婦人科形成とは?治療の種類から手術の流れまで徹底解説
公開日:2024/06/24

女性のデリケートゾーンの悩みは、周囲が考える以上に深刻です。ほかの人と気安く比較できるものではないため、女性器の形状についての悩みをどこに相談すればよいかわからずに長い間悩んでいる方もいるようです。 そのような悩みに応え、デリケートゾーンの形を整えるのが婦人科形成です。女性のウェルネスを重視するうえで、重要な分野となりつつあります。 婦人科形成とはどのようなものか、どのような治療が行われているのか、手術の流れや施術のメリットなどについて解説します。

監修医師:
宮﨑 邦夫(リノクリニック東銀座)
プロフィールをもっと見る
2004.03昭和大学医学部 卒業
2004.04自治医科大学附属病院 初期研修
2006.04自治医科大学附属病院 外科後期研修
2007.04小山市民病院 外科医として勤務
2008.04自治医大形成外科 臨床助教として勤務
2010.04自治医大形成外科 病院助教として勤務
2014.04湘南美容クリニック入職
2019.02東京美容外科 入職
2020.07リノクリニック東銀座 開院
2004.04自治医科大学附属病院 初期研修
2006.04自治医科大学附属病院 外科後期研修
2007.04小山市民病院 外科医として勤務
2008.04自治医大形成外科 臨床助教として勤務
2010.04自治医大形成外科 病院助教として勤務
2014.04湘南美容クリニック入職
2019.02東京美容外科 入職
2020.07リノクリニック東銀座 開院
目次 -INDEX-
婦人科形成とは
婦人科形成とは、女性器やその周辺の機能や見た目を改善する治療です。女性器にまつわる悩みを聞いたうえで、手術やヒアルロン酸などでお悩みを解決する施術を提案して、治療を行っていくことになります。そもそも、女性器は誰にでも見せるようなものではありません。「ほかの人とは違うのではないか」をはじめとする形状に関する悩みは、気安く打ち明けられるものではないでしょう。パートナーから女性器の形状について指摘されたようなケースでは、今後の交際を継続するにあたり、重大な支障をきたすものとなりかねません。
これらの悩みを解決するための婦人科形成は、2000年代に入って注目され始めた新しい治療分野です。世界的に女性のウェルネスが重視されているなかで施術の希望者が増え、脚光を浴びるようになったといえます。
婦人科形成の主な治療の種類
ここからは、婦人科形成の主な治療の種類を紹介します。なお、婦人科形成は基本自由診療となり、保険適用外となります。
小陰唇縮小
小陰唇のサイズには個人差があり、正常なサイズについての定義はできません。ただ大陰唇から大きくはみ出し、下着に接触したり、タイトな服で違和感があったり、自転車に乗った際に挟まれて痛みを感じるようであれば大きい方だといえるでしょう。小陰唇が大きいと痛みを感じるだけでなく、蒸れることで悪臭の原因にもなります。また性交渉の際に巻き込まれるなどの支障をきたすこともあり、女性にとっては深刻な問題となります。小陰唇縮小術は、オーバーした部分を切除し、左右差なども含めて形を整える手術です。
小陰唇の左右差が大きい方も、縮小術によってサイズを整えることが可能です。小陰唇が大きい方は副皮も基本的に大きいため、後述する副皮除去を併せて行うことがほとんどです。
副皮除去
副皮とは大陰唇と小陰唇の間にある皮膚で、陰核包皮の外側にある余剰皮膚になります。ひだのような形をしている場合は、溝に汚れが溜まりやすく、デリケートゾーンの悪臭の原因となります。また小陰唇だけ切除すると、陰核包皮から副皮にかけての前方部分のボリュームが目立って残るため、同時に切除することが多いです。この副皮を手術によって切除するのが、副皮除去術です。副皮は誰にでもあるものではなく、左右片方にしかない方もいます。このため、そのままにしていても機能的な問題は生じません。ただ、小陰唇と副皮、陰核包皮とのサイズのバランスを考えると、同時に切除することが望ましいことが多くあります。
陰核包茎術
陰核包茎はクリトリスを保護している包皮が大きすぎる状態で、陰核包茎術は手術によって包皮を除去します。クリトリスは男性の亀頭にあたるもので、亀頭が露出していない男性の包茎の多くは手術の対象となります。男性の包茎が恥垢が溜まるなどして臭う原因となるように、女性の陰核包茎もデリケートゾーンの悪臭につながるのです。また、性行為時の感度低下にもつながります。陰核包皮の除去で臭いの原因を取り除き、衛生面でも改善が見込まれ、さらに性行為の感度を上げてウェルネスにつながる術式といえます。
