二重整形の失敗例を解説｜二重整形はやり直せるのか・成功させるポイント・クリニックの選び方もご紹介します

二重整形とは？

手術によって上瞼に二重のラインを入れることで、目を大きく見せるのが二重整形です。
ひと口に二重といっても、その形や幅などで顔の印象は大きく変わります。そのため失敗したと感じる人も多いのです。
二重整形は慎重に行うこと、自分に合った二重をイメージすることが必要になります。
主な二重整形には埋没法と切開法の2種類の方法があり、クリニックではまず二重手術をどの方法で行うかを患者の意向で決定します。
日本での二重整形の8〜9割は埋没法で行われているといわれますが、それぞれの手術について詳しく解説していきましょう。

二重手術の種類

二重整形手術には埋没法と切開法の2種類の方法があります。正確には切開法の中には全切開と一部切開がありますが、大きく分けると2種類です。
それぞれの方法にメリットや注意点があり、どちらを選ぶかも二重手術の成功には大きくかかわります。2つの方法について詳しく解説していきましょう。

埋没法

二重整形手術のうち8〜9割がこの方法で行われるほど、二重整形の主流となっているのが埋没法です。
埋没法は切開して二重にするのではなく、瞼に糸を埋め込んで二重にする方法で比較的リスクの少ない手術といわれます。
埋没法の手術方法は、医療用の糸で瞼を開ける時に使う筋肉と瞼の裏の皮膚を結びつけることで、二重にする方法です。
比較的簡単に行えるため多くの人に選ばれる方法ですが、その理由は次のようなメリットがあることでしょう。

• 手術時間が短時間で済む
• ダウンタイムが短い
• 痛みや腫れが少ない
• やり直しが可能

手術時間は両目で10〜20分と短時間で、痛みや腫れもほとんどないのが特徴です。またダウンタイムが短いのもメリットといえるでしょう。
そして大きなメリットに、もしも満足いかなかった場合には比較的簡単にやり直しができる点が挙げられます。
もちろん埋没法にもデメリットがあり、次のことに注意が必要になります。

• 数年で元に戻る可能性がある
• 脂肪の多い瞼には手術できない場合がある
• 左右でわずかな差ができる場合がある

まれに糸がとれて元に戻ることがあります。これは手術の方法や体質・癖などで3〜5年くらい経って起こる場合が多いです。
左右で完璧に差のない二重になることは難しく、脂肪の多い瞼の場合は手術できないこともあります。
埋没法にはスタンダードな方法や、年数が経ってもとれにくい方法など患者に合わせた方法が選べる場合もあるので相談してみましょう。

切開法

二重整形のもう一つの方法は切開法です。切開法には全切開と部分切開の２種類の方法があります。
瞼を切開して半永久的な二重を作るのが切開法です。瞼を1、2cmほど切開して二重を作るのが部分切開で、3、4cmほど切開するのが全切開です。
瞼に脂肪が多く埋没法を選ぶことができなかった人も、切開法なら二重整形を受けることができます。
切開法の場合一部切開は約20分ほど、全切開は約30分ほどの手術時間になります。切開法のメリットを挙げてみましょう。

• 半永久的に二重が保てる
• はっきりとした二重が可能となる
• たるみの改善にもつながる

メリットは半永久的に二重が保てるということです。埋没法では年月が経つほどにとれてしまう可能性がありますが、切開法ではほぼ永久的に保てます。
また切開して脂肪を取り除くこともできるため、たるみの改善にもつながる方法です。
ただ切開法にもデメリットがあります。デメリットを挙げてみましょう。

• ダウンタイムが長い
• 傷が残る場合がある
• 元に戻したりやり直すことはできない

切開法の場合、個人差はありますが平均的なダウンタイムは1〜3ヶ月といわれています。
腫れや痛みのピークは3週間前後でそれ以降は徐々に落ち着いてきますが、3ヶ月ほどかかる場合もあるほどです。
切開しているため傷が残ります。2、3ヶ月で徐々に目立たなくなる可能性はありますが、うっすらとした傷は残ると考えてください。
埋没法は元に戻すことややり直すことができますが、切開法はやり直すことはできません。手術前にしっかりと自分の意向を伝える必要があります。

二重整形の失敗例

二重整形は比較的簡単に行われることの多い整形手術ですが、まれに失敗と考えられる症例もあるのが実情です。
失敗例としてはどのようなことがあるのか、埋没法と切開法での失敗例をそれぞれ見ていきましょう。

