めまいを引き起こす原因とは?症状に合わせた対処法などと合わせて解説!
健康的に生活している人に突如おそいかかる「めまい」。それは単なる不快感だけにとどまらず、日常生活に影響を及ぼすこともあることはご存じでしょうか。突然起きるめまいや気圧の変化・季節の変わり目に起きるめまい、ストレスによって引き起こされるめまいなど、一言でめまいと言ってもその原因や症状は多岐にわたり、それぞれに適した治療を施す必要があります。
この記事では、めまいの症状の種類や原因、適した対処法についてわかりやすく解説しています。また、めまいを診断するための検査方法や治療方法についても触れております。めまいについての基本的な知識を身につけ、急におとずれるめまいにも慌てることなく、対応するために役立てていただければ幸いです。
監修医師:
岩崎 朱見(人形町耳鼻咽喉科めまいクリニック)
目次 -INDEX-
めまいの種類と症状
めまいにはいくつかのタイプが存在しており、それぞれ独自の特徴があります。ここでは特に一般的なめまいのタイプについて解説します。
回転性めまい(ぐるぐる感じるめまい)
回転性めまいは、その言葉通り、自分自身や周囲が回転しているような感覚になるめまいで、中にはぐるぐる感じるのではなく、左右前後に引っ張られるように感じるそうです。そのほかに、吐き気や嘔吐、ふらつき、耳鳴り、難聴が認められる方もいます。
また、頭を動かした際に特に強く感じられる事が多く、寝起きや寝返り、高いところを見上げるといった動作がトリガー(きっかけ)となることがあります。回転性めまいは、数秒から数時間続くことが多く、バランスを取ることが困難になるため、注意が必要です。
浮動性めまい(ふわふわ感じるめまい)
浮動性めまいは、体がふわふわと浮いている、またはゆらゆら揺れている(船の上にいるような)ように感じるめまいで、めまい症状以外に、頭痛や難聴、バランスの取りづらさ等を訴える方もいるそうです。突発的にめまいが起こり、症状が収まってもまた再発する場合もあり、不安感を抱く方が多くいらっしゃいます。
立ちくらみ
立ちくらみは、立ち上がったり起き上がる時など、急激な姿勢の変化によってめまい症状が引き起こされる現象で「目の前が真っ暗になる」「血の気が引くような感覚」と形容されることもあります。起立性低血圧や脳貧血のメカニズムによって引き起こされることが多く、立ち上がる際に、脳への血流が一時的に減少し、酸素供給が不足することで症状が現れるそうです。
めまいのセルフケア
回転性めまい
回転性めまいを引き起こすトリガーとしてもっとも多いのは、頭を動かしたときに特定の角度や動作でめまいが起きる頭位性のめまいです。めまいが起こった時は、倒れないように物や壁につかまり、身の安全を確保することが大切です。また、場合によっては、過度に頭を動かすこと避けず、無理のない範囲で頭を動かすことも症状を軽くするために必要なポイントとなります。
浮動性めまい
回転性めまいと同様に、転倒しないように注意することがまず第一です。自律神経の乱れが関係していることもあるため、めまいが落ち着くまで楽な姿勢でゆっくり深呼吸をすると症状が落ち着くことがあるそうです。また、脊椎のゆがみがトリガーとなることもあるため、スマートフォン・パソコンの長時間の使用により起こるストレートネックにも注意が必要です。
立ちくらみ
目の前が真っ黒になったり、真っ白になったりすることもあり、視界が狭くなるため、移動中などの場合はより注意が必要となります。症状が収まるまでは、その場でしゃがみ込むなどすることが大切になるそうです。ストレスによる自律神経の乱れや起立性低血圧などで引き起こされることが多いため、生活習慣を整え、規則正しい生活を心がけることが大切です。
めまいの要因
めまいは、さまざまな原因によって引き起こされます。ここでは、代表的な要因をいくつか紹介し、それぞれ詳しく解説します。
心からくるめまい
ストレスなどが原因で症状が現れるめまいは、めまいだけでなく耳鳴・不眠など様々な症状がみられるそうです。めまいを不安視するあまり、さらにめまいを引き起こしたり、精神的な不調が原因でめまいを引き起こすこともあります。
生活習慣からくるめまい
普段の生活習慣の乱れによって自律神経のバランスが崩れることで、めまい症状を発症することがあるそうです。自律神経は、血流のコントロールをはじめ、全身の機能のバランスを調節しており、自律神経が乱れることで、めまいや耳鳴り、頭痛などの症状が起きることもあります。正しい生活習慣をおくり、交感神経と副交感神経のバランスを整えることが大切です。また、悪い姿勢が続いたり、同じ態勢で長時間いることもめまい症状を引き起こす要因となりえます。
病気からくるめまい
