フィンペシアに副作用はある？効果・入手方法・注意点についても解説

フィンペシアに副作用はある？

フィンぺシアには副作用が存在します。そのため用法・用量を守り、正しく服用しましょう。副作用はAGA治療薬の1つであるプロペシアの副作用に近く、命に関わるものではありません。
フィンペシアの副作用とプロペシアの副作用が似ている理由は、フィンペシアはインドで販売されているプロペシアのジェネリック医薬品だからです。
ここからはフィンペシアの副作用について解説していきます。重篤な悪影響を与える副作用が出た場合は速やかに服用を中止し、医療機関に受診しましょう。

性機能障害

フィンペシアの副作用として多く確認されるものとして、性欲減退・勃起機能不全の2種類です。どちらも性機能障害に分類され、合算し1.8%の人が性機能障害の副作用が認められました。
性機能障害は男性にとって強い不安を覚える症状のため、服用に慎重になる人は珍しくありません。しかし精神的不安は心因性勃起不全に繋がるため、過度の心配は避けましょう。
服用してしばらく経った後、これまで通りの性欲を維持できない・勃起機能不全を自覚した場合、処方してもらった医師に相談するとよいでしょう。

肝機能障害

重大な副作用として肝機能障害が確認されています。割合としてはフィンペシア・プロペシアを服用した人の1万人に1人とされており、非常に低いです。
しかしこの副作用は日本人特有という訳ではなく、海外でも同等の割合で発生しています。自覚症状としては体のだるさ・食欲低下・嘔吐などです。
服用後明らかに不調を自覚した場合、一度血液検査を受けてみましょう。γ-GTP・AST・ALTといった肝機能に関する数値の確認が、一般的な検査です。
血液検査の結果、服用前と比べて服用後にこれらの数値が悪化した場合、フィンペシア服用が肝機能に悪影響を与えている危険性があります。投薬中止の判断は医師に従い、自己判断で投薬中止の判断は行わないようにしましょう。

アレルギー反応

フィンペシアの有効成分はフィナステリドと呼ばれ、プロペシアと同じです。このフィンペシアや医薬品の添加物に対して、アレルギーを起こす場合があります。
アレルギー反応は人によってさまざまで痒みを感じる軽度なものから、アナフィラキシーを起こす重篤な場合もあるため注意が必要です。
服用後同じ症状が複数回続く場合、処方してもらった医師に相談し服用を続けるべきか確認を行いましょう。

抑うつ

摂取した際の副作用として頻度は不明であるものの、副作用として報告を受けている症状として抑うつが挙げられます。抑うつはうつ病の際に見られる症状で、気分の落ち込み・イライラが主な症状です。
また睡眠不足・食欲減退・体重増加など身体や、免疫力・生活習慣などさまざまな面で悪影響を与える危険性があります。
服用後、特に生活に変化はないが抑うつ状態を自覚した場合、フィンペシアによる副作用が原因の可能性があります。医師に相談し、服用の中止が必要か相談してみましょう。

フィンペシアの効果は？

フィンペシアはAGA治療に使用されており、ヘアサイクル・髪質改善の効果が期待できます。服用することで額の生え際・頭頂部の薄毛が改善され、太く長い髪が生え揃うようになります。
先ほど解説した通り、フィンペシアの主成分はプロペシアと同じフィナステリドです。そのため得られる効果もプロペシアと重複します。
フィンペシアはプロペシアと同じく、3ヶ月から半年程で効果を実感する人が多いです。しかし、効果の実感するタイミングは個人差があります。
フィンペシアを服用する際は、副作用に加えて購入時のリスクを考慮してから行いましょう。

ジヒドロテストステロン（DHT）の生成を抑制

AGAが発生する原因として代表的なものは、ジヒドロテストステロン（DHT）と呼ばれる物質です。この物質はAGAを発症している男性の頭皮から、多く確認されています。
特にDHTの発生が確認されるのは脱毛が確認されている箇所です。このDHTは男性ホルモンの1種であるテストステロンが、5αリアクターゼと呼ばれる酵素によって変換されて生成されます。
フィンペシアに含まれる有効成分のフィナステリドは、5αリアクターゼを阻害する力を持っているため、結果としてDHTの生成を阻止しAGAの改善が期待できます。