埋没法の場合

埋没法での二重整形は比較的失敗の少ない方法ですが、失敗例もあります。どのような事例があるのか解説します。

• 自然さがない
• 瞼のしこり
• 瞼が腫れる
• ハム目（二重が広すぎる）
• ものもらいができやすくなった

やはり一番多いのは、自然さがないという事例です。自分の描いていたイメージと違ったという場合も含めて、思っていたのと違うという失敗例です。これは埋没法に限りませんが、最初にしっかりと自分の希望を医師に伝えていなかったことで起きやすい失敗といえます。
個人個人で合う二重の幅は違ってきます。ちょうど良い幅などは医師に相談すべきですが、自分の思い描く二重の状態を医師に伝えることが大切です。
瞼にしこりができてしまったという場合は、糸の結びめが浅いことが原因の場合が多いです。瞼が腫れるのは二重整形手術の場合は、ある程度想定しておく必要があるでしょう。
埋没法の場合は、比較的瞼が腫れにくい・ダウンタイムが短いというケースが多いので、失敗したと感じる人もいるのでしょう。
しかし、腫れはどの場合でも起こります。平均で10日くらいは腫れると考えてください。特に二重の幅を広くした場合は腫れやすいです。
あまりにひどい腫れが1ヶ月以上引かない場合は、医師に相談する必要があるでしょう。二重の幅を広くし過ぎた場合に、目が小さく見えてしまう「ハム目」と呼ばれる症状になることがあります。
二重手術後からものもらいができやすくなった、という事例がまれにあります。瞼板腺に糸を詰まらせた場合に炎症を起こすことが原因です。
今まで一重だった瞼が二重になることで、どことなく不自然さを感じてしまうことはあるでしょう。埋没法での二重瞼は完成するまでに、半年ほどかかる場合もあります。手術後すぐに不自然だと決めつけるのではなく、少し待ってみてください。
徐々にイメージ通りの二重になっていく場合もあるのです。もちろん医師への相談は必要ですが、焦って決めつけないことも大切です。

切開法の場合

二重整形手術の切開法での失敗例には次のような事例があります。

• 傷が残ってしまった
• イメージと違う（不自然さが目立つ）
• 左右が対称でない
• 瞼の腫れがひかない（ひどくなる）

切開法の失敗事例では、傷が残ってしまったという例が多いです。続いてイメージと違った・不自然さが挙げられます。
切開法は瞼を切って行う手術ですが、通常傷跡が残って見えるということはほとんどありません。ただ、切開した線が目尻まで伸びてしまった場合には、傷が見える場合もあります。これは目のたるみも同時に改善した場合などに起こりうる失敗です。
イメージと違う・不自然という事例は、埋没法の場合と同様に自然に馴染むまでに半年以上かかる場合もあるので、少し待つ必要があるかもしれません。
左右が対称でないというのもまれにありますが、人間の目はもともと左右がまったく対照ではないのでそれ自体失敗といえない可能性もあります。ただあまりに左右の差があり過ぎる場合は、目元の印象が左右でかなり違うことにもなりかねません。
手術を行った医師の技術不足などが原因の場合もあるので、経験豊富なクリニックで信頼のおける医師に手術を任せることが大切になります。

失敗した二重整形はやり直せる？

二重整形で失敗した場合、元に戻せるのか・もう一度手術をやりなおせるのかが気になるところです。
完全に失敗とわかる場合でも、切開法では再度手術をし直すことは難しいですが、埋没法の場合は可能なこともあります。
どのような方法で失敗した二重手術をやり直せるのか、その方法について解説していきましょう。
埋没法については後の項目で詳しく解説します。また切開法での再手術は難しいとお伝えしましたが、リスクを知った上で再手術を行うことはできます。
ただもう一度瞼を切開するので、瞼への負担は大きくなるため、どうしても修正したい場合には医師と相談し納得した上で再手術を検討しましょう。

埋没法の場合は可能

埋没法の場合は瞼を切開していないため、糸を外すことでやり直しが可能です。瞼にしこりができた場合には糸の結びめを、二重の深いところに押し込むことで改善する場合もあります。
イメージが違った・不自然・二重の線がいびつなどは、抜糸して再手術を行うことが可能です。ただ、やり直しは3度以上はできないので、安易に考えずに医師にしっかりと状況を説明して再手術するか検討しましょう。
もちろんやり直すためには、リスクがないわけではありません。再度ダメージを受けることも考える必要はあります。
やり直すと決めたなら、もとの手術を受けたクリニックに任せるのか、まったく別のクリニックにお願いするのかを決めることが重要です。
最初の失敗がなぜ起こったのかをしっかりと解明させることも大切になります。その上でどのような方法でやり直すことができるかを、医師に説明してもらうことが必要なのです。
そしてその方法に納得した場合にのみ、再手術を行ってください。またしっかりと自分のイメージする二重について伝えることが大切です。