大陰唇縮小
加齢や急激なダイエットによって、大陰唇にしわが寄ることがあります。これは、皮膚のたるみが原因です。大陰唇にしわが寄ると、若々しさがなくなったと悩む人もいるでしょう。また大陰唇が必要以上に大きくなり、小陰唇と大陰唇の間の溝に汚れが溜まりやすくなることもあります。この場合は、デリケートゾーンの臭いが悩みの種となります。こうした問題を解決するために行われるのが、大陰唇縮小術です。
大陰唇の一部、余っているところを切除することで、たるみ除去・サイズ縮小を行います。
会陰部贅皮除去術
会陰とは、膣孔から肛門までの間の部分を指します。この部分の皮膚が弛んでヒダ状になっている皮膚を切除するのが、会陰部贅皮切除術といいます。会陰部贅皮により汚れが溜まったり、違和感がある、見た目が気になるという場合が手術の適応となります。
肛門余剰皮膚切除術
肛門の皮膚のたるみの原因の多くは、血栓性外痔核などができて一時的に肛門部が腫れ、治癒した後にしわとなって残ったものです。特に女性の場合、出産後や裂肛が長い期間にわたり存在した時に生じやすくなります。必ずしも手術する必要はありませんが、皮垂があるために排便後きれいにすることが難しく、何度も拭くことで痛みやかゆみが出てしまうケースもあります。また、一度できてしまった皮垂は自然軽快が難しく、切除が必要になることがほとんどです。 この手術では、肛門の周囲にできる皮膚のたるみを切除します。皮膚のたるみを切除することで症状が改善して、快適に過ごせます。
膣ヒアルロン酸注入・膣脂肪注入
膣は出産や加齢に伴い膣や骨盤内を支える筋肉や靭帯が緩み、膣内腔が広がることがあります。前よりも膣が広がった状態だと、膣壁の圧力や弾力が落ち、セックスの時に自分の性感が低くなるだけではなく、パートナー側の性感にも悪影響を与えます。
膣ヒアルロン酸注入・膣脂肪注入は、ヒアルロン酸や脂肪の注入で膣の内腔サイズを縮小します。これによって双方の性感を高め、性生活をよりよいものにすることが狙いです。
注入するのがヒアルロン酸の場合、徐々に体内へ吸収されるので効果は永続しませんが、処置が比較的簡便で即効性のある治療となります。それに対して脂肪の場合は、移植した脂肪が生着率に応じてボリュームが増大し、生着後のボリュームは維持されるため効果が長持ちすることになります。
大陰唇ヒアルロン酸注入・大陰唇脂肪注入
加齢などで大陰唇のボリュームが減少し、大陰唇にしわができた時、ヒアルロン酸・脂肪を注入して大陰唇のハリを取り戻す手術です。しわを取る方法には大陰唇切除術もあります。ただ誰にでも見せるような部位ではないとはいえ、切除後の傷跡が残る懸念もあります。ヒアルロン酸・脂肪注入術は針穴程度の傷で負担が少なく、傷跡も残りにくいのがポイントです。大陰唇脂肪注入術の場合、太ももをはじめ別の部位から採取した脂肪を使います。
生着率に応じた脂肪によるボリュームアップが図られます。
処女膜切除術・処女膜切開術
処女膜には個人差があり、やわらかい人もいれば硬い人もいます。形や厚み、大きさなども異なり、性行為を重ねることで小さくなったり、スポーツなどの激しい運動で損傷して痕跡が残っている方もいます。また、処女膜があることで性行為の際に挿入困難になったり強い痛みを伴うこともあり、性交渉そのものに恐怖心を持ち続ける原因となりかねません。処女膜切除術・処女膜切開術は処女膜の一部を取り除く術式です。性交渉時の痛みを和らげ、性行為への忌避感をなくすために行われます。
処女膜切除術・切開術では不要な膜だけを切除・切開するため、膣が緩くなるようなことはありません。
膣縮小
膣縮小術は膣壁を切開(切除)し縫合することで膣内腔を縮め、出産などで広がった状態を元の状態に近づけます。膣ヒアルロン酸注入・膣脂肪注入との違いは、実際に膣の一部を切り取るかどうかです。本人とパートナーの性感をより高め、性生活を充実させるという狙いは同じです。手術によって膣のサイズを変えるわけですから、効果は永続します。
婦人科形成の手術の流れ
婦人科形成の対象であるデリケートゾーンの悩みは、誰にでも打ち明けられるようなものではありません。まず悩みを伺うカウンセリングを行います。形だけではなく、気になる症状があれば詳しく伺いながら、治療方針を決定します。麻酔方法は局所麻酔、静脈麻酔などから選択します。注射が苦手だったり手術への恐怖心が強い場合は静脈麻酔がおすすめです。また、術後にはエクスパレルという注射をすることもあります。72時間持続する局所麻酔で、術後も快適に過ごせます。
手術日が決まったら、当日にクリニックへ行き施術となります。
婦人科形成のメリットは?