AGAの進行を抑制

AGAの進行を抑制する医薬品の多くは、5αリダクターゼと呼ばれる酵素を抑制することが重要です。フィンペシアはその効果を持っているため、AGA治療において有効な医薬品として利用されています。
5αリアクターゼの抑制は医薬品だけでなく、食生活を始めとした生活習慣の改善に効果的です。
AGAの進行を抑制するには医薬品を利用した治療は必要不可欠です。しかし医薬品だけで完璧に抑制は行えません。
専門の医師と相談し、さまざまな面からAGA対策に取り組むことが重要です。

フィンペシアの入手方法

ここまでフィンぺリアの作用・副作用について解説してきました。ここからはフィンぺシアの入手方法について解説していきます。
フィンペシアはインド・ムンバイに拠点を置く製薬会社が販売を行っているジェネリック医薬品です。
プロペシアのジェネリック医薬品は複数存在しますが、その中でもフィンペシアは安価で購入できます。
その理由としては製造・流通どちらもインドが一括して行っているため、コストを安く抑えられるためです。
入手方法はクリニックから購入するか、通販で購入するかの2種類です。必要な費用やリスクについても解説するため、購入時の参考にしてください。

クリニックでの処方

クリニックでフィンペシアを処方してもらい購入する場合、1ヶ月分は約7,000円（税込）です。フィンペシアはフィナステリドを1mg配合している医薬品が中心となっています。
フィナステリド1mgを含んでいるジェネリック医薬品であるプロペシアをクリニックで処方してもらう場合、5,000～8,000円（税込）と金額が大きく変動します。
医院によってはプロペシアの方が安く済むため、購入を検討する際は医師と相談しどの医薬品を処方してもらうか決定しましょう。

通販

フィンペシアを購入する方法はクリニックで処方してもらうだけでなく、個人輸入・輸入代行で入手するという方法も存在します。
この場合は安全面のリスクが高くなりますが、処方してもらった場合と比べ非常に安価でフィンペシアの入手が可能です。
具体的には1ヵ月分のフィンペシアを1,000円以内で購入できるため、輸送費を含めた場合でもクリニックで処方されるより8割以上お得に購入できます。
しかし安全面を考えると個人輸入は危険なため、多くの医院では個人輸入を推奨していません。フィンペシアの購入する際、クリニックを使わずに個人輸入を行う使用者が多いことが現在問題視されています。

偽物が出回っているため注意する必要がある

フィンペシアを通販で購入する場合、処方してもらう時と比べるとリスクが多いため注意が必要です。その中でも懸念すべきリスクは、フィンペシアの偽物が存在する点です。
クリニックで処方され確認されたフィンペシアと違い、個人輸入の場合は箱に書かれた成分が正しいか判別できません。そのため箱をすり替えた偽薬の可能性や、粗悪な医薬品を服用してしまう危険性があります。
最悪の場合、偽物の薬を購入し健康被害が発生する可能性もあるため、フィンペシアを服用する場合はクリニックで処方してもらい購入するようにしましょう。

フィンペシアの注意点

フィンペシアはAGA脱毛に効果のある医薬品です。それ以外の症状には効果はありません。
そのため薄毛治療としてフィンペシアを服用する際は、医師からAGAによる脱毛かどうか診断を受けてから服用しましょう。自己判断での服用は非常に危険です。
ここからはフィンペシアを服用する際の注意点を解説していきます。服用する際は医師の指示に従い、注意点を守って正しく服用しましょう。

用法・用量に注意

服用方法は基本的に1日1錠です。食事の前後などタイミングは左右されないので、忘れないタイミングを作り服用するよう心がけましょう。
飲み忘れが頻発すると十分な効果を得られません。しかし飲み忘れたから、という理由で1日に2錠摂取するなど用法・用量を守らないのは危険です。
飲み忘れが発覚しても1日1錠をきちんと守り、継続的に服用を続けることを心がけましょう。

