目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 医科TOP
  3. 医科コンテンツ
  4. 内視鏡検査の流れは?胃カメラ・大腸カメラの痛みや検査の受け方

内視鏡検査の流れは?胃カメラ・大腸カメラの痛みや検査の受け方

 公開日:2024/07/30

消化器の病気を発見するには、レントゲンや便潜血検査よりも内視鏡検査の方が精度の高い結果を得られます。直接医師が高精度カメラで消化器内部を診ることで、わずかな病変も発見し、早期対応が期待できます。

とはいえ、体内にカメラを入れるのは怖い、痛いのではと不安になる方もいるでしょう。

今回は内視鏡検査について、上部内視鏡の胃カメラと下部内視鏡の大腸カメラとは何か、検査の流れや方法について紹介します。内視鏡検査の流れを知って、ぜひ内視鏡検査による病気の早期発見につなげてください。

松浦 裕史

監修医師
松浦 裕史(久松町まつうらクリニック)

プロフィールをもっと見る
2000年 帝京大学医学部 卒業
2001年 東京女子医大病院消化器病センター外科(現消化器・一般外科)
2008年 城東社会保険病院(現JCHO東京城東病院)外科医長
2013年 医療法人社団墨水会 理事
トルナーレ内科外科 院長
2019年 久松町まつうらクリニック 開院

内視鏡検査とは?

内視鏡検査とは?
内視鏡検査とは、先端に高性能カメラが付いたスコープを直接消化管へ送り、医師がモニターで消化器内部を診ながら病気や病変がないか目視によって確認する検査手法です。カメラの先端には処置具が付いていて、病理検査へ回すための組織の採取や簡単なポリープ切除手術なども可能です。
内視鏡検査で異常が見つかり、そのまま手術、処置が行われることもあります。内視鏡検査には大きく分けて、胃内視鏡検査大腸内視鏡検査があります。

胃内視鏡検査(胃カメラ)

胃カメラという言葉は聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。胃内視鏡検査胃カメラと呼ばれるものです。
胃カメラは口か鼻からカメラの付いたファイバーを通し、食道、胃、十二指腸まで検査します。食道がん、胃がん、十二指腸がんの早期発見が代表的です。
それ以外にも胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、ポリープなども早期発見や手術が可能です。また、胃炎と診断されれば処置具で胃の細胞を採取し、ピロリ菌検査にかけることもできます。ピロリ菌検査は、血液や呼気検査でも行えます。ピロリ菌が陽性となった場合、抗生物質を飲んで治療します。

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

胃カメラで検査できるのは、十二指腸までです。そこから先の消化器は、肛門からスコープを通して体の下部から検査します。これは大腸内視鏡検査で、大腸カメラとも呼ばれます。
大腸内視鏡検査は、肛門・直腸・大腸・小腸まで検査できる手法です。気になる病変があれば処理具で採取して病理検査に回して精密検査します。
胃内視鏡検査と同様に、がんの早期発見・ポリープの発見・クローン病など腸疾患・憩室の有無などを確認できます。便潜血検査だけでは早期の病気発見ができず、痔ろうによる出血なのか消化器の病気なのかわからないこともあり、直接カメラで診て検査した方がよりしっかりした結果が出るでしょう。

内視鏡検査の流れ・受け方

内視鏡検査の流れ・受け方
受診する人にとって内視鏡検査の負担は、胃内視鏡検査よりも大腸内視鏡検査の方が大きいでしょう。胃内視鏡検査は食べたものを消化し、胃にものがなければその日に申し込みも可能ですが、大腸内視鏡検査下剤によって便をすべて排出する必要があります。
胃内視鏡検査大腸内視鏡検査は、病院が対応できるなら同日でも可能です。ここからは、内視鏡検査の詳しい流れを解説します。病院によって腸管洗浄液の種類が異なるなど細かい差異はありますが、大きな流れは共通しています。

検査前日

胃内視鏡検査大腸内視鏡検査で異なりますので、両方受ける場合は大腸内視鏡検査に合わせることとなります。
胃内視鏡検査だけの場合は、前日21時頃までに夕食を済ませることが多いです。それ以降は、水またはお茶のみ摂取可能です。常用薬がある場合は、医師の指示に従うようにしましょう。
大腸内視鏡検査の場合、前日は低残渣食(消化がよく腸に残らない食事)を指定されるでしょう。おかゆやクラッカーなどですが、薬局やドラッグストアで大腸内視鏡検査前日の食事セットを購入することも可能です。21時以降は食事を控え、水またはお茶のみの摂取となります。

検査当日

胃内視鏡検査だけの場合は、食事を摂らず病院へ行きます。お水やお茶は少量であれば問題ありません。
大腸内視鏡検査の場合は、食事を摂らないだけでなく、検査前に下剤を飲んで腸をきれいにする必要があります。家で飲んでから病院へ行く場合と、病院で飲む場合があるので、病院で確認しましょう。
病院へ行くのは、自家用車や自転車ではなく、公共交通機関が推奨されます。特に検査のために鎮静剤を使用する場合は、公共交通機関を利用するかご家族などに送迎してもらうのがよいでしょう。

検査前準備

大腸内視鏡検査を行う場合は、検査前に腸管洗浄液(下剤)を1~1.5リットル服用します。腸管洗浄液は濃いスポーツドリンクのようなもので、これを1時間に1リットルのペースで飲んでいきます。そのうち便意を催すので、トイレで排便します。徐々に便が固形から液状になってどんどん薄くなり、最終的に腸内が洗浄された色になり、これ以上便が出てこない状況になったら検査となります。