めまいを引き起こす病気として内科的な病気、耳の病気、脳の病気などがあります。耳の病気としては、耳石のズレが原因の発作性頭位めまい症、メニエル病、内耳炎・前庭神経炎などがあります。特に脳からくるめまいは、脳梗塞や脳出血の初期症状として起きているめまいの可能性もあるため、注意が必要です。そのような症状の場合は早急に受診をしましょう。
その他
その他にも、気圧や気温の変化によってめまいが引き起こされる気象病や片頭痛など、めまいのトリガーとなる病気は多岐にわたります。中には更年期障害や薬の副作用などでも症状が起きることがあります。症状も人それぞれ異なっており、回転性や浮動性めまいを併発するなど人によって千差万別であるため、たかがめまいと自己判断せずに、しっかりと受診をし、検査・診断を受けることが重要になります。
めまいの検査
赤外線CCDカメラ検査
めまいの診断に重要な検査の一つです。座位だけでなく横になった状態でめまいの兆候や眼振をみる検査をすることが可能です。特に良性発作性頭位めまい症では有効な検査と言われています。
重心動揺計
めまいや平衡機能障害の診断に活用できる機器です。身体の重心や揺れを測定し、平衡維持に必要なそれぞれの機能を評価します。
聴力検査
めまいと聴力は互いに関連しているため、聴力検査はめまいの原因を特定する上で重要であり、特にメニエル病の診断には欠かせません。患者さん自身が気づかない難聴の状態も発見できるため、聴力検査はめまいの詳細な分析に役立つそうです。
めまいの治療なら人形町耳鼻咽喉科めまいクリニックに相談を
この記事では、身近な症状でもある「めまい」に対して、どのような種類があるかの解説や、めまいを引き起こす原因、そしてどのような検査方法があるかについて解説してきました。東京都中央区でめまいの治療を検討されている方は、人形町耳鼻咽喉科めまいクリニックに相談してみることをおすすめします。完全予約制で、待ち時間が少なく密集しない診療を心がけられているクリニックです。
患者さん一人ひとりにオーダーメイドで治療方針を立案
めまいを引き起こす原因は、関連性がないように思えるような他の疾患や日常生活の習慣・背景・姿勢、運動の頻度、仕事の状況、さらには考え方の習慣にまで及ぶことがあります。これらは自分では気付きにくいものですが、めまいの根本的な原因と深く結びついています。
人形町耳鼻咽喉科めまいクリニックでは一般的な治療では改善が難しいケースや、過去にめまいの原因が特定できなかった患者さんに対して、症状の背景にある原因を徹底的に探るそうです。そして、日常生活での注意点や対策を含めた治療プランを、患者さんごとにカスタマイズして実施されています。
VRを使用した眼球運動検査(VOG)を導入
人形町耳鼻咽喉科めまいクリニックでは、新しい技術を駆使しためまいの診断方法として、VR(仮想現実)技術を使用した眼球運動検査(VOG)が導入されています。この検査は2023年2月に導入され、従来の検査では捉えにくかった微細な自発眼振や注視眼振、さらには視運動刺激に対する眼の動きを詳細に分析できます。VRを用いた眼球運動検査は、空間的な制約を受けずに行えるため、より多くの患者さんに利用していただけるようになっています。
めまいの原因に気づくためのアドバイザー
耳、鼻、のどの問題やめまいが引き起こす不安は計り知れないものです。人形町耳鼻咽喉科めまいクリニックでは、医師が単に治療者であるだけでなく、患者さんのアドバイザーとしての役割も果たすという信念のもと治療が行われています。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会耳鼻咽喉科専門医・めまい相談医として患者さんやご家族の話に耳を傾け、詳細な診断と適切な治療方針の提案に努めているそうです。モニターを用いて、患者さん自身が現状を確認し、治療方針について納得できることを重視されています。
また、単に治療を提供するだけでなく、話し合いを通じて患者さんの気持ちを楽にするアプローチも重要視されています。心の状態や日々の不安を共有することで、身体に及ぼす影響を和らげ、患者さんが自身の病状や健康を理解し、管理できるよう支援しているそうです。
人形町耳鼻咽喉科めまいクリニックの基本情報
アクセス・住所・診療時間
東京メトロ半蔵門線 水天宮前駅 7番出口 徒歩3分
東京メトロ日比谷線 人形町駅 A1出口 徒歩4分
都営浅草線 人形町駅 A3出口 徒歩6分
都営新宿線 浜町駅 A2出口 徒歩7分
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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11:00〜13:30 | ● | ● | ● | - | ● | ★ | - | - |
15:00~18:20 | ● | ● | ● | - | ● | - | - | - |
★:10:30~13:30
※完全予約制