まず挙げられるのが、女性器の形状の問題から生じる痛み・臭いなどを除去できることです。臭いの問題を解決すれば、デリケートゾーンの衛生状態を改善させることにもつながります。そして、生活の質(QOL)の向上も期待できます。
女性器のコンプレックスが原因で性行為に嫌悪感・恐怖心を持っている方にとって、原因が除去されることは性生活のさらなる充実につながるでしょう。
一方、デメリットは必ずしも希望した形や大きさにならない可能性があることや、治療による痛みや合併症のリスクを伴うことなどが挙げられます。イメージした大きさや形を手に入れるためには、医師ときちんと話し合うことが大切です。後悔しないためにも、カウンセリングをしっかり受けて、納得したうえで治療を受けるようにしてください。
女性器はデリケートな部分のため、周囲に相談できず1人で悩みを抱えている方もいるでしょう。コンプレックスに感じている方もいるかもしれません。治療を受けることでコンプレックスが解消され、自信につながる可能性があります。そのためにも、メリットとデメリットをしっかりと理解したうえで治療を検討するようにしましょう。
婦人科形成のことならリノクリニック東銀座にご相談を
最後に、デリケートゾーンの悩みに寄り添い、親身になって解決まで導いてくれる医療機関であるリノクリニック東銀座を紹介します。
婦人科形成の診療メニューが豊富
リノクリニック東銀座は、今回紹介した婦人科形成の手術を日頃から多く担当されています。
デリケートゾーンの悩みといっても、人によってその中身は異なります。日頃から多くの手術をこなしている院長による施術で、可能な限り一人ひとりの患者さんのQOL向上に努めようとされています。
またリノクリニック東銀座は、LINE公式アカウントを用いて患者さんとの連絡を密にとっているため、電話する時間がなくてもLINEで疑問点などにも答えてくれます。事前の注意事項などもLINEでお知らせしてくれるので、直前の確認がスムーズになります。
安全性と痛みに配慮した婦人科形成を実施
リノクリニック東銀座では、痛みに配慮した安全性の高い婦人科形成の施術を提供されています。 麻酔方法としては局所麻酔と静脈麻酔を用意しており、痛みに弱い方や手術に対する恐怖心を抱いている方は、静脈麻酔で受けることで安心して施術できるでしょう。 抜糸する際に出る痛みも配慮して、基本的にはボンドによる閉創をされています。 また、丁寧なカウンセリングを心がけているそうなので、お悩みや手術に対する不安など小さなことでも相談してはいかがでしょうか。患者さんの心と向き合い明るい未来へ導くお手伝い
繰り返しますが、婦人科形成において重要なことのひとつは患者さんのQOLの向上です。リノクリニック東銀座は形成外科として美しさにこだわっていますが、その基準は患者さんが満足して生きているかどうかです。 リノクリニック東銀座は誰にでも打ち明けられない深刻なデリケートゾーンの悩みに医療機関として真剣に向き合い、コンプレックスの解消に努めています。それが、患者さんの未来におけるQOL向上につながると考えているそうです。 自分のデリケートゾーンは何か変なのではないかという悩みを抱えている方は、リノクリニック東銀座に一度相談してみてはいかがでしょうか。リノクリニック東銀座の基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用・治療回数・治療期間
浅草線・日比谷線 東銀座駅3番出口徒歩3分
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00~17:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
110,000~264,000円 >各施術の詳細はこちらをご確認ください 【治療回数】4回 【治療期間】1週間~2週間
参考文献