検査

胃内視鏡検査はそのままの服装で受けますが、大腸内視鏡検査は検査着に着替えてから検査となります。
内視鏡検査では体に異物を入れるため、痛みや不快感を軽減する対策を行います。胃内視鏡検査では鼻や喉に局所麻酔を施し、希望者には鎮静剤の点滴を行うこともあります。大腸内視鏡検査でも肛門に局所麻酔をし、鎮静剤の点滴を行う場合があります。
鎮静剤は全身麻酔とは異なり、ウトウトと眠っているような状態になります。

検査結果通知

胃内視鏡検査は10分、大腸内視鏡検査は20分程で終わります。鎮静剤を打っている場合、鎮静剤が切れるまでベッドで休憩することとなります。
検査後は、実際に内視鏡で撮影した画像を見ながら医師より詳しい検査結果の説明があります。何も問題がなければそれで終了となり、生検やポリープ切除などを行った場合は詳しい説明があります。

検査後

鎮静剤が切れるだけの十分な休憩をして、何もなければ検査終了です。
検査後の食事は、やわらかい食事や消化のよいものから徐々に食べ始めます。また、食事制限や下剤を服用しているため、水分と甘いものを摂って、低血糖や脱水を防ぐようにしましょう。
以後、病理検査で何か病気が見つければ治療となり、問題なければ次回の定期健診を待ちます。

内視鏡検査は痛みや苦痛がある?

内視鏡検査は痛みや苦痛がある?
内視鏡検査で激痛を感じるということはあまりないですが、異物を体に入れるため、胃腸の異物感が不快に感じることがあります。
胃内視鏡検査の場合、喉に異物が通るので麻酔をしないと嘔吐反応が起きることがあります。
大腸内視鏡検査では、カメラから空気を出して腸を膨らませます。直腸を膨らませると便意を催したり、お腹が張って苦しく感じる方もいるでしょう。
全般的に内視鏡検査は耐えがたい苦痛というのはなく、鎮静剤を使用すればウトウトしている間に内視鏡検査は終了します。

内視鏡検査を受ける医院の選び方

内視鏡検査を受ける医院の選び方
内視鏡検査を受ける医院を選ぶ際は、以下の点をチェックしましょう。
まず、日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医が在籍しているか確認しましょう。
そして、内視鏡機器の設備が整っているかチェックしましょう。新しい内視鏡システムを導入しているかどうかは、検査の質に大きく影響します。新しい設備であれば画質が向上し、より小さな病変も発見しやすくなるでしょう。
鎮静剤を使用できるかどうかもポイントとなります。医院によっては鎮静剤を取り扱っていない場合もあるので、事前に確認してください。
予約の取りやすさやアクセスの良さも大切です。生活スタイルに合わせられる病院を見つけましょう。

内視鏡検査のことなら久松町まつうらクリニックにご相談を

久松町まつうらクリニック外観
内視鏡検査を受けようか考えている方は、久松町まつうらクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。まつうらクリニックの特徴を紹介します。

胃内視鏡検査には吐き気の起こりにくい鼻からの極細内視鏡を導入

胃内視鏡検査は、口から入れる内視鏡と鼻から入れる内視鏡があります。これまで主流だった口から入れる経口内視鏡は、舌の根本にスコープが触れるため嘔吐感を引き起こす原因となっていました。それに比べて久松町まつうらクリニックで使用している鼻から入れる経鼻内視鏡は、細い高画質のスコープを鼻から入れるため舌に触れることなく吐き気が起こりにくいという特徴があります。また、会話もでき、リラックスした状態で検査を進められます。

鎮静剤を使用した不快感の少ない内視鏡検査

久松町まつうらクリニック
まつうらクリニックでは、鎮静剤を使用した不快感の少ない内視鏡検査を実施しています。鎮静剤を使うことで、ウトウトと眠ったような状態で検査を受けることができ、苦しさや違和感を感じにくい状態で検査を終えられます。

なお、鎮静剤の副作用の可能性はゼロではありません。副作用リスクのあるご高齢の方や肝臓、腎臓が悪い方は事前に相談するようにしましょう。

内視鏡検査の経験が豊富なクリニック

内視鏡検査は、担当する医師の技量次第で、苦痛を感じにくいことも、逆に大変つらい思いをすることもあります。

久松町まつうらクリニックには、日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医である院長をはじめ、経験豊富な医師が検査を担当します。患者さんの診療においては、最初の受付から検査後のケアまで、きめ細やかな対応を心がけているそうです。初診時には丁寧な問診を行い、内視鏡検査の必要性や手順についてわかりやすく説明されます。検査中は患者さんの不安や苦痛をなるべく抑えるよう細心の注意を払い、検査後は結果について詳しく解説し、今後の治療方針を一緒に考えていくそうです。

さらに、必要に応じて高度な医療機関と連携する体制を整えています。例えば、検査中に悪性腫瘍の疑いがある組織やクリニックでの対応が困難な疾患が見つかった場合、速やかに適切な専門病院の紹介をするバックアップ体制を整えています。

久松町まつうらクリニックは患者さん一人ひとりに寄り添い、検査前の不安から検査後のフォローアップまで、継続的かつ包括的なサポートを提供されています。内視鏡検査を検討している方は、まつうらクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

久松町まつうらクリニックの基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療回数・治療期間

都営浅草線 東日本橋駅より徒歩3分

東京都中央区日本橋久松町10−8 フィルパーク日本橋久松町 2階

診察時間
10:00~13:00
15:30〜18:00

※診療受付時間は9:30〜12:30、15:00〜17:30

【費用】
大腸カメラ検査(観察のみ)
 3割負担 6,000円〜7,000円
 1割負担 2,500円前後
病理組織検査 +3,500円前後(採取した部位や数により異なる)
ポリープ切除 +20,000円前後(採取した部位や数により異なる)
【治療回数】1回
【治療期間】1日

この記事の監修医師