やり直しのリスク

失敗した二重整形手術をやり直すことは、思うほど簡単なことではありません。再手術にも新たなリスクがともないます。再手術することで、眼科での処置が必要になる場合もあります。目の違和感がより強くなることも考えられるのです。
そういったリスクを理解し、早急に再手術を行うのではなく自分の二重整形手術が本当に失敗なのかも含めて、医師とじっくり話し合うことも大切です。
再手術をした場合はどのような結果が期待できるのかを医師から提案してもらい、納得した上で再手術を行うようにしましょう。

二重整形を成功させるポイント

二重整形手術の失敗について解説しましたが、大切なことは失敗することなく二重整形手術を行うことです。
再手術を行っても思い通りの結果が得られない場合も多く、後悔する人が多いのも実情なのです。
最初の手術が成功して、明るい毎日を送れることが何よりも重要でしょう。そのためには何が必要なのか成功のポイントを解説します。

まぶたに合う手術を選ぶ

まず一番大切なのは、自分の顔や瞼に合う手術方法を選ぶことです。いくら美しい二重が希望でも、それが自分の顔立ちや瞼に合わないこともあります。医師に相談して、形に無理はないか・どの方法が適しているか・二重の幅は適切かなどをあらかじめ確認しておくことが成功のポイントです。
ダウンタイムのことも十分に考慮して二重整形の方法を選ぶことも必要です。
どうしても仕事を休めないなどがあるなら、ダウンタイムが短い埋没法が適しています。ゆっくりと術後が過ごせるなら永久的な効果が期待できる切開法を選ぶことも可能でしょう。

手術後のケアを行う

二重整形では、手術後のダウンタイムの期間を含めて手術後のケアをどのように行うかが、手術の成功におおいに関係してきます。手術後は瞼に腫れがでたり、内出血が起きたりすることがあるため、顔を洗う場合でも十分に注意して、そっと洗うようにする必要があります。
日常の些細なことも、手術後には気を付けすぎるくらい気を付けて行うことが大切です。また、手術後のリスクとして目の炎症やものもらいなどができやすくなる場合があるため、眼科でのケアが必要になることもあります。
二重整形手術は行って終わりではなく、時間をかけて理想的な二重になっていく場合もあるので、定期的に医師の診察を受けることも大切です。
手術後のケアによって、二重整形手術の成功が左右される場合もあります。ダウンタイムは決して無理をせず、ゆったりとした気持ちで過ごしましょう。
そして定期的に医師の診察を受けることが、リスクを回避して理想的な二重の目元を維持するためには必要と考えてください。

二重整形を受けるクリニックの選び方

二重整形手術を失敗しないために、最も重要なことはクリニック選びだといえます。
クリニックはどのようなことを基準にして選べばよいのか、特に必要なことを解説します。

カウンセリングが丁寧か

ほとんどのクリニックでは、手術の前にカウンセリングを行います。特に二重整形手術の場合は患者の希望をじっくりと聞く必要があります。
また手術時のリスクやダウンタイムのことなどを、伝えて理解してもらうことが大切なのです。
カウンセリングに時間をとり、質問にもしっかり丁寧に答えてくれるクリニックを選ぶようにしてください。
そして不安に思うことやどのような目元を希望しているのか、そしてその希望は自分に合っているのかどうかなど、納得いくまで質問しましょう。

どのような補償があるか確認する

二重整形手術の費用は自由診療のため、手術にかかる費用もクリニックによって違います。安価なクリニックもあればかなり高額なクリニックもあります。金額でクリニックを選んでしまうと失敗する可能性があるので気を付けましょう。
またクリニックによっては2年・3年などの補償期間を設けている場合もあります。
費用のことばかりでなくどのような補償があるのかを、確認することもクリニック選びのポイントです。

失敗を避けるためにクリニックは慎重に選ぼう

二重整形手術は個人個人に合った二重を作るため、医師の技術力が問われる手術でもあります。
信頼おけるクリニックの技術力の高い医師に手術を任せることは、二重整形手術の失敗を防ぐことにつながります。
実績があり、患者に寄り添ってくれるクリニックを慎重に選び、二重整形手術を成功させてください。