飲み合わせに注意

フィンペシア服用中はグレープフルーツが含まれる料理・飲み物を摂取しないようにしましょう。
フィンペシアに含まれるフィナステリドは、肝臓・小腸に存在するシトクロムP4503A4（CYP3A4）と呼ばれる酵素によって代謝されます。
グレープフルーツに含まれるフラノクマリンは、このCYP3A4の働きを阻害するため副作用が強く出てしまう危険性があります。
フラノクマリンはオレンジ・ライムなど柑橘系の果実に多く含まれているため、フィンペシアの服用を開始した場合はこれらの食品には念のため注意しておきましょう。
全てのフラノクマリンが含まれている食品が食べられないわけではないため、医師と相談し食事に関する相談を行うのも効果的です。

フィンペシアの禁忌は？

フィンペシアの服用が禁忌とされるケースは複数存在します。これから解説する条件に該当する人は服用できません。
フィンペシアは男性ホルモンに作用して薄毛を改善する治療法です。男性ホルモンを左右することでバランスが崩れ、体調が崩れる・ストレスによる抜け毛などに繋がる可能性があります。
フィンペシアが服用できる条件をきちんと理解し、正しく服用することが重要です。ここからはフィンペシアの禁忌について詳しく解説していきます。

女性

女性の薄毛としてFAGAと呼ばれる症状が存在しますが、女性のフィンペシア服用は禁忌とされています。また錠剤に含まれるフィナステリドは皮膚から吸収されるため、誤って粉砕してしまった錠剤に触れるのも禁忌です。
フィナステリドはテストステロンを始めとする男性ホルモンを抑制しますが、女性が体内で分泌できるテストステロンは男性と比べると10%程度しかありません。
そのためフィンペシアを服用すると体調不良の原因に繋がるため、家族・パートナーに女性がいる場合は誤飲しないよう取り扱いに注意しましょう。
また妊娠中の女性がフィナステリドを経口・皮膚から摂取すると、男児の生殖に悪影響を及ぼすと示唆されています。実例はありませんが、注意事項として覚えておきましょう。

20歳未満の人

未成年の場合でも若年性AGAを発症する可能性は存在します。AGAを発症した人の1割が高校生であることが、統計により判明しています。
そのため10代のうちからAGA対策を始めることは、長期的な視野で薄毛予防に効果的です。しかし20歳未満の場合、フィナステリドが含まれる医薬品の服用は禁忌とされています。
理由としてはフィンペシアのように男性ホルモンを抑制する医薬品の摂取は、未成年の成長を阻害する危険性があるためです。
そのため未成年のAGA治療は、ホルモン抑制を必要としないアプローチが求められます。未成年のAGA治療を掲げているクリニックは複数存在するため、治療可能な医院を探しカウンセリングを受けてみましょう。

前立腺がんの検査を受ける前の服用にも注意

前立腺がんの検査を受ける際は、フィンペシアを服用していることを必ず申告しましょう。
前立腺がんを調べる際に用いられる腫瘍マーカーであるPSA（Prostate-Specific Antigen）は、フィナステリドによって数値が40～50％低下します。
本来であれば基準値を超えていた場合でも、フィナステリドの効果により数値が低下し見逃してしまう危険性があります。
健康診断・がん検査を受ける際は事前にフィンペシアの服用を申告し、数値を調整してもらいましょう。

フィンペシアを個人輸入するのは危険？

フィンペシアは個人輸入で入手ができる医薬品です。しかし個人輸入の場合さまざまなリスクが存在します。
個人輸入を行う場合は効果のない薬品を購入する可能性があるだけでなく、安全面をクリアしていない医薬品を飲んでしまう危険性があります。
国内で認可された医薬品の場合、正しく服用していたにも関わらず副作用により治療が必要となった場合、医薬品副作用被害救済制度が利用可能です。
しかし個人輸入の医薬品を使用した場合、上記の制度は使用できません。フィンペシアの服用を検討している人は、医院で処方してもらうのが安全です。