、カフェイン摂取後の1時間以内に最も顕著に現れ、最大で3時間程度持続することが知られています。
しかし、カフェインを日常的に摂取している人では、この血圧上昇は緩和されることが示唆されています。
カフェインの摂取による一時的な血圧上昇を抑えたい場合は、コーヒーを飲む前後に水を摂取したり、カフェインを控えめにしたりすることで緩和できる可能性があります。
また、カフェインを摂取する時間帯や量を調整することも考慮しましょう。

血圧が上がるメカニズム

コーヒーによって血圧が上がる主なメカニズムは、カフェインによる交感神経の刺激です。
カフェインは脳内のアデノシン受容体をブロックし、アデノシンの働きを一時的に抑制します。
アデノシンは神経伝達物質であり、リラックス効果が期待できます。
カフェインによるアデノシン受容体のブロックによって、交感神経の活性化が促進されます。
交感神経は「戦うか逃げるか」の反応を司る神経であり、ストレスや刺激によって活発化します。
カフェインの刺激によって交感神経が刺激されると、心拍数が増加し、心臓が強く収縮することで一時的に血圧が上がります。
また、カフェインは利尿も促進します。
利尿が促進されることによって、体内の水分が排出されるため、血液量が減少し、血圧が上昇することもあります。
一時的な血圧の上昇は、健康な成人にとっては通常問題ありませんが、高血圧や心臓疾患を持っている場合は注意が必要です。
カフェインを摂取する際は適量を守り、自分の体調に配慮することが大切です。
また、カフェインを摂取した後は、十分な休息やリラックスを心がけることも血圧の管理に役立つでしょう。

コーヒーを飲み続けると高血圧予防になる

コーヒーを飲み続けると高血圧予防になる
コーヒーの健康への影響については様々な研究が行われており、特に高血圧予防に関する影響が注目されています。
コーヒーに含まれるカフェインは一時的に血圧を上昇させます。
しかし、長期的にコーヒーを摂取することで、高血圧のリスクが低下する可能性が示唆されています。
これは、コーヒーに含まれる他の成分が血圧に良い影響を及ぼすことが考えられるためです。
また、コーヒーには抗酸化を促進するポリフェノールが豊富に含まれており、これが血管の健康を保つとされています。
血管が健康であれば、血圧の上昇を抑えられるため、コーヒーの摂取が高血圧予防に役立つと考えられます。

高血圧を防ぐコーヒーの飲み方

高血圧を防ぐコーヒーの飲み方
コーヒーを飲んで、効率的に高血圧を予防するにはどのような工夫ができるのでしょうか。
高血圧予防に役立つコーヒーの飲み方を紹介します。

ブラックがおすすめ

コーヒーを飲む際のスタイルは人それぞれですが、高血圧予防の観点からはブラックコーヒーがおすすめです。
なぜなら、ブラックコーヒーは砂糖やミルクを添加しないため、余分なカロリーや糖分を摂取するリスクが低いからです。
砂糖やミルクを加えたコーヒーは、カロリーや糖分が増加し、これが高血圧のリスクを高める可能性があります。
特に、過度な糖分摂取は肥満の原因となり、肥満は高血圧の大きなリスクファクターとなります。
そのため、高血圧予防を目的とする場合、ブラックコーヒーを選ぶことで、健康的なコーヒー生活を楽しめるでしょう。

1日3杯

高血圧予防に役立つコーヒーの適切な摂取量は、1日に3杯程度です。
過剰なカフェイン摂取は健康リスクをもたらす可能性がありますので、適度な量を守ることが重要です。
ただし、個人差があるため、体質や健康状態に応じて摂取量を調整する必要があります。
妊娠中や授乳中、既往症のある方は医師に相談して適切な量を確認してください。
まとめると、ブラックコーヒーを1日3杯飲むことで高血圧予防に期待が持てます。
ブラックコーヒーが特におすすめですが、個人の体調に合わせて摂取量を調整するよう心掛けましょう。
コーヒーを上手に取り入れることで、健康な生活をサポートできるかもしれません。
しかし、健康上の問題を抱えている場合は、医師の指導に従って摂取してください。

コーヒー以外で高血圧予防になる飲食物

コーヒー以外で高血圧予防になる飲食物
高血圧を防ぐ食べ物・飲み物がコーヒー以外にもあります。
日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

緑茶

緑茶は高血圧予防に役立つといわれており、多くの人に愛される健康飲料です。
緑茶には、カテキンと呼ばれる成分が豊富に含まれています。これが高血圧予防に貢献している要因として注目されています。
カテキンには、血管の収縮を抑制し、血流をスムーズにする働きがあります。
これにより、血圧の上昇を抑えます。
また、緑茶には抗酸化物質も含まれており、血管の健康をサポートする働きもあります。
緑茶を効率的に摂取するためには、1日に3〜4杯程度を目安に飲むことがおすすめです。
煮出し時間は1〜2分程度で抽出し、長時間煮出すと苦味成分が増えてしまうため注意が必要です。
ただし、緑茶に含まれるカフェインには個人差があります。
カフェインに過敏な方や妊娠中の方は摂取量を調整するか、カフェインレスの緑茶を選ぶことを考慮してください。
高血圧や既往症がある場合は、医師に相談して適切な摂取量を確認しましょう。

バナナ

バナナは美味しく栄養価の高いフルーツとして知られていますが、実は高血圧予防にも役立つ食品です。
バナナには特にカリウムという成分が豊富に含まれており、このカリウムが高血圧対策に役立つとされています。
カリウムはナトリウムとのバランスを整え、体内の水分バランスを調節する働きがあります。
これにより、余分なナトリウムが体内に溜まるのを防ぎ、血圧をコントロールするのに役立つのです。
バナナを効率的に摂取するためには、1日に1本程度を目安に食べることがおすすめです。
また、バナナは手軽に持ち運びができるため、スナックとして取り入れることもできます。
ただし、バナナは果糖が多く含まれているため、摂りすぎには注意が必要です。
1日に食べる量を適度に抑えるよう心がけましょう。
既往症がある場合は、医師に相談して適切な摂取量を確認することをお勧めします。

チョコレート

チョコレートが高血圧予防に役立つ食品として注目されていますが、その働きはカカオ含有量によるものです。
特にダークチョコレートにはカカオの含有量が高く、高血圧対策に役立つ成分が豊富に含まれています。
カカオにはフラボノイドと呼ばれるポリフェノールが含まれており、血管を拡張し、血圧を下げます。
また、抗酸化の働きも果たすため、血管の健康維持にも寄与します。
チョコレートを効率的に摂取するためには、カカオ含有量が70%以上のダークチョコレートを選ぶことが重要です。
しかし、カカオ含有量が高いほど苦味が増すため、食べ過ぎには注意が必要です。
1日に20〜30g程度を目安に摂ることがおすすめです。
ただし、チョコレートは高カロリーの食品でもありますので、摂取量を守りながらバランスの取れた食事を心掛けましょう。

まとめ

まとめ
ここまで高血圧とコーヒーの関係についてお伝えしてきました。高血圧とコーヒーの関係についての要点をまとめると以下の通りです。
・コーヒーは、自律神経の機能向上、運動能力の向上、循環器や呼吸器の機能改善、生活習慣病の予防、リラックスに役立つ。
・コーヒーを飲むと交感神経の影響で一時的に血圧が上がるが、コーヒーを飲み続けると高血圧予防になる。1日3杯ブラックで飲むことをおすすめする。
・コーヒーの他に緑茶、バナナ、チョコレートは高血圧予防に役立つ。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修医師